<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地





昨年の東京スカイツリーの開業以来、全国各地のタワーが元気だ。
私の地元大阪のシンボルでもある通天閣は、スカイツリーの開業以前から色々な試みをやっていて、ちょっとした注目スポットと化している。
というのも、通天閣は最上部のアンテナを含めても高さが100メートルしかなく、昭和31年建造でコンセプト的にも実年齢的にもお年をめしているのだ。
実際、通天閣から歩いて15分ほどの天王寺駅前には高さ300mの日本一高い高層ビルあべのハルカスなんかんかが建設されているわけで、通天閣の通天閣たる所以をしっかりしないとビルの谷間に埋もれてしまいそうなのだ。

そこで通天閣が展開しているのがアートイベント。
通天閣を中心に周辺の新世界地区に芸術家の卵達を集めて「ツムテンカク」なるイベントを開催し、かなりの注目度になっている。
もともとこの辺りは漫画「じゃりン子チエ」の舞台になっているような庶民の街なので、こういうイベントを開催するのはかなりの勇気が要ったことだろうが、昨年、そして今年と回を重ねることができているので、、きっと未来は明るいに違いない。

関西のタワーといえば通天閣だけではない。
大阪には他にシンボル的なものとして岡本太郎作の太陽の塔があり、こちらは日本が最も元気だった頃のシンボルとしても価値があるランドマークだ。
また高校野球で有名なPL教団が所有するPLタワー(別の名前があるそうですけど、大阪ではこの名前で通っています)も、あまり前面に出てこないけれども不気味なデザインで南大阪の丘陵にそびえている。
残念ながら万博のもう一つの象徴であったエキスポタワーや朝日放送の大阪タワーは取り壊されてしまったが、それはそれである意味歴史の流れかも分からない。

大阪以外のタワーでは神戸ポートタワーと京都タワーがあるけども、印象深いのはなんと言っても京都タワー。
古都京都の玄関口、JR京都駅前にどどどっと聳える燭台のようなデザインの京都タワーは東寺の五重塔と並んで新幹線から見えるランドマークとして価値は高いと思っている。

昨日仕事で京都へ行ったらその京都タワーが工事中で休館していた。
何をどうリニューアルするのかわからないが、リニューアルするところを見ると、大阪タワーやエキスポタワーと違って今も価値を持ち続けているタワーなのだと思った。
それにしても正直言って、京都という場所では趣味の悪い建物ではある。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )