ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ごはんDE笑顔プロジェクト:全国へいざ!

2009-11-13 22:39:33 | 地域文化

 ただ今、全国大会参加生徒たちの名刺制作中。全国大会準備、最後の仕事だ。

 いやぁぁぁ、忙しい2週間だった!インフル全校閉鎖開けから今日まで2週間、走りに走ったね。1週間で装置、小道具を完成し、台本の読み合わせに入ったのは5日前!たった4日で装置を使った稽古は終了。だって装置と道具発送しなきゃなんないからね。おっと!またまた稽古期間は4日だよ。

 昨日の午前中に装置と小道具を運送屋さんに引き渡して、午後には山形市に出かけて、山形県農協中央会にご挨拶、さらに県副知事にも表敬訪問に伺って、装置無しでプレゼンを披露した。さらに、今日はテレビの取材で半日おつきあい。その間、事務局との打ち合わせやらマスコミ対応、運送屋さんとのやりとり、応援生徒の切符や宿舎の手配などあって、まず、しっちゃかめっちゃかだった。

 それでも、選手の三人はしっかり仕上げて、県庁でも見事にコント演じきったからね、ほんと、たいした奴らだ。あのクソ度胸、まったく見習いたいもんだ。改めて、演劇部の成果に感嘆しきりだった。だって、副知事や中央会会長から質問されても、へっちゃらににこやかに楽しげに、いやきっと楽しいんだよ奴ら、応対していたもの。

 そうそう、その間、農業クラブプロジェクト発表の準備なんかもした。こちらは発表選手以外のメンバーが担当してどうやらこうやら仕上げてくれた。これはこれでなかなか凄い、ほったらかしだったのにね、助かった。で、こっちは来週の木曜日が校内大会で、そこを通過すると再来週の金曜日は庄内で県大会ってことになる。いやはや、どこまで続く忙しさ!!ってこだ。

 ってことだったので、演劇部の方はすっかりご無沙汰してしまった。ごめん!!で、こっちも明日は演歌ショー『夢芝居』の小松地区老人大学での公演だ。3年生がはまった最後の演歌ショー公演となる。僕は見られないけど、きっと上出来でやってくれるだろう。

 そして、明後日はボランティアスピリット賞の北海道・東北ブロック、ブロック賞の授賞式が札幌である。食育子どもミュージカルの公演活動を評価してもらっての受賞だ。こっちはアイと顧問ナリサワが飛行機使ってトンボ帰りで参加する。

 地道に取り組んできたいろんな活動がここで一気に評価され、花開いたって感じだ。ここまで、つないでくれた先輩諸君、これらの表彰はすべて君たちのがんばりのお陰だから!おめでとう!そして、ありがとう!!

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やべぇぇ、装置が出ない!!

2009-11-08 19:16:47 | 教育

 装置って奴は、組み立てて動かしてみないことにゃわからない。動くのか、扉は開くのか、閉まった扉はぴたっと閉じたままになってくれているのか、狙い通りの動作はするか、ともかくやってみないことにはわからない。

 ごはんDE笑顔プロジェクト全国大会、迫ってきたよ!今度の日曜日だ。で、その装置作りを先週から始めて、今日はそれを組み立てて思い通りに動くかどうかの試運転日。まずは、製作場所の演劇部部室(プレハブ小屋)から活動場所の教室に移そう。

 出場選手3人とえっこらやっこら運び出して、プレハブ小屋の出口まで来たら、やべぇぇ、装置が出ない!!

 高さが2センチ余分なんだよ。そう、ベニヤ板の寸法に合わせて作ったから、高さは182センチなんだ。じゃあ、斜めにしたら、・・・これもだめ!なんせ幅3尺もあるから。そうか、演劇部の装置だとパネルだから、たとえどんな大きくても平面なのでねかせれば出たんだった。

 装置の上下ひっくり返してみたり、出口の桟を外したり、アルミサッシをぶった叩いてみたりしたけど、間口は正確に縦横180センチ!出っこないよぉぉぉ!

