50歳以上の夫婦ペア券で「アレキサンダー」を見てきました。
「アレキサンダー」は脚本・監督がオリバーストーンで、総制作費200億円をかけたという話題作です。
歴史上初めて世界統一を果たしたアレキサンダー王の生涯をえがいた歴史スペクタクルで、美しく荘厳なセット、戦闘シーンの迫力といずれもスケールが大きく、3時間の見応えはありました。が、見終わったあとに、心に響くもの、心の底に滓のようにたまるものがなく、余韻がなかったのが不思議な感じでした。
同監督の名作「プラトーン」でのような、人間の懊悩やエゴなどの心の奥の描き方も荒かったし、世界へのメッセージも感じられませんでした。
私はハリウッドの巨額な制作費をかけた映画はあまり好きではありませんが、紀元前の世界をどんな風に征服していったのかと、シルクロードの周辺に残された影響に興味があって見ることにしました。
後ろの席でポプコーンを食べている人がいて、きっとLサイズのカップだったのでしょう、コーンをつかむシャラシャラという音がずいぶん長く続いて、集中できませんでした。映画館にはポプコーンはよくないですね~。