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ヴィガノ大司教「パンデミックの緊急事態が終わるようロザリオを祈りましょう」力でも、武器でも、指導者でもなく、ロザリオの聖母が勝利に導いた!

2021年10月25日 | カトリック・ニュースなど

Archbishop Viganò: Pray the Rosary for the End of the Pandemic Emergency.

パンデミックの緊急事態が終わるために聖なるロザリオを!

2021年10月15日

450年前の1571年10月7日、パトラス湾のレパントにおいて、ドン・ファン・デ・アウストリア率いるキリスト教徒軍の艦隊がトルコ軍に大勝利を収めました。数的にも軍事的にも明らかにオスマン帝国の艦隊に劣っていたにもかかわらず、「神聖同盟」が奇跡的に達成したこの勝利は、聖母の介入によるものとされ、その日から聖母は「勝利の元后」「キリスト信者の助け」という称号で崇敬されるようになりました。私たちがロレトの連祷(聖母の連祷)の中で唱える「Auxilium Christianorum」(キリスト信者の助け)という呼祷は、この奇跡的な勝利の後に付け加えられたものです。それ以来、私たちは聖母を「いと尊きロザリオの元后」としても祝っています。

神聖同盟の旗は、「In hoc signo vinces」(このしるしにて勝て)という標語とともに使徒聖ペトロと聖パウロに両側から挟まれた磔刑十字架が描かれ、前年に聖ペトロ大聖堂で聖ピオ五世(トリエント公会議の教皇、聖伝のミサの教皇、そして聖なるロザリオの教皇)によって祝別されたもので、教皇艦隊の提督マルカントニオ・コロンナに託されました。1571年9月16日、神聖同盟の艦隊はメッシーナを出航し、10月4日にはトルコ軍に向かって進むためにセファロニア島の港に集結しました。神聖同盟は、スペイン王、ヴェネチア共和国、教皇領、ジェノバ共和国、ルッカ共和国、マルタ騎士団、パルマのファルネーゼ家、マンチュアのゴンザガ家、フェラーラのエステンセ家、ウルビーノのデッラ・ロヴェーレ家、サヴォイ公、トスカーナ大公によって結成さました。キリスト教ヨーロッパは、ポワチエ(732年)とウィーン(1529年)で撃退されたあと再び脅威となった共通の敵に立ち向かうために団結しました。

今日では、私たちの敵はさらに巧妙でさらに危険です。同盟者であるべき人々、当時直面したのと変わらない脅威に直面している私たちを助け守るべき人々―私たちに対して無慈悲な戦争を仕掛けているのは、まさに彼らなのです。

私たちを保護すべき人々が、侵略を支援し、私たちのアイデンティティー、信仰、文化、伝統を組織的に抹殺している人々なのです。キャンセル・カルチャーの名の下に、4世紀にわたってイスラムが私たちの国を三日月【イスラム】に従わせるのを防いだレパントの勝利を、私たちに何とかして恥じさせようとしているのです。

しかし、もし今日私たちが目の当たりにしていることが1570年に起こっていたとすれば、あの驚くべき勝利はまず間違いなく不可能だったでしょう。聖ピオ五世が神聖同盟を招集せずにイスラムとの対話を進めていたとすれば、ドン・ファン・デ・アウストリアが個人の利益のためにスルタンと共謀していたとすれば、ヴェネチア共和国が、オスマン帝国がキプロスのヴェネチア人に負わせた今日では私たちが「人権侵害」と呼ぶ行為に沈黙していたとすれば、スペイン王やイタリアの君主・大公たちが国家の世俗性に訴えていたとすれば、カトリック・ヨーロッパの諸国民が戦い、勝利を収めることは決してできなかったでしょう。なぜなら、大衆運動は、たとえ最良の意向によって動機づけられたものであっても、指導者、カリスマ的な導き手、そして彼らを導き、行動を調整する権威を必要とするからです。

こういう訳で、私たちが直面している危機は非常に深刻なのです。それは権威の危機に起因しており、従う者よりも先に、命令する者に活力を与え、方向付ける道徳的な原則や価値観の欠如に起因しています。私たちに命令する人々は、イタリア国民のためにその役割を果たしているのではなく、その代わりに非常に強力な金融エリートの命令に従っているのです。今日、実際に指揮を執っている人々は、自分自身は組織に属していませんが、役人を買収したり、意のままに操るために彼らが配置した人々を脅迫したり、誠実な人を追い出したり、反対派をコントロールしたりして、組織を利用しているのです。

