全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

平成25年度学校教員統計調査について(その2)

2014-08-10 18:25:57 | 気になる 教育行政

 「その1」の続編です。

 実は「その1」で参考にした資料で、どうもわからない点が一つあった。
 表番号(以下省略)「9 都道府県別 年齢別 本務教員数 (高等学校 公立)」は昨年の10月1日現在の教員の人数を、年齢ごとに区切って集計している表である。全164,431人中2名、21歳の教員がいるのだ。愛知県と鳥取県に各1である。これがどうもわからなかった。
 高校教員免許状の基礎資格を確認、色々なケースを考えてみたがわからなかった。先週あらためて文科省資料を読み直したところ、発表文(Ⅱ 調査結果の概要)に、養護教諭等を含むとあることに気づいた。「4 年齢別 職名別 本務教員数 (高等学校)  3-2」を見ると、公立高校教員でカウントされている21歳の教員2名の性別は女性で、区分は養護教諭、養護助教諭が各1だと判明した。

 なるほど...
 資料の読み方がまだまだだね。

+++++ +++++

 さて、今回は年齢構成と、退職理由を見ていこう。
 以下は「10 勤務年数区分別 教員構成(高校以下)」から作成したものである。高校の先生の勤続年数はどれくらいだろう。 

区分 国立 公立 私立
5年未満 8.8 14.3 25.2
5年以上
10年未満
16.6 9.0 16.6
10年以上
15年未満
9.7 9.4 10.8
15年以上
20年未満
9.5 10.6 10.1
20年以上
25年未満
11.3 15.4 10.6
25年以上
30年未満
21.3 21.2 11.0
30年以上
35年未満
14.3 15.2 8.4
35年以上
40年未満
7.6 4.9 5.2
40年以上 0.9 0.1 2.0
平均 20.6 20.2 15.8

 (注)平均(平均勤務年数)には、教員(本務教員・指導主事)として勤務した実年数を合算している。

 国立の高校は数が少ないので、国立と公立で赤の部分がやや数字に差がみられる。

+++++ +++++

 次に「18 離職の理由別 離職教員数(高校以下)」から退職の理由を見てみよう。
 平成24年度間(平成24年4月1日~平成25年3月31日)の離職教員数である。

退職理由 性別 設置者別
国立 公立 私立
定年退職
*1
4,464 1,029 5,493 12 4,426 1,055
病気による
退職
182 95 277 137 140
病気のうち
精神疾患
76 48 124 74 50
死亡 127 31 158 111 47
転職
*2
911 443 1,354 7 434 913
大学等
入学
31 28 59 15 44
家庭の
事情
236 417 653 2 260 391
職務上の
問題
81 20 101 40 61
その他 1,528 906 2,434 10 879 1,545
合計 7,560 2,969 10,529 31 6,302 4,196

 *1「定年退職」には、勧奨退職を含む。
 *2「転職のため」には、高等学校以下の学校の本務教員以外の職業に就いた者(大学・短大等の教員、教育委員会を含む官公庁への異動、民間企業への就職等)をいう。

 何よりも考えてしまうのは、病気退職含む精神疾患により)と死亡による退職である。
 病気退職者は全退職者の2.63%、うち精神疾患により退職した人は1.17%である。国立は病気退職(含む精神疾患により)の退職が「-」なので、公立だけ見ると、それは2.17%、1.17%である。埼玉県の県立高校の規模ならば、2校に1人程度、精神疾患を(主たる)理由として定年前に退職している仲間がいることになる。これが、最少見積もりであることは、ちょっと考えれば誰でもわかる。
 100人に一人が、心を病んでやめる職業とは、どんな職業なのだ。これとあわせて、現職のまま死亡した教員数は158である。これは退職者の1.5%である。

 何か、おかしいのではないか。


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教員免許状更新研修、半分おわりました。

2014-08-10 04:49:22 | 教師の研修 2014

 これまでに何度か書いているけど、僕・全英連参加者は今年度から教員免許状更新研修の受講期間である。
 僕は更新研修のため大学等へ通学するのではなく、ネットのオンデマンド方式で免許状更新をすることにした。30時間分大学でかんづめになるよりも、自分のペースでのんびりと勉強できる方がいいと考えたからだ。

 今年4月中頃から、一コマずつ講義を見て、ノート作りをしながら勉強していた。予想通り仕事の都合や、体調のせいで、丸1ヵ月何もできなかったこともあった。でも、やはり自分のペースでできて安心である。
 夏休みから本格的に勉強をする予定が、8月前半までに必修分野と選択分野三つのうち一つの受講が完了。それぞれの修了試験も「合格」ということになった。
 僕、思ったよりも、勉強好きみたいだ。

 8月末に更新研修受講のため職専免を2日承認済みである。このペースでいくと、それまでに講義の受講を全部終えてしまいそうだ。


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