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【参考情報】ヴィガノ大司教「何故バチカンは私に証言を求めなかったのか?全く理解できない。」マカリック報告書に関するレイモンド・アロヨによるインタビュー

2020年11月16日 | カトリック・ニュースなど

マカリック報告書に関するレイモンド・アロヨによるヴィガノ大司教へのインタビュー

Archbishop Viganò Interviewed by Raymond Arroyo on McCarrick Report

【編注】カトリック・ファミリー・ニュースは、EWTN【Eternal World Television Network(マザー・アンジェリカが設立したカトリックの24時間放送のケーブルテレビネットワーク)】のレイモンド・アロヨとのインタビューのテキストを掲載することを許可してくださった大司教に感謝申し上げます。これは、マカリック報告書について、さらに理解を深める議論です。このインタビューに出てくる「ザンクト・ガレン・マフィア」に関する特別ビデオリポートを制作中ですので、ご期待ください。

EWTNのレイモンド・アロヨによる
カルロ・マリア・ヴィガノ大司教へのインタビュー
2020年11月12日

レイモンド・アロヨ:大司教様、この報告書は、あなたがこのバチカンの調査の証拠を提示するために「申し出なかった」と述べています。情報を提供するよう求められたのですか。誰かが連絡してきましたか。

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教:私の名前が306回も出てくる報告書が、セオドア・マカリックに関するバチカンの調査で証言するために私が自ら申し出なかったことを非難しているのを発見して、私は驚いています。しかしながら、教会法の規範によれば、証人の召喚は、調査の段階で集められた証拠に基づいて、そのプロセスを担当する者の責任でなされなければなりません。

マカリックに関する私の最初の介入は、私が国務省の教皇代理使節として行ったもので、当時の駐米大使ピエトロ・サンビ大司教の報告書を受けた2006年12月6日までさかのぼります。その後、2008年に私は、非常に重大で非常に詳細な事実を報告した第2の覚書を提出し、私はマカリックを枢機卿から退位させ、彼を平信徒の状態に格下げすることを勧告するに至りました。2018年8月の私の証言は、その後の私の宣言と同様に、誰もが知っています。

私に証言を求めることが好い機会であると判断されなかったことは、全く理解できませんし、異常なことです。しかし、さらに困惑するのは、この意図的な省略が、ここで、私の立場を悪くするために使われたことです。私がわざと自分に連絡することができないようにしたとは言わないでいただきたいと思います。国務省は私の個人的なメールアドレスを持っており、それは今でも有効なのですから。

一方で、マカリック報告書の起草に私が助言を求められなかったように、2012年にも、ベネディクト十六世が「バチリークス1」【バチカンの内部文書漏洩事件。2015年にもあったため1、2と番号がついている】の調査を担当させた3人の枢機卿は、私が個人的に関わっていたにもかかわらず、私に証言を求めることはありませんでした。委員会のトップであるフリアン・エランス枢機卿は、私の明確な要請を受けて初めて、次のような言葉で、私の証言を許可してくれました。「もしもあなたが本当にやりたいのなら…!」。

さらに、マカリックの性的虐待の被害者のうちで公に糾弾する勇気を持っていた唯一の人物であるジェームズ・グレインが報告書に登場せず、1950年代末に彼がマカリックと一緒に【スイスの】ザンクト・ガレン(St. Gallen)に行った旅行も報告していたはずの彼の証言の痕跡がないことも、私には重要な意味を持っているように思えます。

ジェームズ・グレインの公の発言から明らかなように、マカリックの昇進の始まりは、当時若くて叙階されたばかりの司祭であった彼のスイス訪問、一つの修道院訪問と重なっています。その修道院は後に、いわゆる「ザンクト・ガレン・マフィア(St. Gallen mafia)」の陰謀家たちの集会の場所になるのです。故ゴットフリート・ダンネルス枢機卿の宣言によると、その高位聖職者のグループは、ヨハネ・パウロ二世の死後も、論争となったベネディクト十六世の辞任後のコンクラーベでも、ベルゴリオの選出を支持することを決定しました。

私は覚えていますが、2013年10月11日のヴィラノヴァ大学での講演で、当時のマカリック枢機卿は、数カ月前[2013年3月]に開催されたコンクラーベに先立つ全体総会の冒頭にベルゴリオ枢機卿の選出を支援していたことを認めました。

