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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

クリスマス雑感

2017年12月24日 | くらし

 
今では、日本中すっかりイベント化したクリスマス・イブ。年寄り二人の生活にも、それなりのテーブルをセットしないと・・・、と思う程になっています。イブの想い出を少し・・・。

遠い昔、大学時代の前半の2年間だけは当時としては瀟洒な寮生活を経験しました。キリスト教に基づく教育だったので、朝・夕食前の祈りは当然、年末にはクリスマス行事があります。
1年生の12月のある夜に、キャンドル片手に結核病棟へキャンドルサービスに出かけました。初めて経験する関東の空っ風の厳しさが心身を通りぬけたこと、患者さんの喜ぶ笑顔の優しかったこと、何となく心が充実したことを覚えています。その時のロウソクで燃えた讃美歌の本が今でも残っています。

大学も寮も12月中旬には冬休みに入るので、その前に晩餐会があり、プロの料理人さんが寮のキッチンに入ってクリスマスにちなんだ料理がふるまわれました。その時の来賓が遠藤周作氏。今思えばよく出席いただいたものだと深い感慨に浸っています。

遠藤氏のテーブルスピーチは、少しずつイベント化しているクリスマスイブについての警告で、クリスチャンの遠藤氏としては無神経な街と人の騒音が気になっていたのです。もう50年も前の話。

それ以降、クリスチャンでもないのにイブを祝うことに後ろめたさを感じてはいますが、これほど商戦が繰り広げられると、それに抵抗するほうが却ってエネルギーを使います。
それに文学だって歴史だって文化だって、キリスト教なしでは考えられません。要するに文化を共有しているのだと納得させて楽しむことにしました。
写真はベルギーやドイツで買ったお土産を並べただけのものですが、何となく童心に帰ったみたいで心が弾みます。

 
我が家では20年前ぐらいからクリスマスケーキでなくシュトーレンを食べています。男の子は中学になるともうケーキを食べなくなり、娘はショートケーキならいいけど、とクリスマスケーキとは縁遠くなっていました。シュトーレンが一番口に合っています。
DONQ のシュトーレンです。これと同じくらい欲しかったのがヴァレンヌさんのカレンダーですが、先着順だったので入手できませんでした。

お昼にシュトーレンを2切れも食べると、お腹いっぱいでもう買い物に行く気がしなくなりました。テーブルを「らしく」飾りたかったのですが、冷蔵庫の中のもので破れかぶれのメニュー。夫はおいしいと言って食べてくれました。
 
壺焼きにはパン生地でなく、冷凍パイ生地を使ったので膨らみませんでしたが、それなりにおいしく・・・。
中味はマカロニグラタンを冷凍していたものを市販のポタージュと牛乳で薄めただけ。なかなかおいしかったのにびっくり、ちょっと気が引けました。この行き当たりばったりの料理には多分夫は気づかないだろうなぁ・・・。

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