新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

映画「アレキサンダー」

2005年03月07日 | 映画

areku50歳以上の夫婦ペア券で「アレキサンダー」を見てきました。
 「アレキサンダー」は脚本・監督がオリバーストーンで、総制作費200億円をかけたという話題作です。

歴史上初めて世界統一を果たしたアレキサンダー王の生涯をえがいた歴史スペクタクルで、美しく荘厳なセット、戦闘シーンの迫力といずれもスケールが大きく、3時間の見応えはありました。が、見終わったあとに、心に響くもの、心の底に滓のようにたまるものがなく、余韻がなかったのが不思議な感じでした。
同監督の名作「プラトーン」でのような、人間の懊悩やエゴなどの心の奥の描き方も荒かったし、世界へのメッセージも感じられませんでした。
私はハリウッドの巨額な制作費をかけた映画はあまり好きではありませんが、紀元前の世界をどんな風に征服していったのかと、シルクロードの周辺に残された影響に興味があって見ることにしました。

後ろの席でポプコーンを食べている人がいて、きっとLサイズのカップだったのでしょう、コーンをつかむシャラシャラという音がずいぶん長く続いて、集中できませんでした。映画館にはポプコーンはよくないですね~。
 

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「モーターサイクル ダイアリーズ」

2004年10月22日 | 映画

gebara今話題になっている伝説の革命家”エルネスト・チェ・ゲバラ”の映画を見ました。

23歳の医学生ゲバラが友人とバイクで、南米大陸縦断1万キロの旅に出た物語です。エルネスト・ゲバラの人間への愛、医者としての使命感、正義感、理不尽なものへの怒りが、旅を続けるうちに純粋な形で増幅して自分の「居場所」を見つけていったと思います。

政治的なものは描かれていなく、青年の心の軌跡の物語、青春の物語と見たほうがいいと思います。古いバイクでの荒野や雪の山中の旅は、そのまま見るものの心をロマンへと誘います。

こんな旅は、自分には絶対にできっこないと思っても、自分の心が落ち着かなくいやおうなく惹かれてしまうのは、人間にはそんなロマンへの憧れが潜在しているということなのでしょうか。この旅の後、ゲバラはキューバ革命を成し遂げ、39歳でこの世を去ります。

主演のガエル・ガルシア・ベルナル、友人役のロドリゴ・デ・ラ・セルナの演技も素晴らしかったです。そうそう、ロバート・レッドフォードが製作総指揮を努めています。

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やはり熱かった「華氏911」

2004年10月15日 | 映画

kasi911「華氏911」を見てきました。ムーア監督の突撃取材がドキュメンタリーをよりリアルなものにしていると思います。

大統領とビンラディン一族とのビジネス上の関係を検証したり、テロへの警戒心や恐怖感を国民に誇張しているという見方など、テレビでは見られないところがありました。イラク戦争の部分では、母として人間として涙せざるを得ませんでした。

画面の展開が速いので、ドラマでの会話と違い、ドキュメンタリーの字幕を読むのに気が抜けませんでした。やはり賞をとるだけの映画だと思いました。「それは自由が燃える温度」のアメリカが作り得た映画だと思いました。

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