 かーっ!なんてこったぁぁぁ。仕方ない、一部外して作り直ししかない!暗~い気持ちで決意して、装置を元に戻してみて、気が付いた。えっ、部屋の入り口は通るんだ、ってことはこの出口だけ特別に狭いってことか?メジャーで測ってみた。おお!なんと189センチもあるじゃないか!ってことはこの出口以外の出口なら、・・・・・あそこだ!最初の部屋の横に出口がある。あそこならどうだ?!やったぁぁぁ!189センチ。ここからなら楽に出る。よかった!作った装置が小屋の中で永眠、ご愁傷様!なんてことだけは避けられた。

 でも、小屋から出せたとして、教室の出入り口は?ここは戸が外せない。渡り廊下からなら入るけど、教室の出入り口、やはり180センチ。うーん、仕方ない、装置製作現場を片づけて、ここで稽古をすることにしよう。

 じゃあ、扉付けようか。うむ?蝶番、この付け方でいいのか?演劇部の装置担当が付けてくれた位置で付けると、扉は常に半開き状態。しかも、ねじの打ち方に無理があって、角材がひび割れてしまった。いかん、全部付け直し。

 さらに、扉に仕込むキャラクターの大きさが、・・・大きいじゃん!!足、入んねえよ。もう、お互い寸法見ながら作れよ、って、もう、ぶつぶつぶつぶつ。ええーい、切れ!切っちまえ、足なんか。脛の部分を切り取り、足首だけにしてくっつけて、どうやら成功。ここまでで、もう午前中はお終い。今日は午前でお終いってはずだったのに!!!

 昼食休憩を取って、午後は装置を使って台本通り動いてみる。これがまた上手くいかない。そりゃわかってたことだけどね。なんせ、2分間のコントが3本。せりふだけならなんとかなっても、装置を動かし、役者は出たり入ったりだもの、上手く行くはずがない。

 そこはこう動いて、あそこは、動きを変えて、そのせりふは役者で交換、そこのせりふカット!と、手を入れ、口入れ、足を入れして、どうやら時間内にすべて演じ終えることができた。ここで、午後4時。

 最後に、ラストシーンのサプライズ仕掛けを仕込んで、終了。これだって、ああでもない、こうでもないって苦労したけどね、まずは成功!はらりと、・・・・おっとそれ以上は言えない。

 このコント、12月にNHKで放映されるから、楽しみにしていてください。ぜったいに面白いですからね。コントだけなら、絶対、優勝なんだけどねぇぇぇ。

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頼りになるぜ!演劇部

2009-11-06 22:45:50 | 教育

 ごはんDE笑顔プロジェクト選手権全国大会まで、残り一週間!焦ってる!

 さあ、置農祭も済んで、準備にかかるぞ!ってところでインフルエンザで全校閉鎖だもの。うわーっ!どうすんの??間に合わないじゃない!泣けどわめけど、どうにもならない。一週間はじっと我慢の子であった、わけだが、再開初日、あっ、これ絶対間に合わないって気が付いた。

 自分では絞りに絞って台本書いたつもりだったけど、かぶり物が四つ、キャラクターが二つ、紙芝居の絵が五枚、そして、巨大な紙芝居ボックスでしょ。これ、慣れない紅大豆本舗のメンバーでやりきるなんて、ぜーーーーったい、無理!

 公私混同ってことは重々承知、でも、勘弁してよ、演劇部。手慣れた君たちの力が必要だ、ってことで、三年生三人とに二年生二人を選抜して、装置作りの手助けをお願いした。

 筋じゃないよね。身勝手だよね。いくら出場チームに演劇部三年生が多いからったって、授業なんだから、自分でやれよ!って冷たく突き放されて当然、なしてうちらがさんなねの?反発もたれて当たり前。なのに、、一切不平も文句もなく手伝ってくれた。

 しかも、その働きぶり!男は装置図見ただけで、さっさと紙芝居ボックス作ってしまったし、二年生女子も先輩尻目にどんどん仕事を進めてくれている。さすがは、演劇部!お見事、演劇部!ありがたい、演劇部!申し訳ない!助かった!東京でおみやげ買ってくるから、勘弁してね。もうもう、ひたすら低姿勢なんだ。

 改めて、演劇部の底力を確認できた。仕事ができる、ってことも大したことだけど、先輩や顧問の願いを聞いて、即座に駆けつけてくれたことが、何よりも嬉しいし、自慢に思う。

 だってさぁ、今時の高校生、自分の仕事だって嫌がって顔をしかめるんだぜ、それをまるっきり関係ない頼まれ仕事を夢中になってこなしてくれてるんだもの。部活が休みの週末も、朝から来ます、なんて、もう泣けてくるよね。これは本当に凄い!演劇部の生徒たちの人間的成長がいかに大きなものだったか!わがことながら、大絶賛してしまいたい。

 演劇部、いい教育したんだね。こんな気持ちのいい連中が育ったなんて、大したもんだよ。これぞまさしく、人間教育だよ。仲間のために、先輩のために、そして、顧問のために、進んで自分を犠牲にできる。すばらしい!!で、僕はそんな無私の行動がとれるのか?

 

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大喝采!演歌ショー

2009-11-03 21:40:31 | 地域文化

 受けた!登場とともに拍手喝采、一番が終わってさらに拍手、一曲終わって大拍手!フィナーレは手拍子歓声。中でも野郎どもの『柔』はすごい人気だった。この日一番の盛り上がりだった、間違いなく。おひねりが飛んでこなかったのが不思議なくらいのヒートアップだった。

 川西町芸術文化祭の舞台のことだよ。前から出たい出たいと思っていた。町の文化芸術愛好家の人たちと接するとっても良い機会だから。もう何十年もその道一筋に精進している人たちが身近にいるってことを生徒たちにも知って欲しいし、町の人たちにも演劇部生徒の活動の一端を見てほしいと思っていたからだ。

 でも、この時期はいつだって県大会のシーズン、大会放り出して出演するってわけにはいかなかった。それと、出してもらえたとしても、若者好みのダンスじゃねぇ。

 それが今年は二つながら解決した。県大会が10月中旬になっていたし、と言っても出られなかったけど。新しく演歌ショー『夢芝居』というコントと演歌舞踊のステージを作っていたから。今年こそ出られる、出してもらえるなら、出ようって思った。幸い、演歌舞踊の振り付け・指導をしてくださった藤柳美香次さんが町芸文協の理事だったこともあって、取り持ちをしてくれて今日の舞台が実現した。

 事務局長の金子先生が観客の一番入る時間帯を設定してくれたことも幸せだった。ほぼ満席の観客が大いに沸いた。予想はできたことだけどね。だって、高校生が着物着て演歌を踊るんだから。それも『津軽海峡冬景色』や『男の情話』『夢芝居』『お祭りマンボ』なんだもの、これは喜ぶでしょ。

 閉会後、何人もの人たちからお褒めの言葉をいただいた。涙ながしながら見てたよ、素晴らしいよく稽古したもんだ、高校生があんなことできるなんて、置農卒業生としてとっても嬉しい、若さをもらった、元気になった、来年も出んなべ。ありがたい言葉だ。会長さんには、閉会の挨拶でわざわざ置農の出演に触れていただいた。

 着付けをとことん面倒みていただいた黒澤さん(昨日も半日、今日も午後から付きっきりで着付けを見ていただいた)なんか、これからもずっと置農演劇部に行く、私の生き甲斐だから、とまで言ってもらった。美香次さんも、また新しい曲やりましょうって言ってくれた。本当にありがたい。

