新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

2025年NHK大河は蔦屋重三郎

2024年03月03日 | 本・新聞小説
来年の大河ドラマは、なんと「蔦重」だって!
朝井まかて『秘密の花壇』で滝沢馬琴、山東京伝が出てきますが、蔦重は脇役程度でした。
歌麿はもてはやされても、彼をプロデュースした蔦重の名前が出ることはめったにありません。やっと陽の目を見たとワクワクしています。
江戸時代と吉原は切り離せません。大河ドラマでは、その花魁に小芝風花さんが抜擢されて、これも期待がもてるところです。

蔦屋重三郎の本を探して、早速取り寄せました。

華やかな歌麿の絵に隠れて出版元が取り上げられることは稀ですが、ここでは主人公。有名、無名の画工の絵心を磨きあげて世に広めるという名プロデューサーの手腕が詳細に書かれています。
そして松平定信の発する禁制に抗う出版元の意地と意気込み。禁制に背いた罰として財産も家も半分没収されるという苦い経験をします。

そんな苦労の中で見いだしたのが写楽。謎の多い写楽。数多い写楽説の中から一番納得させ得るプロットに仕立ててあるのに深く感動しています。
ある一瞬だけ輝いてスッと消えた写楽に「なぜ?」。ここの部分も納得でした。
掲げられた参考文献が50冊ほど。文中にその努力の箇所が見え、江戸の舞台の輪郭をよりはっきりさせています。

とにかく1年間のドラマがどんな風に展開されるか待ち遠しく思います。











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