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2013年10月13日、カンザス・シティでのフェレー司教の説教の抜粋(その2)

2014年01月30日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

いかがお過ごしでいらっしゃいますか? フェレー司教様のお説教の続きをお知らせしようと思いつつ、こんなにも遅れてしまったことをお赦しください。

 ニュースによると、フランシスコ教皇はローマ教皇庁(Curia)改革のために顧問として八名の枢機卿を選んで「枢密院」のようなものを創設したそうですが、その内で最も信頼を置き、八名の枢機卿の内の「主席」のような枢機卿が、マラダリアガ枢機卿だそうです。この枢機卿の発言を見ると、彼がオープンな近代主義者であることがわかりカトリック教会の行く末が思いやられます。

 私たちは、カトリック教会のために、教皇様のために、枢機卿・司教たちのために、たくさん祈らなければなりません。特にロザリオの祈りを多く捧げましょう。私たちはすべてが天主に依存しているかのように祈り、同時にすべてが私たちの努力と知恵に依存しているかのように、私たちにできる範囲の善を行わなければなりません。

 それでは、二〇一三年十月十三日、カンザス・シティでのフェレー司教の説教よりの抜粋(その2)をご紹介します。この日本語訳をしてくださった方に心から感謝します。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


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原文はこちら

二〇一三年十月十三日、カンザス・シティでのフェレー司教の説教よりの抜粋(その2)

フェレー司教



 教皇フランシスコの、問題ある言葉をもう一つの引用する。

教皇フランシスコ「ある人が、完全な確信をもって天主に出会ったと言い、不確実さのかけらもないと言うのなら、これは良いとは言えません。私にとって、これは重要な鍵です。ある人があらゆる疑問に対して答えを持っているなら──それは、天主がその人とともにないという証拠です。つまり、その人は自分のために宗教を利用している偽預言者だ、ということです。モイゼのような天主の民の偉大な指導者たちは、常に疑いの余地を持っています。」

 フェレー司教はこれに答えて叫ぶ。「教皇は、いったいどんな福音書を持っているのでしょうか? このようなことを述べるとは、教皇はいったいどんな聖書を使っているのでしょうか? 酷いことです。福音と、また、カトリック信仰と、これがどのような関係があるというのでしょうか? これは純然たる近代主義です。親愛なる兄弟姉妹の皆さん、私たちの目の前には、正真正銘の近代主義者がいます……」

「教会当局に、人々が立ち上がって[私たちがこのような新しい教えを受け入れることは]『断じてありえない!』と言うために、これ以上どれほどの時間が必要でしょうか? 私はこのことが起こることを心から希望し、祈ります。しかし、これは教会内に巨大な分裂をもたらすことを意味します。」

 フランシスコは、また、自分は超近代主義者のイエズス会士、マルティニ枢機卿(すでに他界)の大変に尊敬していると私たちに告げている。マルティニ枢機卿は、教会内で、全体革命をおこすことを呼びかける一冊の本を書いた。「これが、フランシスコ教皇が欲していることです。教皇は、彼のような考えを持つ八人の枢機卿を、教会を"改革"するための助け手として選びました!」

 フランシスコ教皇は「この方向に向かって、ほとんど何も行われなかった」と主張しているとフェレー司教は述べる。これは驚くべき発言である、と司教は指摘する。なぜならエキュメニズムは教会へ無数の破壊を導入し、カトリック国家を背教へと導いたからだ。「にも関わらず、現教皇は『この方向に向かって、ほとんど何も行われなかった、ほとんど無に等しい』と、…そして『けれどもこれを実行するための謙遜と熱望を私は抱いている!』と述べているのです」

聖伝の教えとロザリオにしがみつこう!

 フェレー司教は説教の要約としてこのように述べる。「教会に影を落としている神秘は、これほど巨大だったことはかつてありません! 私たちは大変困難な時代を目前にしています。いかなる幻想も抱いてはなりません。はっきりとした唯一の解決法、それは私たちが所有しているものにしがみつくことです。かじりついででもそれを保ち、なくさないことです……」

「聖ピオ十世教皇は、すべてのカトリック信者の本質は、過去から離れないことであると言っています。この意味では、全カトリック信者は聖伝の信者なのです! 現教皇はこれと正反対のことを述べています。『過去を忘れ、自らを未来の不確実性へと投げ込め』と」

「間違いなく、私たちはマリアのけがれなき御心を必要とします。私たちが経験していることは、まさに、ファチマの秘密です。私たちがしなければならないことは、すなわち、祈りに祈りを重ね、償いに償いを重ねることです。マリアのけがれなき御心に祈ることは、この困難な時代に私たちに与えられた確かな手段です。そしてロザリオの祈りです」

「確信して下さい、次のロザリオ十字軍の開始はそれほど遠くはありません。ロザリオを手に取りましょう……毎日祈りましょう。私たちは信仰にとって大変危険な時代に生きており、聖母から約束され、聖母から賜ったこの天的な防護の道具を必要とします。とにかくロザリオを祈りましょう! 聖母と天主と親密な関係のうちに成長しましょう!
(Source : Catholic Family News/sspx.org – 10/18/13)



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