 こういう献身的な地域の人たちの支えがあって成り立った演歌ショーだ。演歌舞踊で舞台に立てたという幸せ以上に、こんな地域の暖かさを経験できたってことがとっても素晴らしい体験だったと思う。地域で同じように文化活動に専念している先輩たちがいっぱいいるって知ったことも大きな財産なんだと思う。

 次の公演は小松地区「寿大学」、11月14日午前10時から川西町中央公民館だ。町長はじめ、今回見そびれた人たちにも来てくれるように、皆さんが一生懸命宣伝してくれた。こうやって育てられて行くんだ、高校生も演劇部もその舞台も。

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さまよう言葉、『さまよう刃』

2009-11-01 21:31:15 | 映画

 だめだったねえ、『さまよう刃』

 だいたい、映画見るきっかけからしてダメだった。実は、この映画見ようなんてこれっぽっちも考えてなかったんだ。ハンガリー版『俺たちに明日はない』つまり『人生に乾杯』を見ようと思って山形フォーラムに行ったんだ。ちゃんと時間も調べてね。

 ところが、着いてみたら上映時間違うじゃないか?!ウソだろ!そんな!!何度も入り口の上映時間案内とチケット売り場行ったり来たりして、その日だけ、その回の上映がないってことがわかったんだ。フォーラムじゃよくあるんだよ。いろんな映画を綱渡り的に掛けてるからね。まっ、仕方ないには違いないんだけど、一度すかされた気持ちの方は収まらない。フォーラムでそのまま別のもの見るってのもなんか癪だから、せめてソラリス行って娯楽もの見るか、って経営は同じなんだけどね。

 ってことで、飛び込んだのがこの『さまよう刃』。何がダメかって、娘を手込めにされ殺された父親の激しい報復心が迫って来なかったってことかな。一番肝心な部分だよね。どうしてなんだろ?寺尾聡の演技か?それもある。深い悲しみを表現しようと思ったんだろうけど、あまりに淡々としすぎている気がした。犯人の追跡シーンも迫力なかったな。菅平といい川崎駅前といい。ゾクゾクとびりびりと背筋にはい上って来るものがなかった。

 それとあり得ないシーンや展開や筋立ての連続。これも興ざめ。最後のクライマックス、猟銃を犯人に突きつける父親、それを取り囲んで拳銃を構える警官たち、そこまではいい。その周りすぐそこに野次馬????ってあり得ないよな、いつ流れ弾飛んでくるかわからないのに。こういったありえねぇぇって設定や人物描写がそちこちにあって、えっどうして?そんなのあり?の連続になってしまった。例えば、失踪した父親の家電をマークしてなかったり、おとりにした仲間の少年の携帯をモニターしてなかったりってあまりに初歩的ミスの連続でしょ。

 この復讐のストーリーを薄めて締まった一番の原因は、残虐な犯罪や少犯人の年たちの姿がまったく恐ろしくなかったってことじゃないだろうか。ビデオで写されるレイプシーンも中途半端、って言うよりとろけたうどんすきみたいに歯ごたえがなかった。最後の「死の恐怖が犯人の更正につながってくれれば」なんて、思わず、甘い!って叫んでしまったよ。

 さらに、密告する仲間の少年の心情も、上っ面しか描けていない。だから、ラストシーンで密告少年が自ら犯人にナイフを突きつけるシーンもええーっ、どうして?って唖然としてしまったほどだった。僕はこの原作を読んではいないんだけど、見終わった観客が、「本はもっともっと怖いのよ、読み進めなかったほど・・・」って話しているのを聞いて、なるほどなぁ、さもありなん!っと納得した。

 あと、大げさな音楽もやりきれなかった。ああもシーンの劇的内容にオーバーラップしてくると、もう勘弁してよ、って感じになった。

 要するに、人気小説の拙い映画化っていう、よくあるパターンを繰り返したってことかな。そうそう、伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』も映画化が進んでるみたいだけど、二の舞にしてくれるなよ。こっちは、僕の最高のお気に入りなんだから。

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