60数年前の確か中一の頃、大学生だった姉が話してくれた映画が『翼よ!あれが巴里の灯だ』です。
洒落た長いタイトルと主人公リンドバーグという素敵な名前をずっと記憶していました。当時中学校では映画館への出入りは禁止で、早く大学生になりたいと憧れていた頃です。
そして10年前にスミソニアン航空宇宙博物館で、リンドバーグ単独無着陸大西洋横断に成功した本物の「Spirit of St.Louis」を見てきました。映画を観たあとだったらもっと感慨が違っていたでしょう。(ライト兄弟の飛行機も、日本のゼロ戦も月面探索機もありました)
(写真はネットからお借りしました。展示はリンドバーグが乗った本物でした)
4日BSプレミアムで、その『翼よ!あれが巴里の灯だ』をやっと観ることができました。長い映画は2回に分けてみますが、今回は一気に!
映画は、飛行計画の資金集め、設計、製作から始まります。燃料を極力多く搭載するために前面に窓はなく、無線機も省き、限られた装備で極限に挑みます。離陸前夜の悪天候で息詰まる待ち時間と困難な離陸、レーダーもない時期の手に汗握る飛行は経験と知識と勘の操作です。
睡魔との戦いに助けられるハエの逸話。出発間際に見物人から提供してもらい計量器の壁にガムで張りつけた化粧用のより軽量の手鏡、それが日光を反射して、居眠りしていたリンドバーグの目を覚まさせ危機を回避するというはらはらドキドキの手に汗握る場面も出てきます。
睡魔との戦いに助けられるハエの逸話。出発間際に見物人から提供してもらい計量器の壁にガムで張りつけた化粧用のより軽量の手鏡、それが日光を反射して、居眠りしていたリンドバーグの目を覚まさせ危機を回避するというはらはらドキドキの手に汗握る場面も出てきます。
飛行中には勇敢な、果敢な飛行士としてのエピソードが思い出場面として挟まれ、飛行士として十分な知識と技量を積んできたことに安心させられます。
鋼鉄と木と布で製作されたぺらぺらした感じの「スピリット・オブ・セントルイス号」は33時間29分の単独無着陸大西洋横断を果たし、暗闇と灯りの夜のパリに着陸しました。
成功者にはオルティーグ賞と賞金25000ドルの賞金が提供されることで、世界の複数の飛行士が挑戦したのですが、獲得したのはリンドバーグでした。パリの飛行場には20万人の人が押しかけて祝いました。
リンドバーグから93年経った今、世界の飛行場にはコロナ禍で飛べなくなった精鋭の飛行機がずらーりと並んでいます。
リンドバーグから93年経った今、世界の飛行場にはコロナ禍で飛べなくなった精鋭の飛行機がずらーりと並んでいます。