新型肺炎が蔓延している可能性が巷に漂っていて多くのイベントが中止あるいは延期され、多くの企業で在宅勤務が指示あるいは奨励されている。私も先週末に予定されていた交流会が中止になった。
出席を宣言していた会なのであったが仕事が忙しくてできれば休みたいと思っていたところに「新型肺炎のため府からの指示により延期します」
の連絡が入った。
時間ができたとばかりに自宅で溜まっていた書類整理と確定申告の帳簿整理にと励んだのであった。
確定申告の書類はほぼ整えることができてあとは税理士の先生ところに持ち込むだけになった。
イベントはともかくもう一方の在宅勤務。
ここんところ働き方改革で労働時間の短縮や副業が推奨されだしていたところに今回の肺炎騒ぎによる在宅勤務。
これまで多くの企業は保険会社などを除いて在宅勤務はあまり認めてこなかった。
ところが実際に今回のような事態に陥って在宅勤務が強制されてやってみたらどういうことになるのか。
その結果がでる半年先程が非常に楽しみになってきた。
というのも、私はホワイトカラーが行っている多くの業務はわざわざオフィスに出なくてもできる仕事ではないかと思っているからだ。
私自身も現在は自営業で製品のデザインや設計、販売に関わる各種業務を行っているのだが、オフィスは自宅。お客さんとの連絡はメールかフェイスタイム。
実際にその場に出向かなければできない現地確認や実物を前にしたミーティングなどは動くものの、そのほかは自宅で用が足りてしまう。
外出中であればスターバックスかマクドナルドがあればWifiが快適で長時間いても追い出される心配はないのでノートパソコンがあればほとんどの業務は済んでしまう。
これは会社員時代も同じだった。
出張の多かった私は外出先で仕事を処理することが多かったのだが、それはスタバにマクドにタリーズがあればすべて完結することができた。
東京も大阪も今、オフィスが足りないという。
どちらも通勤には片道1時間から2時間かかり、それも満員電車に揺られてということになる。
往復2時間から4時間もほとんど無為な時間を過ごすことになる。
これが在宅勤務となると自分の時間に利用することができるようになる。
仕事をする。
家事をする。
読書、勉強をする。
スポーツをする。
必要に応じて都心のオフィスに出ればいいわけで多くの仕事が在宅勤務にシフトすることも可能だろう。
この在宅勤務は本人だけではなく社会にもメリットを生み出す。
混雑の緩和。
無用な新路線の建設が不要になる。
エネルギーを分散できる。
郊外での昼間のビジネスを創生できる。
オフィス不足が減って一人あたりのオフィス専有面積も広くなる可能性がある。
地価が下がって開発・利用しやすくなる。
などなど。
オフィス家具メーカーや不動産業者には良いことがすくないかもしれないが、例えば自宅では仕事はできないが最寄りの駅前にあるショッピングセンターのコラボオフィスで仕事をする、なんてスタイルも生まれるわけで一極集中の是正にもつながっていくのだろう。
強制されている在宅勤務。
新型肺炎は大いなる実験場を提供した。