被告人との過去の関係から、このような明らかな利益相反がある司法機関が、どのような信頼性を持てるというのでしょうか。マカリックが異常な頻度でバチカンを訪れ、2013年6月に中国への外交訪問をするよう[ベルゴリオによって]命じられたときに、ベルゴリオと彼に依存している国務省は、どうしたら公平であるふりをすることができたでしょうか。そして、彼らとマカリック自身の間に存在する共謀と黙認を明るみに出さないために、隠蔽と自分たちの責任の否認を繰り返す試みが、証人としての私の信用を失墜させるための組織的な努力の原因であると、どうしたら考えずにいられるでしょうか。


レイモンド・アロヨ:大司教様、報告書によると、教皇は、2013年6月に、あなたがマカリックの活動や制限についてを教皇に知らせなかったと主張しています。あなたのご回答は。

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教:この叙述は全くの虚偽です。まず第一に、2013年6月23日に、私に対して明示的にマカリックについての私の意見を尋ねたのは、ベルゴリオ自身でした。私が2018年の覚書で次のように証言したように。

私は教皇にまったく率直に答えました。[・・・]「教皇様、あなたがマカリック枢機卿をご存じかどうか知りませんが、司教省に聞けば、彼に関するこれほど厚い書類があります。彼は何世代にもわたって神学生や司祭を堕落させ、ベネディクト教皇は彼に祈りと償いの生活へ引きこもるよう命じました」。

教皇は、私のこれらの非常に重大な言葉については何のコメントもせず、また、その顔にも驚きの表情を見せず、まるで以前からこのことを知っていたかのように、すぐに話題を変えました。しかし、それならば、教皇が私に「マカリック枢機卿はどんな人ですか」という質問をした目的は何だったのでしょうか。彼は明らかに私がマカリック枢機卿の味方かどうかを知りたかったのです。

私の謁見の4日前にベルゴリオはマカリックの謁見を受け、ベルゴリオが彼の中国行きを許可したことを、私はマカリック本人から聞いて知っていました。ベルゴリオはすでにマカリックを非常に高く評価していたのに、私に意見を求めるのにどんな意味があるのでしょうか。

一方、マカリックは密かにローマに来て、バチカンから公式なものも含めた諸任務を受けて、何事もなかったかのように活動を続けていました。2014年5月、私はワシントン・タイムズ紙によって、米国務省(当時の米国務長官はジョン・ケリー)の代理としてマカリックが中央アフリカ共和国に行った旅行のことを知りました。この旅行も報告書の中で言及されています。2014年の話をしています。しかしながら、2008年の初めに、ベネディクト十六世は、この米国人枢機卿に、私的生活へと引退し、公的な【ミサなどの】イベントをおこなったり出席したりせず、旅行もしないように命じていたのです。

このために、マカリックがどのように扱われていたかを見て、私は【国務長官の】パロリン枢機卿に、マカリックに対する制裁はまだ有効であると考えるべきなのかを尋ねました。しかし、私は何の回答も得られませんでした。

その時点で、教皇に直接会って報告し、国務長官から何の回答も得られなかった私には、まだ何かできたのでしょうか。誰に訴えることができたのでしょうか。

報告書から、マカリックの継続的な任務や海外旅行を、ワール大司教、そしてサンビ教皇大使(2011年死去)でさえも、「十分な形の排除」【厄介者払い】と考えていたことを私は知りました(報告書の脚注1013参照)。そして、私は報告書から次のようなことを知って、今でも心の底からショックを受けたままです。

***翻訳者引用はじめ***
脚注1013:言い換えれば、明示的あるいは暗黙的な許可のいずれかによって、状況は全般的に、2008年5月27日の覚書でサンビ大司教によって提案されたアプローチに従ってきたように見えます。20 ACTA 16693(「私たちはすべての人から、その人が持っている最も良いものを引き出さなければなりません。おそらく、最も良いのは、彼が非常に賢明にふるまう限り、彼を海外でのエキュメニカルな宗教間対話や中東和平に関与するのを追求するよう自由にさせておくことであり、彼に国内で関与しないように求めることです」)を参照。
***翻訳者引用おわり***

「・・・指示は、『制裁』ではありませんでした。これらの指示は、教皇ベネディクト十六世によって科されていませんでした。これによれば、マカリックは公にミサを捧げることを決して禁じられておらず、マカリックが講演をすることを禁じられてもなく、レ枢機卿【司教省長官】はマカリックに祈りと償いの生活に専念するという「義務」を科したことはなく、マカリックは教皇大使を含む聖座の許可を得て、旅行を含む活動を行う自由を持ち続けていました」(上掲文書の脚注1006参照)。

