萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚34

2014-03-17 01:00:00 | 雑談寓話
こんばんわ、残雪にも芽吹きの春でした、笑
で、遅くなりましたが、コノ雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます。



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚34

或る日の20時過ぎ@一人の部屋、
ハンガーに掛けたばかりのジャケット見ながら考えこんだ。

いま何のコト言ってんだろなコイツ?

いま電話ごし御曹司クンが言った言葉、その意味を考えた。
今までの御曹司クンの言動から考えて、けれど持ったままの携帯電話から御曹司クンがまた笑った。

「大好きだ!俺、おまえのこと大好きだから!」

マジ何言ってんだろコイツ?

「はあ?」

ワケ解んないなあ思ったまんま声が出て、笑
そうしたら御曹司クンが言ってきた、

「だからあ、おまえのこと大好きだって言ってんの!惚れてんのマジでっ!」

惚れてるってつまりそういうこと?

「は?」

いまナニ言われてるんだろ何だこの展開?
なんて頭ぐるっと回った電話ごしゴキゲンな声が言った。

「俺、今朝ホント起きた瞬間に今日言おうって決めたんだ!俺おまえが大好きだって今朝ほんと起きた瞬間に笑った、マジ自覚した!」

ようするに、

朝起きて→惚れた大好き→告白するぞ→そして今、

ってことらしい?
なんてカンジに顛末を納得したら可笑しくて笑った。

「なんだソレ、あははっ、」
「あっ、なに笑ってんだよもー真面目に俺いま告ってんだぞ?拗×笑」

拗ねながら笑ってる声が聞えて、それがハイテンションに機嫌良かった。
ここまで突き抜け明るいのって初めてでさ、だから可能性いくつか考えながら訊いてみた。

「真面目って言うけどさ、おまえ田中ちゃんのコト気にしまくってたじゃん?坊ちゃんクンのコトも、幼馴染クンのコトもあるだろが?笑」

幼馴染クン(男)=真剣交際マジ初恋別れても好きな人
坊ちゃんクン(男)=幼馴染クン以来の恋トキメキすぎてセクハラout
田中さん(女)=気になる可愛い結婚相手にイイかなあ萌

ていうのが御曹司クンの恋愛事情で、
それ全部の話を聴いてるからさ、

いつも自分にSられる御曹司クン→たまには驚かして仕返ししたい→で今ちょっと冗談中

だからハイテンション盛り上がってるんだろな?
って思いながら笑ったんだけど電話ごし御曹司クンは言ってきた。

「前に俺オマエに言ったよな、女との恋愛は星の数ほどあって、男との恋愛は滅多に見つからないけどスゴイ大事に出来るってさ?でも違うんだ、」

でも違う、そんな言葉を聴きながらハンガーのジャケットちょっと袖を整えた。
そのままベランダの窓のとこ行ってカーテン少し開けたら月が見えてさ、
あー月が綺麗だなーとか思ってたら電話の声が笑った。

「おまえだけ違うんだよ、女とか男とか関係なく好きなんだ。おまえって人間が大好きなんだよ、誰よりも一緒にいたいって想ってる。
あいつのこと全部なんか忘れられない、でも俺おまえの方が大事になってるって気づいたんだ、だからすぐ伝えたいって想って電話してる、」

そんなこと言うなよ、って思った。

「おまえほど優しくて綺麗なヤツっていない、イジワルだけどホントあったかいって俺もう知ってる、大好きだ、ほんと大好きだ、」

こんなこと言ってほしくなかったな、
こんなこと想われたくない言われたくないって思ったよ、

想われたくないのも言われたくないのも御曹司クンだけじゃない、
男でも女でも言われたくなかった、そんな本音と月見てるまんま電話から御曹司クンが笑った。

「おまえだけ違うんだよ、誰よりおまえが好きだ、大好きだ!」

しまったな、

そう心底から思った、



とりあえずココで一旦切りますけど電話会話まだ続きます、
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、気が向いたら続篇載せます、笑

第74話「芒硝4」読み直し校正またします。
それ終わったらAesculapiusか短編連載の続き予定ですが、ソッチも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

取り急ぎ、



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第74話 芒硝act.4―another,side story「陽はまた昇る」

2014-03-16 23:47:36 | 陽はまた昇るanother,side story
A timely utterance gave that thought relief 哀惜の夢



第74話 芒硝act.4―another,side story「陽はまた昇る」

久しぶりの奥多摩交番は、空が蒼い。

橙色から茶色に深くなる山を背に佇む、そのベランダに救助隊服ひるがえる。
オレンジとカーキの一揃いは懐かしい、あの同じ大きなサイズに想い周太は微笑んだ。

―僕も英二のを洗ってあげたね、去年の秋…青梅署の単身寮で、

あれから一年経ってしまった、それでも奥多摩の空は同じに蒼い。
あの秋と同じに人々は山を登るのだろう、けれど去年この山嶺を駆けていた姿は今いない。
それなのに親しげな空気は山の賑わいもあるだろうか、そんな入口くぐって親しい笑顔ふり向いた。

