新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

九大フィルと近藤嘉宏

2008年06月19日 | 音楽

Photo 若い人たちの努力とひたむきさにエールを送るのはもちろん、年々上達している九大フィルを聴くのが楽しみになっています。

いつも当日券1000円で入ります。なんと今回は、近藤嘉宏氏のピアノコンチェルトがあるのです。指揮はおなじみの堤俊作氏。

今年は九大フィル100周年を迎えるせいか、プログラムもメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」、難曲といわれるブラームス「交響曲第4番」。近藤嘉宏氏のチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」です。

プロではなく、学生の、それも毎年メンバーが入れ替わるという厳しい状況の中で、全員が一丸となってこの日に臨んだのがわかる素晴らしい演奏でした。時折アマチュアということを忘れるくらいの演奏で、素人が聞いても確かに質的な向上を感じました。

それに近藤嘉宏氏のピアノコンチェルトは、視聴者には思いがけない嬉しいプレゼント。作曲された当時には「演奏不可能・・・」とまで酷評されたという曲。それを全部の鍵盤を使うかのようによく動く指と腕で、ピアノの魅力を余すところなく表現して、観客を完全に魅了していました。

こんな激しい曲を弾いたすぐ後なのに、アンコール曲にしては長いショパンの「英雄ポロネーズ」に、またまた観客は感激しました。

Konndou_2 ピアノ界の貴公子といわれる端正なスタイルとやさしい笑顔は、音楽ファンを必ず増やすでしょう。CDを買ったら、美しいスマイル付きのサインを貰いました。そうそう、秋には「近藤嘉宏が贈るオール・ショパン・プログラム」が演奏されるとか聞きました。

翌日、九大フィルのHPを見たら観客は1545名。そういえば、最初から最後まで2階席の観客も、背もたれに背を預けずに身を乗り出して聴いていました。そんな充実した演奏会でた。

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