<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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中国の武漢で発生した新型肺炎が深刻化。
日本政府もこれまでに4便の臨時便を仕立てて約1000人が帰国。
しかも実際にこのなかからウィルスの保菌者や発病した人がでてきているのでかなり深刻な事態だ。
こんなパンデミックの恐れがある大勢の乗客を乗せて飛んでいる特別機を見てみると青い翼のANA。
そこで疑問が生じるのが特別な事態にはなぜかフラグキャリアのJALは登場しない。
なんでだろうというところだ。


今回は人数が多いということと、中国が嫌がるからという理由で政府専用機のB777は起用されなかった。
搭乗可能人数が110人、しかも所属が航空自衛隊。
日本国空軍の軍用機だとはいえ武器も搭載されていない普通の旅客機がいやだという。
そんな理由で乗り入れ拒否するような国のトップを国賓で招待する必要があるのかどうか大いに疑問だがそれはそれ。
そこで民間機のチャーターということでANAが選ばれたというわけだ。


思い起こせば北朝鮮から拉致された日本人を連れ戻したのもANAの特別機。
この時は小泉政権がJALに最初に頼んでみたものの「北朝鮮なんかいけるかい」ということでけんもほろろに断られたのだという。
よど号は行ったことがあるのに今のJALはいけませんというわけだ。
そのように反対したのは強い労働組合で、半国営のJALだけに組合様の意向は絶対。
仕方がないのでANAに頼んでみたら重大任務で快く引き受けてくれたということらしい。


週刊誌でそんな記事を読んで、「なんじゃこりゃ」と思った私は以後できるかぎり国内はANAとそのグループしか利用しないことにしている。


あれから月日が流れJALはいったん倒産。
国家主導の民事再生で新しく生まれ変わったが、もしかすると組合の権力はそのままなのか。
今回の新型肺炎騒動。
JAL名誉挽回の絶好の機会だったと思うのだが、そうじゃなかったみたいだ。


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