Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

「起きよ。そして恐れるな。」タボル山に登り、イエズス様の天主の栄光まで信仰で心を上げる

2021年03月04日 | お説教・霊的講話
2021年2月28日(主日)四旬節第2主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教(大阪)

愛する兄弟姉妹の皆さん、2つお知らせがあります。

明日から3月、聖ヨゼフの月が始まります。
そこで私たちは、聖ヨゼフが全世界のカトリック教会の守護者として宣言されて150周年を良く祝う為に、この3月の聖ヨゼフの月を良く過ごしたいと思っています。

そこで明日から、聖ヨゼフの祝日3月19日まで、2回ノベナをお祈りを唱えましょう。そして3月19日には大阪でミサがあります。その時にはドモルネ神父様がいらっしゃる予定です。そしてその時に、聖ピオ十世会日本と、そして日本の全ての人々を聖ヨゼフに奉献致しましょう、この奉献の更新を致しましょう。それが1つのお知らせです。

もう1つの知らせは、お祈りのお願いなのですけれども、韓国の長年私がお世話になった信徒会長がおられます。ステファノ・キムおじいさんですけれども、「癌が体中に広がってしまって、秘跡も受ける事もできずに、非常に辛い思いをしている」という連絡を受けました。
どうぞこの韓国の方の為にお祈り下さい。もう1年、ミサも、秘跡にも与る事ができないでいます。お祈りをお願いします。

「立ち上がれ、起きよ。そして恐れるな。」

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日は、2つのポイントを黙想する事を提案します。

⑴1つは、この四旬節のテーマでもあります。
私たちが日常生活で起こる辛い事、苦しい事、その中に、天主様を見出す事が、あるいは見つける事が一見難しいような事、その中に天主の愛の御業を見ましょう。御受難のイエズス・キリストの本当の姿、御変容の輝きを見出すお恵みを求めましょう。

今の世界中を襲う前代未聞の出来事、あるいはこれからもっと起ころうとする、とてつもない想像を超えたような事々、人がバタバタと亡くなっていってしまうような恐ろしい事がもしかしたらおこるかも知れません。あるいは私たちの想像を超えるような悲惨な出来事がたとえあったとしても、「全ては、天主様の御摂理によって、その天主の愛の業である。イエズス様の御変容、その私たちに送られる苦しみの背後に、天主の愛と憐れみが、実はある」という事を私たちがいつも思う事ができますように、お祈り致しましょう。

御変容の後で、イエズス様は使徒たちに仰います「立ち上がって、何も恐れるな。」

私たちにも、「何も恐れるな」と仰っているかのようです。

⑵そして第2の点は、今、教会が非常に苦しんでいるということです。カトリック教会が非常に苦しんでいます。

なぜかというと、それはタボル山に登らずに、イエズス様の天主の栄光まで信仰で心が上げられずに、地上の事、被造物の事だけしか見ていないからです。

自然環境のこと、肉体の健康のこと、などなどについては、地上の全ての事は、色々話していますけれども、しかしイエズス様の贖いの神秘、罪の恐ろしさ、罪の償い、天主の正義、永遠の命、天国と地獄、そして救霊の呼びかけについては、なされていません。

これこそが、私たちの今の世界の、最も大きな危機であります。

私たちはですから、この背後にも、主の御摂理を見る事にしましょう。

そしてその中でも今年は聖ヨゼフの聖年であり、私たちが聖ヨゼフの方に行って、教会を守って下さる、全世界の教会を守って下さる守護者に行くように招かれていますので、私たちは是非この機会を逃さずに、天主からの特別の御恵み、特別の薬、解決策、この教会を守る為のものとして、聖ヨゼフの方に向かう事に致しましょう。

そして聖ヨゼフと一緒に、私たちの霊魂がいつもタボル山に上がる事ができますように、超自然の視点で全てを見る事ができますように、お祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。





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