カンボジアはかつてクメール帝国として東南アジアの大部分を支配する一大国家なのであった。その領土は広大だ。
今のベトナムのホーチミンから南の豊かなメコンデルタ地帯。
タイ、ラオス。
ミャンマー、マレーシアの一部。
中国南部。
シェムリアップ近くに残る世界遺産アンコールワットには当時の栄華が記憶されている。
その一大帝国が縮小を始めるのが10世紀頃。
中国雲南省から漢民族の侵略で土地を追われたシャム族がクメール帝国に住むようになった。
彼らはやがて帝国の宰相を務めるまでに影響力を拡大。
そしてついにスコータイ王朝を成立させクメール帝国から分離独立。
次第に領土を広めた。
現在のラオスを含むタイがそれだ。
またベトナムも南に領土を拡張。
気がついたらクメール帝国は人口200万人のカンボジアになってしまっていた。
国家は自分の考えと誇りを持たなければならない。
決して他国を忖度したり阿ねたりしてはいけない。
また無闇やたらと非難したり喧嘩をうってもいけない。
国家としての品位が必要だからだ。
それを怠ると国は滅びる。
勤勉で、勇敢で、思慮深く、愛する心を持つべき、それが大切だ。
今回のフン・セン首相の中国訪問。
頭に「バ」の付く国はお隣の国だけではなかったようだ。