そうであるならば、この枢機卿のとがめるべき行為にもかかわらず、聖座はマカリックを懲戒処分にすることを適切とは考えていなかったことになり、私が教皇庁の腐敗を糾弾したことを裏付けていることになります。

レイモンド・アロヨ:報告書は、あなたが司祭3の主張を調査するに際して、少し手ぬるかったように描こうと大きな労力を払っています。(それは、これらの懸念を最初に聖座に報告したのはあなたであるという事実によって描こうとしています。)あなたは、「司祭3の信頼性を断言する立場に」自らを置くことを避けたのですか。

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教:明らかなことは、マカリックの不祥事を明るみに出す上で、私がどのような役割を果たしたかということ、更にまた、私が手にしたどのような情報でも常に聖座に報告するための措置をとってきたということです。思い起こせば、この話は2012年のことですが、ちょうど私が駐米大使に任命されたばかりの頃のことでした。

報告書の中で、私は「司祭3」がマカリックに対して行った告発についての情報を要求されたけれども、それに答えなかったと非難されています。これは絶対に間違っています。私を叩き私の信用を落とすために彼らがでっち上げた欺瞞の証拠を提供しているのは、報告書の執筆者自身です。実際、報告書の別の場所には、2013年6月13日に、私がウエレット枢機卿に手紙を書き、ブートコスキ司教が私に書いた手紙と、「司祭3」に送られた手紙の両方をウエレット枢機卿に送ったと書かれています。私は「司祭3」の民事訴訟が上訴の可能性なく却下されたことをウエレット枢機卿に伝えました。ブートコスキ司教は「司祭3」の告発を虚偽と誹謗中傷とみなしました。

私は特にある側面を強調したいと思います。「司祭3」の教区長でありかつメタチェン[司教区]の司教のブートコスキ司教に、私が書面での連絡を送らなかったと私を非難する人々は、これがまさに国務省の指示によるものであることをよく知っています。また、報告書が確認しているように、ブートコスキ司教と私の間で電話でのやりとりがあって、それについても私がウエレット枢機卿に知らせたことについても、彼らは同様によく知っています。

忘れてならないのは、当時、司祭らが犯した犯罪について、教区が裁判所で裁かれることに不満を持っていた弁護士たちがいたことです。そのような弁護士たちは、多国籍企業の本社がそうするように、性的虐待被害者に補償をするための最終的な責任は聖座自身にあることを証明したかったのです。弁護士のジェフリー・レナは、このことについて何かを知っています。彼は、二つの裁判で、教皇ベネディクト十六世に降りかかった虐待の隠蔽責任を防ぐことに成功しています。


レイモンド・アロヨ:大司教様、マカリックの教会内での出世と地位に関する責任の大部分を、ヨハネ・パウロ二世とベネディクト十六世のせいにした報告書についてどうお考えですか。

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教:報告書を起草した者の意図は明らかです。マカリックの昇進の責任を自分の先任者に転嫁することです。そのうちの一人は故人であって列聖された者(ヨハネ・パウロ二世)、もう一人は年老いて弱っている者(ベネディクト十六世)です。前者は墓場から身を守ることができず、他方で後者はあまりにも柔和なため、自分の後継者をあからさまに嘘つき呼ばわりして、彼の信用だけでなく彼の保持している機能【教皇職】を失墜させることができません。気になるのは、明らかに多くの人の手によって書かれた、この報告書自体の内部に多くの矛盾があることで、その論拠がほとんど信憑性を持っていないことを示すに十分です。

ですから、私は疑問に思います。マカリックに対する深刻な告発を考慮しないようにヨハネ・パウロ二世とベネディクト十六世を説得したのは誰でしょうか。マカリックを昇進させて、権力と金の面で有利になることで利益を得るのは誰でしょうか。

おそらく誰かが、ヨハネ・パウロ二世に、マカリックに対する告発が捏造されたものであると信じさせ、共産主義のポーランドがすでに政権に反対する良き司教や司祭に対して行っていた信用を落とす作戦を手本にしてそうしたのでしょう。

ヨハネ・パウロ二世の場合、マカリックの昇進に利害関係のあった主な関係者は、間違いなくソダノ枢機卿でした。彼は2006年9月まで国務長官を務めていました。すべての情報は彼にもたらされました。2000年11月、モンタルボ教皇大使は、自分の報告書と、マカリックが犯した重大な虐待の告発を彼に送りました。

