がっかりした、ってわざわざ書くのはなぁ。気に入ってる人、夢中になった人、感激してる人、たくさんいるようだから、わざわざくさして喧嘩売る必要ないんじゃねえか?友人からも、とても良かった!って大絶賛、フル推奨された作品なんだぜ。
昨夜見終わって、やっぱダメだ!って幻滅してから、どこがどうダメなんだ?何が気に入らないんだ?って考え続けてる。勧めてくれた友人に感想伝えるとしても、それなりの理由付けは礼儀だろう。物語作る上での戒めにもなるんじゃないか。いや、それ以上に、このもやもやを抱え込んだまま、Netflix の俺元年を閉じたくない!ああ、もう、『ペーパーハウス』で最高の気分で新年に向かえると思ってたのにぃ。
吐き出しちまうしかないぜ、つまらんものはつまらん!駄作は駄作!って。『地獄が呼んでいる』、これがベスト1になったって???
まず、こういう超常現象もの、オカルト的にして若干ホラー、これ全部苦手、ってこっちの問題もある。が、その扱いがねぇ、なんとも雑!なんだぜ。
天使?の地獄行き通告、それを雪男みたいな魔物が残虐に実践して行く。まず、こんなこと起これば、警察が動くだろうし、世の中その不可解の解明に大騒ぎするはずなのに、さっさと既定の事実として、ただ恐れるばかり、それを利用した新興宗教に利用されて行く、って、リアルさぶっ飛ばしだろ、あんまりだろ。
その天罰思想に迎合した「矢じり」と呼ばれるリンチ集団もほぼ野放し、警察に殴り込み掛けても、警察やられっぱなし?って、はぁぁぁぁ??教団に歯向かった親子を追跡するのに、警察も力貸すぅ?なにぃぃ?完全に治安機関も掌握しちまってるってこと?
予告虐殺の場面、テレビ中継はありだろうけど、特別席設けて新興宗教教団のパトロンたちが見学する、これって、イカゲームのパクリ、ダメバージョンじゃねえの?みんな仮面被ってるし。野次馬に囲まれて、テレビのカメラも回ってるのに、平気で特等席に座って試演見学って!
世の中全体が、神の予告殺人に引き寄せられて、それに歯向かうのはごく少数の被害者の係累グループ。このソドって集団も規模やら実力やらすごく曖昧で、最後は女性弁護士崩れが一人戦ってる。どうしたのよ、仲間は?
その戦いもおよそあか抜けないって言うか、ダサい、上にやたら長いししつこい。以前、地元で低予算映画の撮影があったんだが、そのちゃちな決闘シーンを思い出しちまったぜ。
せめてなぁ、教団幹部の服装どうにかしろよ!作業着ジャンバーはないだろ。それと議長(2代目)も含め幹部たちの低劣なこと!そこらのオッサン、オバハンの集まりだ。国を牛耳り、人々を意のままに扱うほどの組織なら、それなりの厳かさが欲しいぞ。
画質を粗くしたり、懐中電灯当てたような照明で撮ったり、場面に薄汚れた場末の建物使ったり、役者のメイクも汚し加減にしたり、すべて、描く世界のどん詰まりを表現しようとしたんだろうが、ストーリーや伏線やキャラの適当さをみせつけられると、それも、不快感に繋がってしまった。
2つの段落、ほぼ独立の話しになってるんだが、その構造もなぁ。前編でリンチ殺人をしてしまった娘とその父親とのその後についても知らんぷり。半殺しにあった女性弁護士が、戦いのヒーローになってるって、その途中の端折り方!
そうだ、登場人物のキャラクターもしょぼい、悪役もヒロイン。ちょい、ぞくっとしたのは、初代の議長くらいかな。
なんてことを夜中、寝床で、夢の中で、考え続けてきたのさ。
で、結論は二つ。
超常現象のオカルト、ホラーもののは好かん!ってことと、物語は、中心のアイディアに依存しきっちゃならん、ってことだ。いろんな視点に立って、その設定を見つめ直すこと、丁寧に線を張り巡らして重層的な世界を築き上げないと。ウソはまことに立ち上がって来ない。そう、『ペーパーハウス』みたいにち密にな。
ああ、今年もあと一夜を残すだけ、何見るか?う~ん、これは重大な賭けだぞ。
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