こんな見出しのニュースが、エキサイトの「世界ビックリニュース」にでていた。
13日付のロイターによるものだが、『 シリコンバレーのベンチャー投資家ティム・ドレーパー氏が打ち出した米カリフォルニア州を6分割する案について、同州の議会法制調査局(LAO)は13日、富裕層と貧困層を分断することにもなるとの調査結果を明らかにした。』『ドレーパー氏は分割の是非を問う州投票を行うため、130万人の署名を集め、先月、カリフォルニア州で選挙管理を統括するデブラ・ボーエン州務長官に提出した。』とのこと。
半分ビックリ、半分興味本位で調べてみた。まず基本情報。
カリフォルニア州の面積は日本よりも大きい。〔 T / F 〕
答えは〔 T 〕である。
日本(陸地面積):377,961km2
カリフォルニア州(陸地面積):403,932km2
カリフォルニア州の人口は日本よりも多い。〔 T / F 〕
答えは〔 F 〕である。人口は日本の方が断然多い。
日本:1億2653万人
カリフォルニア州:3,725万人
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色々調べてみると、今年の1月頃のCNN記事が見つかった。6分割した場合の各州名称案もでていた。以下の六つである。
ジェファーソン
ノースカリフォルニア
シリコンバレー
セントラルカリフォルニア
ウエストカリフォルニア
サウスカリフォルニア
・・・ジェファーソンとシリコンバレー以外は、何だかとってつけたようだ。
Wikipediaの記述も読んでみた。提案者は、2016年の州議会選挙時にあわせて住民投票(レファレンダム)を実施、是非を問いたいようだ。
仮に住民投票で賛成が多くても、州内の自治体、州、連邦レベルで様々な手続きが必要になるので、直ちに分割出来るわけではない。ことの是非はともかく、まじめに考えているようだ。
提案者の提案を読んでみた。カリフォルニア州は大きすぎてきちんと統治できていない考えている。ungovernableとでていた。したがって、分割して、統治すべきというのが提案理由だが、実際はどうもちがう。
以下はWikipedia英語版の分割後の新6州と予測人口の資料に、家計ごとの平均収入を合わせたもの。平均収入はThe Huffington Postによるもので、2012年の統計に基づく、1家庭の平均収入である。
分割後の 州名称案 |
予測 人口 |
平均 収入 |
Jefferson | 949,409 | $40,083 |
North California | 3,820,438 | $57,612 |
Silicon Valley | 6,828,617 | $71,460 |
Central California | 4,232,419 | $45,720 |
West California | 11,563,717 | $56,770 |
South California | 10,809,997 | $54,661 |
- - - - - - - - - - - - - - - | ||
ALL California | - - - - - | $58,332 |
LAOの指摘通り、相当収入差がある。これは「新6州」の税収に直結し、住民サービスのレベル差にもつながる。
アメリカでは「郡(County:広域行政組織)」から、地域住民が住民投票により一部地域を「City」として独立させることがある。郡内の地域により住民の収入差が大きい場合、収入の多い住民の区域が独立を指向する。結果的に貧しい地域の切り捨て、切り離しになる。規模は違うけど、やろうとしていることは大差ないように見える。
さて、どうなるかな。
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分割を主張する団体のウェブサイト。六つに分かれたカリフォルニア州のイメージがつかめます。
Six Californias