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大天使聖ミカエルの祝日の説教(2024年、大宮)

2024年10月05日 | お説教・霊的講話


大天使聖ミカエルの祝日の説教(2024年、大宮)

2024年9月29日(主日) ブノワ・ワリエ神父

 

 

親愛なる兄弟の皆さま、
福音史家聖ヨハネが、黙示録の中で語った幻視を見てみましょう。
時代をは三つに分けることができます。世の始まり、現在、そして最後の審判です。

I.始まりにおいて

「ミカエルとその天使たちは竜と戦い、竜とその天使たちも戦ったが、しかし竜は負けて、天に彼らのいるところがなくなった。そして、あの大きな竜、すなわち、悪魔またはサタンと呼ばれ、全世界を迷わせるあの昔のへびは、地上に投げ落とされ、その天使たちもともに投げ落とされた」(黙示録12章7-9節)。

「(大きな赤い竜の)尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げた」(黙示録12章4節)。

●一方の側には、聖ミカエルと(私たちの守護天使を含む)善き天使たち、もう一方の側には、ルチフェルと悪魔たちがいました。
すべての天使は、永遠の至福に入る前に(天主への無条件の忠実ということについての)神秘的な試験を受けなければなりませんでした。試験を通った者もいれば、通らなかった者もいました。

●続いて、即座に審判が下されました。「至福に上げられた者もいれば、災いの深淵に落とされた者もいた」(聖トマス、神学大全第3部補遺、第89問題、第8項)。「この世のかしらはすでに裁かれている」(ヨハネ16章11節)と、私たちの主は言っておられます。

II.現在(天使の反乱から時の終わりまで)

黙示録12章の朗読に戻りましょう。
「そして、竜は、自分が地上に落とされたのを知って、 
1.その子を食おうとした(4節)。(しかし、失敗した)。
2.竜は、男の子を産んだ婦人を追った。(しかし、失敗した)。
3.そして、竜は婦人に怒り、婦人の子らの残りの者、すなわち天主の戒めを守り、イエズスの証明を持つ者に挑戦しようとして出て行った」(黙示録12章13、17節)。

戦いは、それ以来続いています。キリスト、(教会のかたどりである)童貞聖マリア、そして「マリアの子らの残りの者」(すべての信者)に対する戦いです。

聖ミカエルと守護の天使たちには、特別な使命が与えられています。
私たちの目には見えませんが、天使と天使の間の戦い、善き天使対悪しき天使の戦いは、永遠にずっと続いているのです。
この戦いは、時の終わりまで続きます。

III.最後の審判において

1.最後の審判では、天使も人間も裁かれます。

「人の子が来て、多くの天使も彼とともに来る」(マテオ25章31節)。(これには、聖ミカエルや私たちの守護天使も含まれます。)
天使は、人間に得させた善あるいは悪に応じて、喜びあるいは苦しみが増えるという意味で、間接的に裁かれます。

2.「聖聖徒は国々を裁く」(知恵3章8節)。すなわち、人間も天使も同じです。

「私たちは、天使たちをさえ裁く者であることを知らないのか」(コリント前書6章3節)。それは、「キリストの権威によって」(神学大全第3部、第59問題、第6項、C)。

●「比較の裁きによって、ある種の人間は、(善き)天使たちよりも上位に置かれることが分かる」と、聖トマスは言います(神学大全第3部補遺、第89問題、第8項、異論1への回答)。

●「悪しき天使たちは、聖徒たちによって断罪されるであろう。彼らは自らの力によってで悪魔を打ち負かした聖徒たちによって断罪されるであろう。」と聖トマスは言います(コリント前書6章に関する注解6章)。
「見よ、私はあなたたちに、蛇、さそり、敵のすべての力を踏みつける力を授けた」と私たちの主は言われます(ルカ10章19節)。
「あなたは竜を踏みにじる」(詩篇90章13節)。

3.最後に、悪魔は地獄に永遠に投げ込まれ、もう誰にも危害を加えることはできません。(神学大全第3部補遺、第89問題、第8項、異論2への回答参照)。

聖ペトロは言います。「天主は、天使たちが罪を犯したとき、彼らを赦さず、地獄の縄で引きずり下ろし、審判のときまで苦しめて見張らせるために引き渡された」(ペトロ後書2章4節)。
聖ヨハネは言います。「彼らを欺いた悪魔は、火と硫黄の池に投げ込まれ、…昼夜を問わず永遠に苦しめられる」(黙示録20章9-10節)。

結論

親愛なる信者の皆さま、
観想家である聖ヨハネの目によって、私たちは、悪魔の世界の恐ろしい現実と、天主、聖母、カトリック教会に対する悪魔の恐ろしい戦いを見てきました。キリストはすでに、十字架上で勝利を得ておられます。
聖ミカエルの旗の下、天の軍隊に入隊するかどうかは、私たち次第です。私たちは、この戦いに加わり、不滅の冠を得なければなりません。
「大天使聖ミカエル、戦いにおいてわれらを守り給え!」。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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