忘れないでいただきたいのは、この時期にマシエル神父のスキャンダルが発覚し、ソダノは、教皇は事件が解決したと考えていると言われている、とベネディクト十六世の声明を捏造して隠蔽しようとしました。ベネディクト十六世は教理省の全体会議を招集し、アリンゼ枢機卿は、[ソダノ]国務長官の反対にもかかわらず、マシエル神父を断罪することに成功しました。

また、ソダノ枢機卿の名前は、スキャンダラスな不動産投機に関連しても登場しました。2003年、枢機卿の甥であるエンジニアのアンドレア・ソダノは、叔父である国務長官からの推薦状と、フォリエリ不動産グループのコンサルタントとしての立場で(いくつかの公式文書の中には、同グループの副社長と記載されているものもあります)、民事の性的虐待事件の損害賠償をする米国の複数の教区から不動産を最低価格で取得し、教会に損害を与えて自分自身には莫大な経済的利益を獲得しました。このグループのオーナーであるラファエロ・フォリエリは、これらの不動産の売却の際に無謀な取引を行ったため、詐欺とマネーロンダリングの罪で有罪判決を受けました。言うまでもなく、フォリエリは「クリントン・グローバル・イニシアティブ」やクリントン家、民主党と密接な関係を持っていました。「元大統領とヒラリー上院議員は私たちの友人です」とフォリエリは自慢していました。

同じコネクション、同じ共謀関係、同じ知人が常に繰り返し出てきます。マカリック、クリントン、バイデン、民主党、近代主義者、そして関係がないとは言えない一連の同性愛者や性的虐待者とともに。

ベネディクト十六世に関しては、毎日、教皇に直接連絡していたのは、ベルトーネ国務長官と長官代理のサンドリであり、彼らは、マカリックに関する情報を管理し、どれを伝えるかを決めて、教皇に圧力をかけることができました。

再度、報告書がおのずから明らかにしています。教皇ベネディクト十六世に直接にこの件を提出したのはベルトーネ枢機卿でした。私が繰り返し提案してきたこと、すなわち、マカリックに対する非常に深刻で詳細な告発は、彼を枢機卿の位から追放し、平信徒の状態に格下げするための模範的な教会法上のプロセスを必要とするということとは反対に、ベルトーネ枢機卿はベネディクト教皇に、教会法上のプロセスが行われるべきではなく、いかなる教会法上の制裁も定められるべきではなく、その代わりに「マカリックの良心と教会的精神へ単純に訴えること」が行われるように決定させたのです。

そして、ここでまた別の明白な矛盾が明らかになっています。「単純な良心への訴え」と、サンビ教皇大使と私の両方に与えられた正式な指示とを、どうやって両立させることができるのでしょうか。その指示によると、マカリックは彼が住んでいた神学校に居住することができず、公の活動に参加することができず、旅行することができず、祈りと償いの引退生活をしなければならなかったのです。

バチカンの最高レベルの腐敗はあまりにも明白であるため、この報告書は、ベルゴリオを教皇庁のごまかしとは絶対的に無縁であるかのように見せようとする信用に値しない試みであると考えざるを得ません。この報告書によれば、彼は腐敗した者に対する無慈悲な迫害者のように描かれていますが、事実による証拠はその反対であることを証明しています。私の考えでは、バイデンのディープ・ステートとの関係は、ベルゴリオのディープ・チャーチとの関係に対応しています・・・。

また、司教省とその長官のレ枢機卿の否定的な意見にもかかわらず、マカリックの任命についてヨハネ・パウロ二世を非難しているという事実は、イエズス会総長が強い留保を表明したホルヘ・マリオ・ベルゴリオ自身にも適用され得ることにも、私は注目したいと思います。

もしヴォイティワ【ヨハネ・パウロ二世】がマカリックで誤りを犯し、この理由のために、発生した不祥事に暗黙の責任があると考えられているのなら、この[マカリックに関する責任がヨハネ・パウロ二世に帰せられるという]判断が、ベルゴリオをブエノスアイレスの大司教として、その後、枢機卿として昇進させた[これもヨハネ・パウロ二世の責任であるという]ことにも及んでいくのを、どのようにして妨げることができるでしょうか。

2001年の枢機卿会議では、マカリックとベルゴリオに加えて、ザンクト・ガレン・マフィアの他の主要メンバーが赤い帽子を受けていた【枢機卿に任命された】ことを思い出しましょう…。

レイモンド・アロヨ:他に言っておきたいことはありますか。

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教:結論として、リッカルド・カショーリの最近の記事を引用して、彼の明晰な判断を私の意見にしたいと思います。

