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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

適期作業がなにより!これ当たり前

2014-12-08 15:15:25 | 暮らし
 待ちに待った晴天だよ。人の気も知らないでさっさとやって来た冬一番、憎たらしい豪雪でどこもかしこも雪一面。まだ冬支度も農作業も終わってないちゅうの!

 膝上まである雪の中から、埋もれた野菜掘り出したり、外に出してあった鉢植え取り込んだり、もうまったくやりきれない。って、まぁ、仕事遅れた僕が悪いんだけど。

 一週間ぶりにのぞいた晴れ間に、やり残した最後の冬前作業を、えいやっ!とやっつけた。稲の育苗に使うぼかし作りだ。化学肥料も農薬も使わないふふるファーム(うちの名前です)の米作りでは一番に大切な作業だ。土と米ぬかと油かすを混ぜて積み込み発酵させて苗用の肥料を作る。ぼかしの出来映えが苗の善し悪しを左右する、ってことは米の実りに直結ってことだ。だって、苗半作!って昔からの言い伝えだから。

 まずは、作業スペースにたどり着くための除雪。


 腰まである雪をとばして鶏小屋までの道作り。これは順調。次は発酵に欠かせぬ水の確保。凍らせて破裂したらやだからって水抜きしてあった井戸のくみ上げポンプを生き返らせ、のはずが、まずはここでつまずき1時間。ポンプ本体は凍結していなかったが、くみ上げの配管と蛇口が凍り付いていて、何度も水を運び、湯を運びしたものの結局、水は出ない。「融通のきかん奴ちゃ!」とポンプに捨てぜりふ。仕方ない、家との往復を繰り返し水を運搬。でもそれだけじゃ不足なんで、周りに有り余る雪も使うことにした。

 土を広げ、油かすと米ぬかを撒いて、混ぜ合わせる。これ手作業。その上に外から雪を降らせて水分供給。


 雪だけじゃ溶けないし、水気足りないから運んできたEM菌入りの水をまく。さらに万遍なく混ぜ合わせたら、再度、土、油かす、米ぬか。

 
 またもや混合、雪降らせ、水まき、混ぜ合わせ、・・・とこの作業を繰り返すこと、4回。ようやっと、ぼかしを積み上げることができた。


 これをビニールで覆って、2週間に一度、切り返しを行いつつ、春を待つ。やれやれ。

 雪降る前にやっておこうっていつだって思うんだ。雪降らせだとか、水運びだとか、もう笑うしかないバカバカしい余計手間だもの。それと、も少し暖かいうちに作った方が仕上がりもいい、ってこともわかってるんだ。なのに、なのに、なのに、・・・・・

 言い訳無用!言い逃れ不能!

 そうです。今日やるべき仕事は明日に延ばすな!農作業は適期が大切!あぁ、この年にして!!

 ついでにもう一つ教訓。例年ならば信じるな!異常気象は待ったなし! 




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ごパンにぞっこん!

2014-12-05 09:10:18 | 暮らし
 昨日も焼いた。明日もたぶん、焼くだろうなぁ、ごパン。

 知ってる人は知ってる。知らない人は知らない。当たり前。炊いたご飯と小麦粉で焼いたパンのことだ。米粉じゃない。ご飯だ。一部自家製パン愛好家の間では超人気のパン焼き器にも名前が使われるくらい、隠れたヒット食品だ。今や、僕の”マイブームベスト3”の一角に堂々進出している。

 ご飯なんか練り込んでふっくらすんなか?パンのあの香ばしい香りは出んの?米粉パン同様グルテンを別に加えんなねんでねえか?作ってみる前はほぼ???マークいっぱい、まっ、やるだけやってみっか。

 で、驚いた!美味いんだよ、これが。ふっくら柔らか香りも抜群。しかも日持ちが断然いい。家で作るパンって老化が早くてすぐパサパサになんだけど、一週間経っても文句なし。こいつぁ、いいぞ!ってやみつき。その後いろんなパンを試作してきた。そうなぁ、パン生地にして6種類、パンとしては15種類くらい作ったかな。



 ほぼ毎週あれこれ焼いて友人にあげたり、知り合いに送ったりしている。どうしても欲しいっていう知り合いには定期的に提供している。これなら行けるって町の加工講座でも披露したくらいだ。


 なんだってこうベタ惚れになったか?やっぱりパンが好きだから。それに米作り農家としてご飯も食べようって思いが無理なく結び合わさったからなんだ。山形来て百姓やる前はパン屋だったくらいで、もう根っからのパン好き。でも、自分で作ってる米放り出して小麦粉パン食ってるわけにゃいかんだろ。そこが板挟み、辛いところだったんだ。日本全体米あまり、僕の家でも米あまり、国内産小麦粉使ったとしても、どうにも後ろめたさ免れなかったってわけだ。

 そこに、ごパン登場!やったぁ!これ、いける!ってことで飛びついて、首ったけ!

 それと、菓子パンなんかには自家製素材が様々使える。たとえばジャムパン。イチゴ、ブルーベリー、ブドウ、プラム、プルーン、リンゴ、我が家産やら、ご近所からの頂き物で季節のジャムパン各種できちゃう。グリーンピースも作ってるんで富貴豆パンなんてのも作って好評だった。もちろん、紅大豆餡パンは一番の人気商品になってる。ごまの収穫が終わったから、黒米、ごま食パンなんかもいいかなって思案中。豊かな農家暮らしをごパンが一気に後押ししてくれてるって感じた。

 ごパンのって言うよりご飯ペーストの可能性だけど、まだまだあるって思う。スイーツへの応用もこれこの通り。


 ご飯ペーストと米粉で作ったパウンドケーキは最高だし、


 クッキーにも応用がきく。もちろん、パンの方だって工夫しだいだ。

 てことで、ランニングにごパン焼きに芝居作り、忙しい日々はこれからも続くってことだ。やれやれ。
 

 
 
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