[備忘録]
JR東日本は8月19日、交通政策審議会(国土交通相の諮問機関)の小委員会*に構想を説明した。共同通信、時事通信がの記事によれば、いくつか新情報があるので、まとめておこう。
- 着工時期は未定。設計から完成まで10年。
- 事業費は推定3200億円。
- 2020年の東京五輪・パラリンピックに間に合うよう、空港近くに「仮設駅」を作り、競技会場が多い臨海部まで暫定開業することも検討中。
- 羽田空港国際線ターミナルにも延伸を検討しているが、さらに800億円の事業費が必要。
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報道各社の作成した路線図を見ると、JR新線空港新駅はモノレールの「羽田空港第1ビル駅」(JAL)、「羽田空港第2ビル駅」(ANA)に並行し、首都高速道路湾岸線直下、京急の「羽田空港国内線ターミナル駅」に直交するように描かれていた。直交する場所は京急ホームの先頭部分(第2ターミナルより)のようである。だいたい各社同じ描き方なので、会議資料をベースにしているのだろう。
これは大変な工事のようだ。
新線は地下に作る。「第1ビル駅」か「第2ビル駅」直下、すなわちモノレール駅の下につくることもできるが、どちらかのターミナルに近いのも問題である。京急のホームの下に直角に位置することになるかもしれない。可能なら第1、第2ビルの中間地点がいいのだが、出来るのだろうか。
今回のニュースでは、さらに国際線ターミナルまで延伸する場合の工事費も出ていた。もしも延伸するならば、新線新駅から南(南東)に向けて大きなカーブを作ることになる。これも大変そうである。
国交省ウェブサイト・交通政策審議会のページには、会議資料がまだ出ていない。もうしばらくしたら、駅位置を確認してみようと思う。
+++++ ここまでは8月20日にまとめたこと +++++
東京モノレールが「終点・東京駅」構想
東京モノレールが、浜松町から東京駅に終点を延ばす構想を明らかにした。工期は10年、総工費はおおよそ1095億円とのこと。
モノレール浜松町駅は、ホーム2面の単線である。浜松町駅は場所から変更しないといけないだろう。そもそも、東京モノレールの親会社はJR東日本である。企業グループとして二重投資ではないか。
+++++ ここまでは8月21日にまとめたこと +++++
*交通政策審議会の小委員会の名称は以下の通り。
陸上交通分科会鉄道部会東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会
・・・長い!!! (^^;)
この小委員会、今年度は6月はじめから4回開催されている。羽田空港アクセス新線のニュース元になったのは、第4回会議のJR東日本の説明である。国土交通省ウェブサイトで参考資料を探したが、以下の通りだった。
〇東日本旅客鉄道株式会社説明資料(非公表)
〇東京モノレール株式会社説明資料(非公表)
〇東京地下鉄株式会社説明資料(非公表)
〇需要評価・分析・推計手法ワーキング・グループの取組(非公表)
見せてくれてもいいんじゃないかなあ。(8/27)