「連続性犯罪者(serial predator)であったマカリックの人物像が報告書から出てきますが、未成年者への虐待の最初の報告書が届いた2017年までは、大きな反応は引き起こされませんでした。[…]実際には、『大人との不道徳な振る舞い』だと言われていました。これは確かに良いことではないが、しかし、最終的には、大目に見られることである、と。本当の警告音、罰を、しかも重い罰を与える警報は、虐待された者が未成年者である場合にのみ鳴らされる、と。まるで、マカリックとベッドを共にし、その結果、大部分が精神不安定になった司祭生活を運命づけられた何十人もの将来の司祭たちが、実際には大したことではなかったかのように。まるで、司教である性犯罪者によって引き起こされた道徳的な荒廃と信仰の破壊(召命を失って、次には自分が虐待を繰り返す司祭、病的な結びつきによって歪められた司教の[司祭]任命)は、すべてがささいな問題に過ぎなかったかのように」。

「[…]意図的に無視されたのは、マカリックの妨げのない昇進を許したものが、ゲイ・ロビーとしても知られた権力のシステムであり、これは特定の特徴を持つ司教らの任命と経歴を有利にするものだということです。[…]」

「いいえ、教会がマカリック事件から何かを学んだという兆候は全くありません。むしろ、一人の人間が犠牲になって、他の人が静かに[悪事を]続けられるようにしたという意味があります。その一方で、司祭が同性愛の傾向を持っていても問題ないという考えを推し進めているのです」。

今、法律遵守主義という偽りの外観をまとっている、この奇怪な茶番劇においては、腐敗した、ふさわしくない、堕落した高位聖職者たちという、今や評判を落としているイメージを救うためであるなら、[彼らは]教会全体を泥の中に引きずり込むことに、この世の眼前におけるその威信、信徒に対するその権威の全て[に泥を塗っても]、[彼らには]何らの躊躇はありません。今でもバチカンで、ベルゴリオが悪名高い同性愛者やひどく評判の悪い人々を取り巻きに置いているのを観察することだけで私は止めておきます。これは、ベルゴリオの道徳を説く仕事とされるものの最も露骨な否定です。

 

Archbishop Viganò Interviewed by Raymond Arroyo on McCarrick Report - Catholic Family News

Editor’s Note: Catholic Family News is grateful to the Archbisho...

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4 コメント

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「ソダノ枢機卿」について1 (Lourdes)
2020-11-17 12:21:29
「ソダノ枢機卿には説明責任がある」という他ブログ記事2020/04/08

 「『ファティマの予言』と0・03%」(4月8日)の中で「ファティマの第3予言」はまだ封印されていると書いた。ヨハネ・パウロ2世の片腕であったアンジェロ・ソダノ国務長官(=当時、現枢機卿会議議長)が「第3の予言」の公表を拒否し、ラッツィンガー教理省長官(現法王ベネディクト16世)がその処置を黙認したからだ。
 どうしてか。「第3の予言」の中で「教会に少年性愛者や同性愛者が侵入し、聖職者の多くが悪魔側につく。そして教会が危機に瀕する」という内容が記述されていたからだ、と書いた。
 ちなみに、「ファティマの第3予言」の公表に関った3人の高位聖職者はいずれも現バチカン法王庁のトップだ。べネディクト16世、ベルトーネ国務長官、そして枢機卿会議議長のソダノ枢機卿だ。ちょうど、「ファティマの予言」公表阻止のための“三位一体”といったところだ。
 ここでは、ソダノ枢機卿に関する情報を少し紹介したい。具体的には、修道会「キリスト軍団」の創設者であり、未成年者へ性的虐待を繰り返してきた疑いがもたれたメキシコ出身のマルシャル・マシエル・デゴラード神父との関係だ。
 米国「ナショナル・カトリック・レポーター」の記事によると、「ソダノ枢機卿は国務長官時代、デゴラード神父の未成年者への性的虐待問題の調査に強く反対した疑いがある」と報じる一方、「ピノチェト政権時代の駐チリ法王大使だったソダノ枢機卿は現地のサンティアゴ大司教ら司教たちの強い反対にもかかわらず、デゴラード神父の修道会開設を認めさせた。それだけではない。ローマの同修道会関連施設へ建設地を提供するなど、同神父の活動を常に支援してきた。それに対し、同神父はソダノ枢機卿の甥に対して経済的支援を提供している」という。
 バチカンは2006年、デゴラード神父に聖職執行を止めさせたが、高齢だったこともあり、教会法上の制裁はなかった。同神父は2008年、死去した。
 ソダノ枢機卿は、数多くの未成年者に性的虐待を犯したデゴラード神父との関係について、説明責任が問われる。
 同枢機卿がなぜ「ファティマの予言」公表を阻止し、聖職者の未成年者への性的虐待問題を「文化論争」と言い切るのか、ソダノ枢機卿の言動には多くの疑問が付きまとう。
 なお、べネディクト16世の名誉のために付け加えるならば、教理省長官時代から同修道会創設に対してはソダノ枢機卿に警告を発するなど、一定の距離を置いてきた。
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/51599235.html
返信する
「ソダノ枢機卿」について2 (Lourdes)
2020-11-17 12:23:42
「「ファティマの予言」と0・03%」という他ブログ記事2007/09/25

