<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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地球の歩きた《ミャンマー編》でミャンマーの食事について「脂っこくて日本人には合いにくくお腹を壊す人も少なくない」というような意味合いのことが書かれている。

自慢ではないが、私はミャンマー滞在でお腹を壊したことは一度もなく、健康なまま帰ってくる。
一度だけ同行していたミャンマー人の通訳兼ガイドさんがハラを壊してしまった例はあるものの、私は腹をこわすどころか、ミャンマーの素朴でのんびりしたストレスレスの世界ですっかり健康になって日本へ戻ってくることがほとんどなのだ。
強いていうならば、タイのバンコクまで戻ってからビールの飲み過ぎで腹を壊してしまったことはあるものの、ミャンマーに限らず、東南アジアで腹を壊して一大事に至ったことはまったくない。

健康貫徹な私の旅行自慢でもある。

で、その私が日本の中華料理屋の脂っこいラー定で腹を壊した。
しかも、病院へ行くなり、診察した先生は、
「レントゲン撮ろか」
と宣言し、
「点滴もせなあかんな」
という、大変な事態に陥ってしまったのだ。
ミャンマーの脂っこいミャンマーカレーで腹を壊さず、日本の中華屋で腹をこわすとは。
もしかすると中華料理だけに中国の陰謀ではないか、と少しばかり考えた。
中国共産党かその悪の手先の人民解放軍のスパイが日本人を抹殺するために中華料理に調味料をたっぷり、食塩をたっぷり、ソースをたっぷり、ラードをたっぷり入れてジワジワと殺戮しようと思ったのだ。

しかし、いくらなんでも私のような一介のサラリーマンをラードで粘り殺しても詰まらない。
そんなことでは尖閣諸島を日本から奪うことはできないのだ。
そんなこんな、中国の陰謀説を考えていたら、お医者の先生が、

「腸炎やな」

の一言で片付けてしまったのだ。

ともかく、この日。私は出張で東京に向かうべく関西空港まで足を運んだのだが、このままでは飛行機の中で倒れると思い出張をとどまってまでの病院行きなのであった。
もし、そのまま飛行機に乗ったりしていたら機内で大変な事態に陥り、

「お客様の中に、お医者様はいませんか~!」

とANAの客室乗務員のお姉さんが機内を叫んで歩きまわることに発展していたのかもしれないのだ。
そうなればタダでは済まない。
ニュースになるかもしれない。

「中国の陰謀による中華料理テロ発生!」

羽田空港には東京メジャーなメディアや海外の特派員が押し寄せることであろう。
もしかするとその場で私は中国の秘密諜報員に殺害されていたかもわからない。

出張を思いとどまってよかった。

ということで、暫く胃と腸と日本のために中華料理は控えるに限ると思う私なのであった。

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