九州国立博物館がこの秋に開館十周年を迎えました。今、開館当時と同じ「美の国日本」のタイトルで特別展が開催されています。
(平成17年 開館当時のパンフレット) (平成27年 開館10周年パンフレット)
開館時のパンフレットは、永徳の唐獅子の力強さや金文字のエネルギーからも感じ取れるように、一歩踏み出す強い意志が感じられます。そして開館7年後の2012年には入館者1000万人を達成しました。元旦も開館するほど常設展も企画展も意欲的に展開されています。そんな自信にあふれた10周年特別展でした。
今回は、縄文~鎌倉までの至宝を展示して、日本と東アジアの交流史の中から日本の美の形成をみるものです。さらに蝦夷と琉球にも目を向けているところが新鮮です。左は教科書でもお馴染みの「螺鈿紫檀五弦琵琶」です。「五弦琵琶」としては唯一世界に現存するものだそうです。正倉院でもめったに公開しない宝物を貸し出してくれたことに驚いています。この螺鈿細工の技術は8世紀の日本では見られない高度な技術だとか。
光の加減で螺鈿模様の表情が様々に変化するのでため息が漏れます。その美しさに魅入って足が止まると「止まらないで下さい。進んで下さい」と係員が飛んできます。
「行列をつくり歩きながら見る」は、確かミロのヴィーナスが日本初公開の時からではないかしら?それ以来、話題作品の展示には大行列が恒例になりました。
8世紀の琵琶は欠損することもなくはるばるとシルクロードを渡って中国へ、中国から日本へもたらされました。当然「国宝」だと思い込んでいたのがノーマークとは腑に落ちません。家に帰って調べてみると、宮内庁管理の文化財は、国宝や重要文化財などの指定対象とはならないそうです。
とにかく『あれもこれもどれも名宝!』でした。特に先の曜変天目茶碗と螺鈿紫檀五弦琵琶を見られたことがこの秋の大収穫でした。
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常設展示室に、九国博所蔵の「油滴天目茶碗」が展示されています。曜変天目茶碗ほどではありませんが、静謐な趣の重要文化財です。
正倉院展で螺鈿の琵琶は見たことがあります。
宮内庁管理品は対象外、そうだったのですか、知りませんでした。
そんな中素晴らしい「螺鈿紫檀五弦琵琶」や「曜変天目茶碗」を見学されて本当に良かったですね
宮内庁管轄のものは国宝に葉ならないのですね
知りませんでした
と言うよりは宮内庁管轄のものはすべてが国宝級だと言うことなのかもしれませんね
すばらしい名品を前に感嘆するお姿が想像できます
螺鈿の琵琶の美しい輝きに足を止めるのもならないほどの混雑なのですね
そうそうミロのヴィーナスがやってきた時の大混雑、思い出します
油滴天目茶碗も写真でみただけでも素晴らしい美しさ
実物を前にしたら引き込まれることでしょうね
五弦なのですね。
あんな大昔からこんな芸術、楽器があったことが不思議です。
電気さえも無いあの時代に・・・
あの時代だから優雅だったのか?
一度だけ行ったことのある博物館です。
庭の睡蓮が一番印象に残っているのですが。
そうそう、エスカレーターがシンドラーだったことも。
正倉院はkazuyoo60さんの足元でしたね~。いいところにお住まいで羨ましいです。
毎年の秋の展示は全国からのお客さんが楽しみにしているもですね。テレビで見ると
今年も御物の螺鈿の4弦の琵琶が出ていましたね~。
◆◆花ぐるまさんへ◆◆ byちゃぐまま
私もそう思いました。宮内庁管轄のものはいいものしかないし、他から等級をつけては
いけないものなんでしょうね。都落ちをした室町時代の皇子の墓、山中の神社を宮内庁が
管理しているようです。
◆◆山口ももりさんへ◆◆ byちゃぐまま
湿度の高い日本で、これだけ管理のいいものは「御物」の貫録がありますね。
本場には残っていないと言うし、日本の管理技術の高さに感じ入りました。
◆◆ビオラさんへ◆◆ byちゃぐまま
お互いに「ミロのヴィーナス」の行列世代だと思うと親しみがわきます。前にいた人は
ビオラさんかも~o(^-^)o
天目茶碗の素晴らしいこともさることながら、数点しかないというところに喜ぶところが
ミーハーなんです・・・(´゜Д゜`;)
◆◆くちかずこさんへ◆◆ byちゃぐまま
科学は進歩しても、芸術だけは紀元前からすぐれていたのは確かですね~。
博物館の傍の大宰府の門前町、バスが何十台も連ねて観光に来て大賑わいです。
その中で私は異邦人みたいな不思議な感覚に陥りました・・・(´゜Д゜`;)
たくさん撮っている中で、どれを見てもらえばと、夜中に何時間もかかってしまうのですよ・・
上手くいくときは少なくて、いつも没になる画像が可哀そうなんです・・。
ここは何回見ても、素晴らしく うれしくなりますから 居ながらにして感謝です。