 聖職者の未成年者への性犯罪問題が拡大して以来、バチカン法王庁の対応が次第におかしくなってきた。6日、バチカン放送のHPを開いてビックリした。「バチカン発、ただの0・03%」という短い記事が掲載されていたのだ。読者に同記事の概略を紹介する。
 「米聖職者の未成年者へ性的虐待件数は全体の0・03%以下だ。バチカン放送イタリア語版が報じた。記事は、米政府2008年度の報告書を引用し、未成年者への性犯罪の64%以上は家庭内で発生し、10%は学校で起きているという」
 この記事を読めば、バチカンが何をいいたいのか、一目瞭然だ。世界のメデイアが報じているカトリック教会聖職者の未成年者への性犯罪問題は扱うのに値しないテーマだ。未成年者へ性的虐待事件の多くは家庭や学校で発生している。教会関連施設内の聖職者の未成年者への性犯罪件数は微々たる数だ、ということだ。
 アイルランド教会宛の司牧的書簡でローマ法王べネディクト16世は「謝罪」を表明したが、本音は「聖職者の性犯罪は0・03%にも満たない例外的な不祥事」と主張したかったのかもしれない。
 当方はこのコラム欄で「聖職者の未成年者への性犯罪は通常社会のそれとは異なる」と書いてきた。件数からみるならば、バチカンの主張は正しい。未成年者への性犯罪は多くは家庭で発生している。にもかかわらず、聖職者の性犯罪は大きな問題という事実に変わりはないのだ。
 読者はファティマの聖母マリアの再臨とその「3つの予言」の話をご存知だろう。世界大戦を予言し、共産主義の台頭を警告した同予言は有名だ。しかし、「第3の予言」だけは封印されてきた。
 聖母マリアは1917年5月13日、ファティマの3人の羊飼いの子に現れ、3つの予言をした。特に、「第3の予言」については世界の終末を預言しているなど、さまざまな憶測が流れてきたが、新ミレニアムの西暦2000年、教理省長官であったヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(現べネディクト16世)が「第3の予言はヨハネ・パウロ2世の暗殺を予言していた」と発表し、「ファティマ」問題に終止符を打った。しかし、事実はそうではないのだ。
 当方は「ファティマの『第4の予言』?」(07年9月25日)の中で示唆したが、「第3の予言」内容はヨハネ・パウロ2世の暗殺内容ではないのだ。「第3の予言」はまだ封印されているのだ。
 なぜか。ヨハネ・パウロ2世の片腕であったソダノ国務長官(当時、現枢機卿会議議長)が「第3の予言」の公表を拒否し、ラッツィンガー教理省長官がその処置を黙認したからだ。どうしてか。「第3の予言」の中で「教会に少年性愛者や同性愛者が侵入し、聖職者の多くが悪魔側につく。そして教会が危機に瀕する」という内容が記述されていたからだ。
 ここまで説明すると、サンピエトロ広場の復活祭の行事開始直前、ソダノ枢機卿がべネディクト16世に忠誠を表明するという異例の行動に出た本当の意味が分かるだろう。そして「第3の予言」がいう「悪魔側に立った高位聖職者」が誰か、薄々分るのではないか。
 「バチカンは秘密の宝庫」と書いたが、それは決してセンセーショナルな表現ではないのだ。
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/51594651.html
返信する
カルロ・マリア・ヴィガノ大司教 (Lourdes)
2020-11-17 12:27:58
「トランプ氏を鼓舞する元駐米教皇大使」という他ブログ記事2020/11/17
 元米ワシントン教皇大使だったカルロ・マリア・ビガーノ大司教の名前をご存じだろうか。バチカンは10日、性的虐待の罪により還俗させられたテオドール・マカーリック枢機卿(米ワシントン大司教)が行った性犯罪のドキュメントや証言などをまとめた調査報告ファイル(460頁)を公表し、バチカンニュースはそれに関連した記事で埋めている。ビガーノ大司教はそのマカーリック枢機卿の性犯罪をバチカンに報告すると共に、枢機卿の性犯罪を隠蔽してきたフランシスコ教皇の辞任を要求した高位聖職者として世界のカトリック教会を震撼させた人物だ。その大司教が米カトリック信者とトランプ大統領へ公開書簡を公開し、大統領選で守勢にあるトランプ氏を鼓舞していることが明らかになった。
「マカーリック枢機卿ファイル」では、バチカンが2000年マカーリック枢機卿をワシントン大司教に任命したのは不完全な情報に基づく決定であり、後日間違いだと判明したこと、2017年までマカーリック枢機卿の未成年者への性的虐待に関する情報をバチカンは入手しておらず、枢機卿の性犯罪が判明するとフランシスコ教皇は迅速にマカーリック枢機卿の枢機卿称号をはく奪し、還俗処分を実施したことなどが明記されている。要するに、マカーリック枢機卿の性犯罪問題ではフランシスコ教皇には落ち度はなかったといいたいわけだ(「『ビガーノ書簡』巡るバチカンの戦い」2018年10月8日参考)。

