「危険やからマスクつけて出かけてね」
と私に言ったのはカミさんなのであった。
今週はじめの東京出張は新幹線での移動だった。
いつもは飛行機で移動するところを新幹線にしたのは新型肺炎が原因ではない。
新幹線よりも密室な飛行機を敬遠したのではなくたまたま飛行機よりも安いチケットをネットで見つけたので新幹線を利用したに過ぎないのだ。
とはいえ、今回の出張でもし飛行機を利用していたら神経質なカミさんは、
「マスクを付けてね、ガスマスク」
と言ったやもしれず、それはそれでありえなくはないくらい新型肺炎騒動はパンデミックな様相を呈してきているのだ。
ところでこのマスク。
果たしてどれほどの効果があるのだろうか。
量販型薬局や100円ショップで売られている使い捨て型マスク。
これは鼻と口を覆うことができるが顔面とマスクの間は隙間だらけ。
よくよく見ると自分の口からの空気だけではなく、周囲の空気が横の隙間から入ってくるのは無視して良いのだろうか。
このようなダダ漏れ状態で感染症対策にどれほど効果があるのか大いに疑問だ。
聞くところによると周囲に漂っているウィルスを完全に封じることはできないそうで、感染することも大いに有り得るという。
マスクの最大の効能は自分が咳をしたりくしゃみをしたときに周囲にその菌をばらまかなくて済むので周囲が安全だということなんだそうだ。
だからマスクは自分のためというよりも周囲の人のためというのが正しいのかもしれない。
しっかりとガードをしたいのであれば3M社が販売しているような口と鼻をピッタリと覆い皮膚に密着するようなものが適切なんだろうが、大量に買うとべらぼうにお金がかかるという欠点がある。
マスク、されどマスクなのだ。