秀吉が亡くなる時の話だった。
特別ゲストで2002年の大河ドラマ、『利家とまつ~加賀百万石物語~』で利家を演じていた、唐沢寿明が出演していた。日本のテレビではめずらしいんじゃないかな、こんなの。
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このドラマ、歴史ファンに新しい提案(?)をしている。それは主人公山内一豊の訓み方(読み方)を、多くの歴史参考書や辞典で使われる「やまのうち」ではなく、『寛政重修諸家譜』という資料に基づき「やまうち」としていることである。ただし、名前はどうやら、「かつとよ」と読んだらしいのだが、こちらは「かずとよ」のままである。このあたりの経緯はNHKのドラマページに以下のようにまとめられている。
1.2.3.省略
4.「やまのうち」とよばれることが今まで多かったのは、山内家の家系図が鎌倉時代の「やまのうち」家につながっているので、そう呼ぼうとしたと思われるが、そもそも姓は変わることが多く、鎌倉につながるということもその真偽を裏付ける客観的史料はない。たとえ、鎌倉山内から、つながっていたとしても、一豊の家は、丹後から尾張に移ってきた、一豊の父、祖父あたりから興った家ととらえ直すほうが、学説的には一般的である。
5.なお、因みに、山内本家では、一豊を「かつとよ」と呼んでいる。確かに「かずとよ」でなく「かつとよ」と呼んでいたらしいことを示す、状況証拠的史料が近年多く発表されている。が、絶対確定的といえるわけでもなく、また、御当主から、なじみが多い「かずとよ」とドラマ上は呼んでもらって差し支えないというお返事もあり、ドラマでは、「かずとよ」と呼ぶことにした。参考ページアドレス(大河ドラマ「よくある質問」)
http://www3.nhk.or.jp/taiga/qa/qa.html
それならそれでいいのだが、どうもここ2ヶ月ほど、少なくとも、秀吉(柄本明)は、「かつとよ」と訓んでいると感じていた。
まあ、たいした問題ではないんだけどね。