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ルルドの祝日は、無原罪の御孕りの延長なのです。マリア様は21世紀の今でも、奇跡を与える母親としてルルドに来られました。

2022年02月16日 | お説教・霊的講話

2022年2月11日(金)無原罪童貞聖マリアのルルドにおける御出現のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄妹姉妹の皆様、今日はルルドにおけるマリア様の御出現の祝日です。

マリア様はルルドで、ご自分のお名前を明かしました。これは聖ベルナデッタが「名前を聞かせて欲しい」と頼んだからです。聖母は最後の御出現で教えてくださいました。
「私は、無原罪の御孕りです。」

御出現からちょうど四年前、教皇福者ピオ九世が、カトリック教会が最初から受けた天主の教えである無原罪の御やどりの教義を宣言しました。教皇様が「マリア様は無原罪の御孕りである。マリア様は原罪無くして孕り給うた方である」という教義を荘厳に宣言した、その時から四年後、マリア様が天からやって来て「まさにその通り、私は原罪の汚れ無く孕った無原罪の御孕りである。これが私の名前だ」と教えて下さいました。

ですからルルドの今日の祝日は、無原罪の御孕りの延長なのです。

第二のポイントは、マリア様は私たちを守る母親として、ルルドに来られました。ちょうど御出現のあった十九世紀は、無神論とか、マルクス主義とか、あるいは進化論とか、お金さえあれば、物質さえあれば、人間は猿から…などという説が世に流行したその時でした。

その時にマリア様は天から「私は無原罪の御孕りである」と仰ると同時に、たくさんの奇跡を起こしました。病気だった子供、あるいは大人、色々な人が、何千という人々がルルドで治癒の奇跡を得ました。大奇跡を得ました。中には眼球が無くても見えるようになった人さえいます。骨がなくて足がブラブラしていたにも関わらず、ルルドに行ったら骨が出てきた。医学では説明ができない事が何千何万と起こりました。

肉体の治癒のみならず、回心の恵みもありました。これについて話せばたくさんあります。私たちの知っている、ここに来ていらっしゃるAさんの曾お爺さんは、カトリックに対して非常に反対していた方だそうです。大きな土地を持っていたのですけれども、そしてパリのフランス人の宣教師が、「ここに教会を建てたいから、土地を譲ってほしい」と言うと、「耶蘇に売るくらいなら、乞食にやった方がマシだ!」と、怒って答えたそうですが、その曾お爺さんが癌になって、もうこれで死にそうだ、というと、フランスからのルルドの水をそのお爺さんにやると、あっという間に癌が治りました。そして「この土地をどうぞ受け取って下さい。お礼に差し上げます」と、そして今、カトリック教会が建っています。

マリア様は私たちに奇跡を、今でも、21世紀の今でも、奇跡を与える母親としてルルドに来ました。ルルドに現れて、そして私たちに「御恵みを与えよう」と待っておられます。日本のカトリック教会では、どこでもルルドの洞窟が造られて、マリア様の御像があって、そしてお祈りをする事によってどれほど多くの人が回心の御恵みを受けた事でしょうか。日本だけではありません、世界中でそうでした。

最後に、このつい最近起こった無原罪の御孕りの奇跡について、実際にあったことを申し上げて、このルルドのマリア様の黙想を終えて、マリア様を讃美したいと思います。

大阪の兄弟姉妹の皆さまは、しばらくの間、主日のミサが夕方になって、皆様はとても不便だったり、色々辛い事もあったかもしれません。そしてそれらの事を捧げて下さった事を感謝します。

マリア様はそれと同時に、韓国で聖伝のミサがあるように計らってくださいました。…聖母のお恵みで、多くの方々がミサに与る事ができました。私たちの聖伝のミサに、もう30年と与ってきた方々は、一生懸命御聖堂を維持してきて、司祭館も維持して、いつかいつかと司祭が来るのをいつも待っていました。

カトリック聖伝の司祭が韓国に来て、聖伝のミサがあるという事を非常に感謝して、多くの方々が毎日のように早朝のミサに与りました。遠くからもミサに与る人でいっぱいでした。今までの方々のみならず、新しい方がたくさん来ました。一体、宣伝もしなかったのに、…何で、どうして、どこからこんな事が、というほど新しい方々が来て、若い方が来て、「ミサに与りたい、与ってもいいのか?」そして与りました。本当に立派な青年、青少年たちがミサに与って、主日にグレゴリオ聖歌を歌って、そして司祭と一緒に時を過ごしました。中には毎週主日に釜山からソウルまでミサに来た夫婦もいます。…

そればかりでありません。小野田神父が洗礼を授けた子供とお父さんとお母さんがいるのですけれども、そのお父さんは病気で寝たきりになっていたのです。そして痴呆も入ってしまったのですけれども、いつも洗礼を授けてくれた司祭の名前を呼んで、「小野田神父はどこにいるのか。小野田神父に会いたい」と言っていたのです。田舎にいらっしゃるのですけれども、そのお爺さんにも、司祭は頻繁に会いに行って、終油の秘蹟を与えたり、祝福をしたりして、秘蹟を与えたりする事ができました。その他、数えられないほどのお恵みがありました。…

そして韓国は、マリア様の無原罪の御孕りに捧げられた国で、そして私たちの聖ピオ十世会の御聖堂も無原罪の御孕りに捧げられています。12月8日は盛大に、マリア様に感謝のミサを捧げる事ができました。

こうやってミサが与えられた、秘蹟が与えられたという事を、韓国の信徒の方々がどれほど喜んでいるか、という事が司祭にはひしひしと分かりました。信徒の方々の喜びと笑顔と幸福の全てが、伝わってくるので、「あぁ、どれほどマリア様が母親として、この霊魂たちを愛しておられることか!」という事が司祭には十分すぎるほど良く分かりました。

無原罪の御孕りがどれほど、必要ならば奇跡さえも起こしても、御子イエズスをこれらの霊魂たちに与えたいと、御子イエズスの御聖体の祝福を与えたいと思っておられるか、という事を実感しました。

ですから、今日のルルドのマリア様の黙想を終えるにあたって、こう申し上げたいと思います。

どうぞ何もご心配なさらないで下さい。マリア様は私たちを極みなく愛しておられます。聖母は奇跡も起こす事を躊躇なさいません。もしも必要ならば、私たちに何でも与えて下さろうと思っておられます。マリア様は韓国の霊魂たちの事も考えて、必要なものを与えて下さいました。聖母は日本にいる私たちのことも気遣っておられます。

おそらく韓国では今日は聖伝のミサがなくて、霊的にお祈りしていると思いますが、マリア様は決して世界中にいる私たちの事を考えておられます。聖母は私たちを忘れる事なく、祝福と、御恵みと、希望と、喜びと、平和と、全てを与えようと、イエズス・キリストを与えようと思っておられます。

ですから、この無原罪の御孕り、ルルドのマリア様にお祈り致しましょう。信頼致しましょう。何も恐れずに、いつもマリア様に全てをお委ねして、また御ミサを捧げ続けていきましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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