Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

聖母が天主の御母となって一番最初になさった事は、老婆エリザベトの手伝うという愛徳の業だった

2021年07月20日 | お説教・霊的講話

2021年7月2日(初金)童貞聖マリアの御訪問のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(大阪)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日は初金です。ミサの後の祈りの終わりに、聖時間を、御聖体降福式を行ないましょう。
今日の初金は特に、マリア様の御訪問の祝日と重なりました。そこでこの神秘を一緒に黙想致しましょう。

聖母が天主の御母となって一番最初になさった事は、一番弱い、おそらくその時は人々から馬鹿にされていた、石女(うまずめ)の老婆エリザベトの手伝いに行く事でした。天主の御母が、わざわざ山の中を急いで行って、この老人の助けをする、という愛徳の業をしました。

これを見ると、天主に一致すれば一致するほど、聖心の愛に燃えて、イエズス様がお愛しになった人々を、人間を愛する、という事が分かります。天主を愛すれば愛するほど、人を大切にする、という事が分かります。

もしも天主を信じないならば、人間は、別の人間は機械か何かのように思って、道具であるかのように、自分が高くなる為の足場であるかのように考えてしまうことでしょう。天主を信じない人は、人間を自分の使う資源や酸素を奪うもの・地球温暖化の根源として、邪魔者のように考えることでしょう。天主を信じなければ、人間たちは無用なものとして捨てられてしまうことでしょう。

しかし、マリア様の態度はそうではありませんでした。

マリア様の御訪問の第2は、イエズス様をお運びになった、そしてマリア様の声を通して、マリア様を通して、イエズス・キリストの御恵みを洗者聖ヨハネに、そして聖エリザベトに伝えた、という事です。

マリア様の声を聞いた時、聖エリザベトの胎内の子は喜び踊りました。そして聖エリザベトも聖霊に満たされて、訪問された方がどなたか、という事をすぐ理解しました。「天主の御母が来られた!」洗者聖ヨハネはその罪が赦されました。原罪がその瞬間に赦されました。最初の奇跡が、マリア様の介入で行なわれました。

イエズス様はその最初から、この世に来られたその最初から、「マリア様を通して奇跡を行なう」という事を見せました。この態度は、世の終わりまで必ず続きます。

イエズス様は世の終わりまで、マリア様を通して、私たちに回心と超自然の御恵みを、そして物質的な奇跡も行なって下さいます。

ある時、聖ジェンマ・ガルガーニは罪人の回心の為に祈っていました。イエズスの聖心に祈りました、ノベナをしていました。すると、私の読んだところによると、イエズス様が非常に辛そうな顔をして、聖ジェンマに言います、「でも彼は、こんなに悪い事をした。こうだ、これもこうだ、こうだ、こうだ。」もちろん、そうだからこそジェンマは祈っていたのです。「そんな彼を回心させてほしい」と。

でもイエズス様は辛そうな顔をされたので「分かりました。ならマリア様に言います」と答えたそうです。すると私の読んだところによると、イエズス様は「あぁ、マリア様が言うならば、分かった」と。
そして実際に、その回心の恵みが与えられた、との事です。

御訪問の神秘は私たちに、マリア様の、その「仲介のマリア様の取次ぎの力強さ」を表しています。私たちも今日、マリア様が御訪問なさって下さった事を感謝して、そしてマリア様の御取次ぎを乞い願いましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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