子供の頃。
トイレに入って踏ん張って用をたしたので仕上げをしようと思ったら紙がない。
「お母ちゃ〜〜〜ん!紙ない〜〜〜!」
これと似たようなことが昨日発生した。
夕方の飛行機で東京から帰ってきて夕食を食べたあと買い物に出かけた。
「そういえば一昨日でティッシュペーパーの箱を使い切ったので買わんといかんで」
と私。
「おトイレの紙もあと少ししか残ってなかったわ」
とカミさん。
いつも行くドラッグストアへ行ってみると、
「えっ。紙、ないやん」
トイレットペーパーもティッシュペーパーも売り切れ状態。
似たようなパッケージがあったので見てみるとキッチンペーパーなのであった。
「ティッシュペーパーは代わりになるものがあるけど、トイレットペーパーは無いよ〜」
とカミさん。
「キッチンペーパーで拭くわけにいかんしな」
と私。
「...........汚いやん。それに流されへんし......」
「タイのトイレみたいに使ったらゴミ箱に捨てるとか」
「......誰がそれ集めて捨てんねん」
「あかんか?」
「あかんわ!」
私は東京、カミさんは関空でパートというそれぞれ浮世から少しばかりかけ離れた状態であったため巷にオイルショックよろしくトイレットペーパー類の取り付け騒ぎが起こっていたことを全く知らなかったのだ。
ちなみにドラッグストアの店員さんに、
「紙、入ってきます?」
と訊いたところ、ニコっと笑って、
「入りますよ」
とのこと。
それでも我が家の品切れは時間の問題だったので数件のドラッグストアを見て回ったものの見つけることができなかった。
仕方がないので諦めて支払いがあるのでコンビニに寄ったところ穴場になっていたのか普通に在庫されていてひとまずトイレットペーパーとティッシュを1パックづつ買い求めたのであった。
デマがデマを呼びパニックを呼び込んだ火星人襲来現象の果の出来事だった。
で、思い出したのが少年の日のあのトイレの出来事。
「お母ちゃ〜ん、紙ない!」