もし、私たちの指導者たちが本当に「bonum commune」(共通善)について気にかけ、彼らに命令している人々に従わなかったのならば、一方では製薬産業、他方ではグローバリスト・エリートたちの命令に従わずに、ウイルスを治療していたことでしょう。同じことが教会でも起きています。それは、司教たちが新型コロナウイルス感染症のナラティブ(物語)にどれだけ早くひれ伏したのか、どれだけ早く教会を閉鎖したのか、どのようにして信者に予防接種を受けるように勧め、教皇職の権威と威信を利用して、最初は遺伝子血清を後援し、今は環境保護的な移行、すなわちもう一つの執着物であるクラウス・シュワブ・ロスチャイルド【母親がロスチャイルド家出身】が理論化したグレート・リセットを後援しているのか、などを考えるだけで十分でしょう。

政治家、国会議員、裁判官、医師、ジャーナリスト、聖職者。彼らは皆、サイコ(心理)パンデミックのナラティブ(物語)にへつらい、同様に不条理で科学的に混乱した地球温暖化の理論を無批判に受け入れる準備もできています。なぜなら、それは単に、彼らの主人たちが、最初は緊急のパンデミックについて投機し、今はいわゆる「環境緊急事態」(green emergency)について投機することに決めたからです。次の緊急事態は「グリーン・パス」 --- ワクチンパスポートは「グリーン」と呼ばれますが、それは偶然ではありません --- さらに市民が持つ自然な自由に由来するその他を没収を押し付けるための口実として使われるでしょう。

これで、彼らの行動を正当化するために私たちに提示されているものはすべて、常に、彼らの犯罪的意図とは無関係の口実でしかないのが何故かを皆さんは理解するでしょう。一方で、もし彼らが、内部関係者向けの会議の出版物で予測するだけでなく、人口を減らして奴隷にしたがっていることをはっきりと私たちに話すならば、誰も騙すことに成功しないでしょう。

サイコ(心理)パンデミックが発生している世界のすべての地域で、人々は反対の意思を表明するために街に繰り出しています。ソーシャルメディアの検閲にもかかわらず、私たちが皆インターネットで見ることができるもの、すなわち、フランス、ドイツ、オランダ、ギリシャ、旧ユーゴスラビア諸国、アメリカ、オーストラリア、カナダ…そしてイタリアの何万人、何十万人という人々について、体制側のメディア(事実上すべてのメディア)は組織的に沈黙しています。私たちが少し遅れて目を覚ましたのはその通りですが、彼らが約2年間にわたって私たちを欺いてきたり、現実とは一致しないことを私たちに話したり、治療法はなく、人々は新型コロナウイルス感染症で死んでいると言ったりしていましたが、実際には私たちにマスクや都市封鎖、門限を受け入れさせるために、感染者を意図的に殺していたということを、私たちは理解し始めています。今日、彼らは治療法があると私たちに言っていますが、それは単に製薬会社が法外な値段で特許を取得した薬(その副作用はいまだに不明)を持っていて、それを何年も前から非常に安い値段で(有害反応なしで)入手できたからです。そして、どの裁判官もそれについては何も言わないのです。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、市民の利益を目的とする権力が、実際には市民を堕落させ、貧困に陥れ、奴隷状態にし、さらには衰弱させたり物理的に排除したりするために利用される場合、それは権力を簒奪することによって行われることを、皆さんはよく理解なさることになるでしょう。私たちに求められる専制的な法律への従順は、共犯となります。なぜなら、恐喝によって、平常な状態であれば実行を拒否するような、非合理的で潜在的に有害な行動を私たちに押し付けるからです。

しかし、医師が病人を治療せず、代わりに製薬会社に身を売っていることを、平常だと考えることができるでしょうか? CTS(イタリア医療庁の科学技術委員会)、AIFA(イタリア医療庁)、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)、WHO(世界保健機関)のメンバーの利益相反に直面して、黙っていられるでしょうか? プロトコルやパンデミック計画、治療法の禁止についての告発を、黙って受け入れることができるでしょうか? 今日まで私たちに監禁、苦痛、みじめさ、解雇、破産、窮乏、苦しみ、死を与えてきただけの権力者に、信用を与え続けることができるでしょうか? 彼らが「皆さんのために行っている」と言ったとき、皆さんは本当にそれを信じているのでしょうか?