 「マカーリック枢機卿ファイル」の内容については後日に譲るとして、ここではマカーリック枢機卿の性犯罪を暴露し、フランシスコ教皇の辞任を要求した通称「ビガーノ書簡」の張本人、元ワシントン教皇大使のビガーノ大司教が米国のカトリック信者とトランプ大統領宛ての公開書簡の中で、トランプ氏を鼓舞し、「悪なる勢力」(ここでは米民主党とその支持勢力、メディア)に対し、屈服せずに戦えと訴えていることについて報告したい。海外中国メディア「大紀元」独語版を参考にした。

 11月3日実施された米大統領選は挑戦者のジョー・バイデン氏(前副大統領=民主党)が現職ドナルド・トランプ大統領を破り第46代米国大統領に選出される見通しが強まっている。当選に必要な選挙人270人を上回り、本人は「勝利宣言」を表明した。一方、トランプ大統領は15日時点で敗北を認めず、郵便投票の不正集計などを訴え、法廷闘争に入る構えを崩していない。

 元バチカン駐米大使(2011~16年)のビガーノ大司教は公開書簡の中で、「米大統領選は歴史上、途方もない巨大な選挙詐欺だ」と指摘し、神を信じる全ての人々は神に祈りを捧げるべきだと呼びかけている。批判の矛先はメディアにも向けられ、「真実を破壊し、操作された情報を垂れ流し続け、不正集計を訴える証言を沈黙させるなどの罪を犯している。彼らの狙いはトランプ大統領の敗北だ」と述べている。

 欧米メディアの報道を見る限りでは、トランプ氏の再選の可能性は狭まった感じがするが、ビガーノ大司教は「選挙はまだ終わっていない」と信者たちに呼びかけている。繰り返すが、カトリック教会では保守派に属するビガーノ大司教は米教会のスキャンダル事件「マカーリック枢機卿問題」ではいち早く警告を発し、事実を隠蔽してきたバチカンを批判、フランシスコ教皇の辞任すら要求してきた聖職者だ。その大司教が米大統領選を「歴史的な巨大な詐欺」と断言しているのだ。ビガーノ発言を無視するわけにはいかない。

 ビガーノ大司教はトランプ大統領宛ての公開書簡で「ニュー・ワールド・オーダー」やポスト・コロナ時代の「グレート・リセット」思想に対し、「世界のエリートを使って人類を服従させるグローバルな計画だ。『グレート・リセット』の背後には悪魔の手が働いている。悪の力はパワーフルであり、終わりなき戦いを展開させている。彼らは組織化され、人間社会の土台を揺さぶっている」と説明している。

 上記のような主張は日本の読者には理解できないかもしれないが、米カトリック教会では決して突飛な考えではない。ビガーノ大司教の主張の是非は別として、米大統領選の背後に「神のみ手」が働いていると考える信者たちは実際、少なくない。ビガーノ大司教は6月、トランプ大統領宛ての書簡で「善悪の戦いが今、展開されている」と語っている。

