20日午後、県立南稜高等学校で開催された、SELHi(Super English Language High School)研究発表会に出かけてきた。 |
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SELHi指定そのものは、平成14年度から始まった。埼玉県でSELHiに指定されているのは、平成18年度現在6校。
平成16年度指定の和光国際高校は、埼玉県初の外国語科設置高校。
平成17年度指定の伊奈学園総合高校(私学みたいな名前だけど、公立高校)は、普通科総合選択制のパイロットスクールで県立中学校も併設している。今回訪問した南稜高等学校は、1980年の開設時から教育課程に英会話を置いていた学校で、国際理解教育推進校。
平成18年度指定の松山女子高校(松女・まつじょ)・春日部女子高校(春女・かすじょ)は旧制高等女学校の流れを汲む伝統校。松女は大正15年(1926年)、春女は明治44年(1911年)に創立だ。蕨(わらび)高校も昭和32年(1957年)創立だから、もうすぐ創立50周年である。埼玉県のSELHi指定は、SSHほどではないが、かなり進学実績のある学校か、特別な学校であることがわかる。その中で、今から25年前に創立の南稜高等学校が、一番いわゆる普通の学校である。その普通の学校の20年以上の取り組みが、外国語コース、外国語科開設、SELHi指定に結びついている。これは、もっともっとも~っと評価すべきことだろう。
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開会行事に続いて午後2コマ授業見学ができた。
5時間目は2年生外国語科(SELHi指定年度新入生)の異文化理解の授業を見学した。40名の生徒にJTE&ALTのTTで行われた。この日の授業は(文化の)多様性がテーマ。ALTの出身国(アメリカ)のについて、地理的、文化的、エスニック面など諸相を紹介し、多様性を生徒に理解してもらうことをめざした授業展開である。専らALTがALL ENGLISHで授業を展開する形式をとっていた。
印象的だったのは、ALL ENGLISHでも、生徒はどうにか-ある程度-ALTの言っていることが理解できているということ。これはALTの質問に、生徒からのレスポンスがあり、Ts-Ss間でInteractionが成立している-もちろん全員ではないが-ことからそう判断してもいいと思った。また、説明がよくわからなくて、JTEに助けを求めても、JTEはかなりガマンをして、日本語で説明せず、生徒に考えさせることを重視した授業運営をしていること。さらに、授業後の研究協議でも話題になったが、Returneeではない生徒の英語の発音が、かなりのレベルであること。
6時間目は1年生外国語科の生活英語の授業を見学(&ちょっと参加)した。これは1クラスを20人に分割して実施する授業形式である。外国語科の研修旅行である福島県のBritish Hillsでの学習・体験等について作文、発表することがテーマ。30数名の英語教師が見学に来ているので、生徒が自分の経験(作文)を見学者に読み聞かせ、内容について見学者から質問を受け、それを参考に作文内容を充実させていく方法を採用していた。。生徒にとっては見ず知らずの、おじさんおばさんに話をすることはかなりハードルが高いと思えるが、難なくこなしていた。「読む、書く、話す、聞く」全部がつながっている印象を受けた。発表をした生徒も、1年生とは思えなかった。
全部書いているとキリがないが、非常にヒントが多い授業だった。すぐに自分の授業で取り入れられるものかどうかは検討しなければならない部分もあるが、勉強になった。
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今日は午後から東京国際大学の英語教育改革フォーラムに出かける。
採点は明日以降にがんばろうと思う。。。