こういうわけで、これほど多くのデモや抗議活動が行われているのであり、こういうわけで、デモや抗議活動が成長し続け、ますます効果的になるように、それらの間の調整が行われることが望ましいのです。こういうわけで、私たちは、主が、健全な原則、崇高な理想、真の義務感によって動機づけられた誠実な人々を呼び起こし、彼らが現在の暗い政治的、社会的、宗教的状況に対して、メーソンの侵入や門番なしに、具体的で共有可能な代替案を作り出すことができるように望むべきなのです。

しかし、自分たちの行動を起こさせるべき理想と倫理をすべて裏切った一群の政治家、医師、ジャーナリストからの脅威に立ち向かうために、自分たちを組織するのであれば、この市民的抗議行動にキリスト教的な魂(精神)を与えることも不可欠です。そうすればはじめてその行動が道徳的に高貴な存在であり続けることができ、成功して天主の祝福を受けることを望むことができるのです。

私たちはもうすぐロザリオを一緒に唱え、天主の玉座の御前での至聖なる童貞の御取り次ぎを懇願し、歴史の中で何度も行われてきたように、今日も人間の問題に介入してくださるように願います。皆さんは、信仰と、天の母に駆け寄る子どもの謙虚な確信をもってそうなさるでしょう。自らの欠点にもかかわらず、天の母に依り頼むことができることを知っておられるからです。さらにもう一度聖母に祈り、聖母に約束しましょう。祖国をキリスト教国に回心させ、復興させるためにできることを行い、その価値を誇りに思い、公にキリストの十字架を掲げ、その法律、団体、業績、芸術において、イタリアを偉大にし、多くの聖人を与え、文化を実りあるものにし、ビジネスを繁栄させた信仰を証しすること誇りに思うことを。

レパントの海戦の後、ヴェネチア共和国(Repubblica Serenissima)の元老院は、今日では世俗国家の支持者をつまずかせるような信心のわざで、「Non virtus, non arma, non duces, sed Maria Rosarii victores nos fecit」(力でも、武器でも、指導者でもなく、ロザリオの聖母が私たちを勝利に導いた)と荘厳に宣言しました。同様に、聖ピオ五世は、この戦いの後に発行された記念コインに、詩篇118篇から取ったこの標語を刻ませました。「Dextera Domini fecit virtutes」―「主の御右手は不思議を起こした」。

450年前、聖なる御母は全カトリック世界の熱心な祈りをお聞き届けになり、キリスト教軍の艦隊に奇跡的な勝利を与えてくださいました。ファチマや他の多くのご出現で聖母が私たちにお求めになったように、今日も私たちが祈り、償いをする方法を学ぶならば、聖なるロザリオを唱えることで、天から新たな奇跡を請い求めることができます。それは、私たちの愛する祖国を、腐敗した人々や組織にはびこる裏切り者たちから解放し、良き人々を動かして、重大な犯罪で身を汚した人々を勇気を持って糾弾させ、裁判官や法執行機関のメンバーを照らしてその義務を果たさせ、自称慈善家や彼らに仕える人々が専制的な妄想に浸るのをやめさせ、政治家を動かして、エリートの死のイデオロギーを冷笑的に実行させるのではなく、憤慨した人々の正当な要求を実行させることです。

私たちが告白している信仰の首尾一貫した証人となることによって、祈りと秘跡によって養われた誠実で聖なる生活を送ることによって、私たち自身が童貞マリアにお願いすることにふさわしい者となりましょう。私たちの母にして元后は、私たちからの具体的なしるしだけを待っておられるのです。「Nos cum prole pia benedicat Virgo Maria.」(童貞マリア、聖なる御子とともに、われらを祝福し給わんことを。)

+ Carlo Maria Viganò, Archbishop
+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ



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