新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

リベンジのフランス料理

2014年07月01日 | 美術館&博物館

Photo_3 友人にもらった美術展のパンフレットです。

佐賀県立美術館で開催されている「ポーラ美術館コレクション展」で、間もなく終了する寸前でした。


そこにはあのセザンヌの「プロヴァンスの風景」が出ています。見てきたプロヴァンスの風景はまさにこの通りで、もう一度見たい!

と同時に心に浮かんだのが、美術館の傍においしいフランス料理のお店があった…ということです。
今度の旅では、おいしいフランス料理を口にすることなく何となく心残りがありました。

それに、ポーラ美術館が代表的な絵画をごっそり貸し出してくれるということ事体が珍しいことです。この先あまりないことでしょう。箱根のポーラ美術館は九州からはあまりに遠すぎます。絶好のチャンスでした。


佐賀県立美術館は城内に、レストランは城を取り巻くお濠のそばにあります。

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ちょうど雨が降っていましたが、雨によく似合うお堀端です。ホテルニューオオタニ佐賀のレストランで、「ポーラコレクション 街中ブラッスリーコース」を注文し、おいしいフランス料理をこんなに安く食べてきました。
あ~ぁ、フランス人に日本のフランス料理を食べさせてやりたいと思う程、パリのブラッスリーはドーンと盛った料理が多かったのです。日本のシェフの腕前は繊細で美しい料理を生み出しています!

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地場の野菜とズワイガニを使った前菜

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オニオングラタンスープ。オーブンの中で沸騰したのでしょう。器の汚れが気になります。もう一工夫欲しい所・・・。このようにコクのあるグラタンはフランスでも食べませんでした。パリでは大き目の器に一体にさらりとして量も多め。

私が作る時は玉ねぎを40分炒めます。するとこんな風に飴色をしたコクのあるオニオングラタンになります。フランス人の好みではないのかもしれませんね~。

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肥前牛のステーキです。

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イタリア風チョコレートプリン。   ティーカップは柿右衛門、深いブルーのグラスは肥前ビードロだと思います。

パリのブラッスリーのテーブルは狭くてとても食べにくいのが欠点。みなさん落とさないで器用に食べています。
日本の食堂のテーブルは一体にゆとりがあります。ゆとりのスペースもご馳走の内だと思います。人口密度の高い日本が、「プレート密度」は低くして頑張っていますね。これ如何。 

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写真はパンフレットの上に置いたセザンヌの絵のハンドタオル。こんな風に松の木が多いプロヴァンスでした。

学芸員さんのギャラリーガイドに加わり、説明を聞きながらの充実した展覧会でした。

コレクションの特徴は、ポーラのオーナー・鈴木常司氏が西洋絵画の流れがわかり易いように、その作家のティピカルなものを収集して教育的にも配慮しているとのことでした。コレクション展を開くにあたって学芸員さんの苦労も相当なものだったようです。

パンフレットからもわかるように29作家の名画72点が展示されています。佐賀の平野に舞い降りたまさに夢の時間でした。展覧会の終了寸前に見ることが出来て本当ににラッキーでした。

 

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