ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ぬかみそ越冬作戦!

2014-12-19 13:10:35 | 暮らし
 ぬか漬け、去年から作ってる。時間があるってことは、思いがけないことを決意させる。それがぬかみそ漬け。

 そんなに大好きってわけけじゃなかったぬか漬け、せっかく取り立てのキュウリやらナスあるのに、サラダや煮物だけじゃつまらない。どんどん取れる夏野菜をさらに美味しく食べる工夫ねえか?おお、あるぞ、ある。子どもの頃食卓に欠かさず出ていた糠みそ漬け、あれやってみよ。糠だって無農薬で新鮮なものいくらだってあるし。

 塩漬けや三五八漬けとは違った豊かな風味、つややか色合い。ほどよく漬かった野菜たちは見ているだけで幸せ感を届けてくれる。もちろん、食べれば大満足!発酵食品だから健康に良いことも間違いない。一夏の間、豊かな食卓を彩ってくれた、ありがとう。

 シーズン終わり、さてこの上手に発酵したぬか床をどう保存するか、表面に厚く塩をまいて冷所でお休み、そうね、それしかないよな、と思いつつも、なんとなし台所の隅にほったらかしてしまった、ごめん。

 怠けりゃ罰は必ず当たる!今年の春、恐る恐る容器のふたを開けてみた。表面を白い産膜酵母がびっしりと覆っている。まっ、そりゃそうだね、手抜きしたんだから。なんとかなるかな、っと表面を厚めにすくい取って捨て、新しい糠と塩と唐辛子を加え、捨て漬けのキャベツの葉など大量につけ込んでみた。見た目はそれなりにぬか床風?でも、臭いがまるで違う。便所臭いっていうか、おっと、今時便所の臭いって言ったら、さわやかサワディだよね、汗と垢にまみれた下着を1ヶ月ほったらかした臭み?って言うか、ともかくとても食えたものじゃない。

 それでも、漬けてればいつかは美味菌が悪臭菌を打ち負かしてくれるだろうと、ぐっと我慢で貴重な野菜を漬け続けた。が、ダメだよねえ、悪い奴は強ええよ!朱に交われば朱くなる!悪貨は良貨を駆逐する!盗人猛々しい!違うか。いつまでたってもあのかぐわしいぬかみそには戻らなかった。仕方なく、また一から作り直して、どうやらこの夏、美味しい食卓をありがとう!のぬか漬け三昧だった。

 さて、今年もまた、ぬか床様には心地よく冬眠いただく季節とはなった。塩ふって小屋に安置か?とも思ったが、それだって気持ちよく眠っていてくれる保証はない。一番いいのは、これまで通り毎日かき混ぜ続けることだ。でもねぇ、漬けて楽しむものないのに、毎日冷たいぬか床に手を入れるって、できるか?不精者のこの僕に。無理だよなぁ、無謀だよなぁ、無自覚だよなぁ。

 でも、なにかしら漬けてたらいいんでねえか?そうすりゃ、毎日、欠かさず手入れできる。さて、冬もずっと手元にあって、なおかつぬかみそに漬けて美味しいものってなんかあるか?あったあった。にんじん!これは行ける!冬場不足しがちの緑黄色野菜が生で手軽に食べられる。漬けてみると、にんじん臭さが適度に薄らぎ、逆に甘みは強く感じられて、これなら毎日食べ通していけそうだ。歯ごたえカリポリ言うことないし。

 と言うことで、今年のぬかみそ越冬大作戦は「にんじんでしこしこ生き残り」でやり抜くことを決意した。で、このブログはその実行宣言!有言実行って言うより、書いちゃった以上、続けねえと恥ずかしいからね。がんばっぺね!





 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする