10月22日のエントリ(KATAKANA part5)の続き。今回が最終回。
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今回も「前後を無視して文脈から切り離せるカタカナ語」を引き続き取り上げる。○△×の中で△と×とするものをまとめてみる。○にならなかったのは、意味がまだまだ不明瞭ではないかor定義がよくわからないと、全連参加者が思う語である。
今回も便宜的に番号を振る。演説の中で出てきた順ではなく、50音順になっている。(△16語、×8語、単語の後の数字は、演説で出てきた回数)
△
1.オープンな姿勢(1)
2.グローバル化(1)
3.コンテンツ(1)
4.システム(1)
5.ゼロベースの見直し(1)
6.タウンミーティング(1)
7.チャレンジ(2)
8.デフレ(1)
9.トップリーダー(1)
10.パートナーシップ(1)
11.ピーク時(1)
12.メールマガジン(1)
13.レセプト(1)
14.市場化テスト(1)
15.事故リスク情報(1)
16.新サービス(1)
×
1.イノベーション(2)
2.グランドデザイン(1)
3.テレワーク人口(1)
4.バイオエタノール(1)
5.バイオマスの利用(1)
6.基礎学力強化プログラム(1)
7.公共サービス改革法(1)
8.政府インターネットテレビ(1)
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△
1.は、カッコつけすぎ。来る者を拒まない、対話を重視する姿勢とか言えばいいのにね。
2.は、難しいね。
3.は、得られる情報、その中身
4.は、いろいろ使えるから、難しい。
5.は、伸び率を対前年比ゼロとする見直し
6.は、対話集会ではいけないのか。
7.は、挑戦ではいけないのか。
8.は、本当に意味がわかっている人はどれくらいいるのかな。
9.は、最高指導者・責任者だろう。
10.は、共同歩調では
11.は、もっとも多い時
12.は、インターネットによるメールマガジンとかいった方がいいのでは。
13.は、、、、
14.は、『 』がついてもいいと思う。まだまだ定着しているとはいいがたい。
15.は、事故が起きる危険性の情報では。
16.は、なんだかよくわからないよ。
×
1.は、僕は使うべきではないと思う。
2.は、大きな設計図、構想ではなぜダメか。
3.は、在宅勤務者数のことだろう。
4.と5.は、これからの技術。
バイオマスエタノール(Bioethanol)とは、産業資源としてのバイオマスの一つ。サトウキビや大麦、トウモロコシなどの植物資源からグルコースなどを発酵させて作られたエタノールのことである。
バイオマス(Biomass)とは生態学で、特定の時点においてある空間に存在する生物の量を、物質の量として表現したもの。
…日本語にしてもわからないと思うけど。(参照Wikipedia)
6.は、どこから出てきたのかな。政策の内容説明が不充分。
7.も、ただ出てきただけ。
8.は、そもそも名前がかっこ悪い。
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あらためてみてみると、△には○でもいいのかなあと思うものもある。ただし、言い換える努力はするべきだろう。何となく通じるのが一番言い逃れができるので都合がいいし、楽なのかもしれないが、「トップリーダー」と名乗るのであれば、避けるべきだろう。×に分類されたものはやはり問題があると思う。どこかの新聞のように109個もカタカナ語がありましたなんて騒がないけど、もっともっと努力をするべきだろう。安倍晋三は日本国内閣総理大臣である。日本の政治家は、可能な限り日本語を使って1億を超える国民に語りかける義務があると思う。だからこそ、新聞からブログまで(逆かな)演説が批判されるわけなのだ。
それから今回演説の草稿(原稿)を読んで気になったことがあった。それは元号と西暦の妙な混在である。僕は、通時的にものを述べるのならば、全部西暦で統一した方がいいと思う。日本だから元号を使えとは言わない。わかりやすさが大事である。でも、そうはなっていなかった。内閣総理大臣が何もかもわかるとは思わない。どこぞの誰かのように、何でもかんでもわかる超人的な能力があるなんて思っていない。だからこそ優秀なブレインが不可欠なのだ。スピーチライターだって存在してもかまわないと思う。今回の原稿もおおよそ、分野ごとに各官庁、秘書官、補佐官から資料を集めたつぎはぎである。これは周知の事実、公然の秘密である。でも、それならばなお、年号の統一くらいチェックとするべきなのだと思うのだが。。。 どうだろう。