3月12日の神代植物公園から「湯の宮座論梅」と「高岡の月知梅」。
手前の満開状態が「座論梅(ざろんばい)」で、その後方に幹だけ見えているのが「月知梅(げっちばい)」です。
「月知梅」は20数本くらいの枝に2、3輪だけ咲いている状況で、ほとんどが蕾のまま。
どちらも地元の宮崎以外では神代植物公園でしか見られない。
「湯の宮座論梅」は白色の一重。
「湯の宮」は、神武天皇が湯あみをしたことから付いた名で、その時に地面に突き立てた梅の枝が芽吹いたのが座論梅の原木と伝えられているそうです。
「座論梅」は、江戸時代に佐土原藩と高鍋藩が、この梅園の所有を争った時、ここに座って論議したことからとも、「ザロミ」という梅の種類から付けられたともいわれているそうです。
「高岡の月知梅」は白色の八重。
薩摩藩の第2代藩主、島津光久が1673年に来観したときに『月知梅』と命名したもの。
2種とも宮崎県では巨樹百選に登録されている。
「座論梅」は樹齢約600年。昭和10年12月24日に国の天然記念物に指定。
「月知梅」のほうは樹齢約400年。
元は1株であったものが横に伸び、地について新しい株となる臥龍梅(がりょうばい)で、それぞれ80株と60株になっている。