 バイデン氏はカトリック信者として知られている。バイデン氏が第46代米大統領に選出されると、ジョン・F・ケネディ大統領(在任1961年1月20日~63年11月22日)に次いで2人目のカトリック信者の大統領となるが、バイデン氏は米カトリック教会を代表する信者とはどうやら言い切れないのだ。バチカンニュースは8日、「ケネディは当時、米カトリック教会の全面的支持を得ていたが、バイデン氏の場合、米国社会と同様、教会は二分化している」と報じているほどだ。

 ちなみに、ビガーノ大司教はバイデン氏について、「彼は米大統領選のかかしに過ぎず、機会が到来したら背後に隠れていた、もっと悪い者に取って代わられるだろう」と警告している。「もっと悪い者が誰か」は読者の判断に委ねたい。2020年11月17日
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52290776.html
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Unknown (Lourdes)
2020-11-18 16:43:11
訂正いたします。

「ソダノ枢機卿には説明責任がある」という他ブログ記事2020/04/08は 2010/04/17の間違いでした。

また、「「ファティマの予言」と0・03%」という他ブログ記事2007/09/25は、2010/04/08 の間違いでした。

ソダノ枢機卿という人は どういう人か知りたいと思ってちょっと調べたら、すぐにファチマの第三の預言の公開を阻んだ張本人の一人だと書いている記事を見つけて とても驚きました。そのことを知らなくても、今回のマカリック事件のことを扱ったヴィガノ大司教様へのインタビュー記事は 十分に驚きの内容でしたけれど。

いまから10年も前の記事だったのですね。そういえば私は以前この記事を読んだ記憶はあります。その時は ソダノ枢機卿とか言われても何のことかよくわからなかったですが。

同性愛者を容認するような印象を与える今のカトリック教会になることを、百年も前から 聖母マリアさまは私たちに警告を与えてくださっているとあらためて知らされました。

聖母が伝えようとしたことが、バチカンの最高権力を握る高位聖職者たちに阻止されていたのは重大なことだと思います。

『教会に少年性愛者や同性愛者が侵入し、聖職者の多くが悪魔側につく。そして教会が危機に瀕する』

これこそが本当のファチマ第三の預言だとしたら、まさしく今のカトリック教会の状況そのものだと誰もが思うでしょう。

普通の人たちから見えている今の一般的なカトリック教会の姿は そのようなものとおもいます。伝統を破壊して第二バチカン公会議だけを容認する側の者たちが、このファチマ第三の預言を決して公開しなかったのは、自分のことを言われていたからだったとは。

聖ピオ十世会は、この五十年間ずっと聖座に対して 話し合いの場を持って 教会の危機に対して決して妥協することなく 今日まで 同じ姿勢を崩すことなく カトリック信仰を守ってきたのだと思います。

その聖ピオ十世会修道会のミサに与る信者が、東京教区から「あなたたちは私たちとは関係ない団体だ!」と侮辱と迫害を受けようとも、聖ピオ十世会はいつもカトリック教会のために祈ってきていますし、ファチマの聖母をとても大切にしてきています。ファチマの聖母のお望みにしたがい聖母マリアの汚れなき御心の信心を心を込めておこなっています。

ファチマの聖母や秋田の聖母が私たちに伝えたいと思っているだろうことを私は素直に受け止めたいとおもっておりますが、聖ピオ十世会修道会の御指導の下でそれができることは幸せなことです。

あきらかに東京教区における同性愛擁護の態度は、マリア様のお望みではないのでしょう。
東京教区での不自然な同性婚擁護の動きをあらため、普通の人達を導くと同じように同性愛志向を持つ方々をも誰もが地獄へ行くことがないようにカトリック信仰を心から受け入れるよう適切に導く責任が司教様たちにはあるのだと思います。それが本当の愛情だと思います。私たちにはみんな地獄に落ちる危険があるのですから。

ファチマの預言のなかの「聖職者の多くが悪魔側につく」というメッセージが本物なら、それをしっかりと受け止めて、悪魔に従っていない伝統的なカトリック信仰を伝えてくださる神父様のもとに避難しなければならないと思います。そしてカトリック教会の悪魔の側についている多くの聖職者が、悪魔の支配から抜け出ることができるようお祈りしなければならないと思います。

それだけではなく、聖なるカトリック教会が 全体主義的共産主義的思想を持つ危険な団体に変貌させられないように、強くお祈りしなければと思います。

ファチマの聖母 われらのために祈りたまえ。
秋田の聖母 われらのために祈りたまえ。
ロザリオの聖母 われらのために祈りたまえ。
聖母の汚れなき御心 われらのために祈りたまえ。
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