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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

映画「アマデウス」

2017年12月09日 | 映画

近くの大学の今年最後の市民講座は映画「アマデウス」。宮廷作曲家サリエリとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの映画です。ディレクターズカットの3時間版で、前後の解説を含めて4時間半、終わったのは5時半過ぎの夕闇どきでした。

モーツァルトと同時期に活躍したサリエリは、彼の天才的な才能を認めながらも次第に疎ましく思い始め対立もあります。
モーツァルトのハチャメチャな経済観念と弟子がつかない性格と新しい作曲への苦悩で次第に追い詰められ家庭生活も破綻状態。
モーツァルトの死を予感したサリエリは陰湿なはかりごとを巡らしました。モーツァルトに「レクイエム」を作曲させそれを自分の作曲として世に出すというものです。
衰弱したモーツアルトにはもう楽譜を書く体力がなく、サリエリが記述を手伝ううちに、再びモーツァルトの才能に驚愕します。この間の真に迫った二人の気迫あふれる作曲場面は心に迫るものがあります。
最後はモーツァルトの妻の機転でサリエリのもくろみはみごと失敗に終わりました。

サリエリの独白に、神は「凡庸な者に神の栄光をほんの少しだけでも分かち与えてやるよりも、自分が愛する者を破滅させる方を選んだ」という重たい言葉が何度か出てきます。そして、結局はサリエリはどうあがいても自分が忘却の縁に埋もれていく運命を受け止めなければならないのでした。

 

ストーリーはざっとこんなものですが、ウィーンでの音楽家の地位と生活、オペラを大衆のものにしようと挑戦するモーツァルトの苦悩など、ストーリーに合わせて最初から最後まですごい数の名曲演奏がばらまかれており、それが全体を壮大な映画にしています。
舞台となる大聖堂、宮廷、街並みなどの歴史的建造での大がかりなロケ、ウィーンの食の豪華さ、手を抜かない丹念な服装など、アカデミー賞の各賞を総なめしたことがよくわかります。

映画の中のモーツァルトが、ずっと前に読んだ文庫本のモーツアルト像と全くそぐわなくて、むしろ真逆でずっと違和感がありました。
行動に品がなく、子供っぽく、モーツァルトのあの苦悩のない、品格に満ちた素晴らしいメロディーとどうしてもそぐわなくて・・・。

ただ、最後の場面でモーツァルトが若くして亡くなり、亡きがらが淡々と墓地に向かう途中に流れたピアノコンチェルト第20番ニ短調第2楽章ロマンス、その澄み切った美しいメロディがエンドロールまで続いたのがせめてもの慰めで、自分なりにまた元のモーツァルト像に修正できてよかったです。

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惑星を作った・・・・

2017年12月09日 | まち歩き

去る9月の終わりに、九州大学が移転し跡地に「六本松421」「MJR六本松」「SJR六本松」ができ上がりました。広大な校舎あとに「突如出現した」という感じです。奥の方はまだまだ建設半ばですが、学生の街は緑豊かなゆとりのあるおしゃれな街に変身しました。

  
この建物の5階が福岡市科学館、6階がプラネタリウム。
科学館で面白い体験をしました。自分の腕で輪をつくると宇宙に漂う粒子が吸い込まれるように集まり、なんと惑星が出現するのです!
写真右下の青い球体が「私がつくった惑星」です。ぐるりと一周公転します。このスペースには他に人がいなかったので小さい惑星も作って、感激、わくわくの壮大な夢体験でした!
  
これは1918年の電気自動車です。エジソンはバッテリーの開発だけでなく自分でも電気自動車を作りました。展示されていたのはエジソンのものでなく、同時代に実際に発売されたものです。
その後燃費の良いガソリンエンジンに取って代わられましたが、100年経った今、再び電気自動車が世界的に取り上げられるようになり、「それはなぜか?」という問いかけがなされていました。

プラネタリウムは尤も期待していたところですが、リクライニングの心地いい椅子がやばい・・・、星座の説明の後やっぱり途中からうつらうつら・・・、ちょっと恥ずかしい・・・。入場料は500円だし、近くだし、孫たちを連れてくる下見だからと思う事にしました。

  
2階は漢字表現の蔦屋書店です。『代官山蔦屋書店の意志を引き継ぐライフスタイル提案型書店』で九州初上陸、BOOK&CAFEが上質な時間を提供してくれます。

  
書店の奥まったところにアートスペースがあり、モンドくんの絵として売り出していました。2003年生まれの天才画家として活躍しているようです。上をクリックして見てください。

この日は朝から胃カメラ検診で朝食抜きでした。喉のしびれが消えるまで科学館とプラネタリウム、蔦屋に入って時間をつぶし、やっと入れたのが「五穀」です。名前からして自然食のお店かと思ったら、オムレツとケーキのお店でした。いつもL字型になるほどの行列でしたが、待ち時間もなく入れたのはラッキーです。その20分後にはもう行列ができていました。若い人が多く人気のお店です。
    
ふわふわトロトロの焼肉オムライスです。かなりボリュームがあり単品を食べるのが精いっぱい。並んでも食べたくなる美味しさでした。

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