「ほい、周太くんじゃないか?」

日焼顔ほころばせ深い瞳が呼んでくれる。
ただ温かくて嬉しくて、けれど決意すこし竦みながら周太は微笑んだ。

「お久しぶりです、後藤さん。急にお邪魔してすみません、」
「いつでも歓迎だよ、ちょっと待ってくれな?」

気さくに笑って書類へ目を落し押印ひとつ、決済箱へ片づけてくれる。
その前に立つ登山ウェア姿たちと笑いあい見送って、静かになったデスク呼んでくれた。

「周太くん、茶の一杯くらい呑んでけるんだろう?ちょうど昼だしな、他の隊員は駅前の出張所に出ちまって俺一人なんだ、」

いま後藤は一人、それを狙って自分も今ここに来た。
このタイミングを逃せない、ただ願いごと真直ぐ尋ねた。

「後藤さん、人事ファイルの閲覧をお願い出来ませんか?」

告げた言葉に深い瞳ゆっくり見つめてくれる。
その眼差し穏やかに微笑んで訊いてくれた。

「今日、奥多摩に来たのはその為なのかい?」
「大学の演習で来ました、今だけ別行動の許可をもらってお伺いしたんです、」

正直に告げた先で日焼顔は思案する。
この申し出は迷惑をかけるだろう、それが解かるから頭下げた。

「今日は大学の演習を理由に休暇をもらってきました、だから後藤さんを訪ねる事は上司も知りません、もし訊かれたら通りがかりの挨拶だと言います。
それでも後藤さんにご迷惑かけるかもしれません、だけど僕がお願い出来るのは後藤さんしかいないんです、人事ファイルの閲覧権限を貸して下さい、」

青梅署山岳救助隊副隊長、後藤邦俊。
警視庁山岳会の会長も務めて、警視庁技能指導官として山岳救助技能を担う。
また皇族が奥多摩を登山に訪れる際は警衛に指名されており、それだけに警察内外で人望が厚い。
そういう後藤の言葉を面と向かって疑う者など少ない、だからこそ無理な頼みも出来ると思った。

「後藤さんは前、困ったことや出来ることがあるならお願いして良いと言って下さいました、だから甘えに来たんです、こんなこと狡いけれど、」

こんな言い方は狡い、こんな方法は迷惑だ、そう解かっている。
けれど今は他の方法が見つからない、この唯一に縋る願いへ深い声が笑ってくれた。

「俺を信じてくれるんなら周太くん、まず顔を上げてくれないかい?でないと話も出来ないよ、」

信じてくれるなら。
そんな言葉が笑って大きな手そっと肩を包んでくれる。
節くれた指ごつり堅く分厚い、その温もりに起こされた視界で篤実な瞳が微笑んだ。

「人事ファイルを見たい理由は、お父さんの事かい?」

とくん、

鼓動ひとつ打って緊張が昇りだす。
こんなふう訊いてくれるほど自分の意志など透けている、その自覚ごと頷いた。

「はい、父の人事ファイルが残っているのか知りたいんです…削除されているなら父は、」

人事ファイルが削除されているのなら?
その仮定が示す先は言えない、それでも解かってくれる瞳が困ったよう笑った。

「周太くん、湯原の人事ファイルなら削除されてるよ。少なくとも26年より前だ、」

告げられて鼓動ひとつ途惑いが廻りだす。
いま言われた言葉たちが意外で、そのまま問いかけた。

「どうして…後藤さんが父のこと閲覧したんですか、それも26年前…?」

なぜ後藤が父の人事ファイルを確認しているのだろう?
それも26年前まで遡っている、その疑問へ篤実な声は応えてくれた。

「湯原を山岳救助隊にスカウトしたんだよ、でも断られてなあ。その貌があんまり寂しそうで気になったよ、それで経歴書を閲覧してな…無かった、」

後藤が父を山岳救助隊に抜擢しようとした。
こんな告白ただ驚かされる、その想い零れた。

「…父を、山岳救助隊に誘ってくれたんですか?」
「ああ、何度かスカウトさせてもらったよ、本当に山が好きな男だからなあ、」

嬉しそうに笑って頷いてくれる。
その笑顔に知りたくて見つめる願いに深い瞳が笑った。

「周太くんも憶えているだろう?湯原は、君のお父さんはこの奥多摩でどんな貌で笑ってたか知ってるだろう?だから俺も誘ったんだ、
この奥多摩で山ヤの警察官でいろって言ったんだよ。ここで湯原が出来る事は沢山ある、ここで俺と一緒に山と人を護ろうって誘ったよ、」

語られてゆく過去の時間に篤実な瞳は懐かしい。
もう遠くなってしまった時間を後藤は見つめて、その愛惜そっと微笑んだ。

「でも湯原は応えてくれなかったよ、ただ微笑んでなあ…あんまり寂しそうで気になって、悪いと思ったが人事ファイルを見てしまったんだ、」

あまりに寂しそうだった父の貌、その理由を遠く探ってしまう。
そこにある真相ひとつ推定しながら周太は父の友人へ問いかけた。

「後藤さん、それが26年前だってどうして憶えているんですか?」
「うん、君のお母さんのお蔭だな、」

即答に笑ってくれた言葉に、また驚かされて見つめてしまう。
なぜ今ここで母の名が出るのだろう?ただ意外なまま後藤は教えてくれた。

「閲覧した後の秋、湯原が可愛い女の人を連れて来てなあ。湯原が誰かを連れて来たのは初めてだったよ、だから憶えてるんだ、」

だから憶えている、そんな言葉に篤実な笑顔ほころんでくれる。
ただ懐かしい、そう笑ってくれる温もりに周太は問いかけた。

「ここに父が、初めて母を連れて来たのは秋だったんですか?」
「そうだ、11月の錦秋の秋だよ、あの秋は特別に綺麗だったから俺も憶えてるんだ、」

愉しげに微笑んでくれる瞳に言葉に、去年の秋が映りだす。
あのときも錦秋の秋だと笑ってくれた、その想い気がつかされながら溜息ひとつ、周太は微笑んだ。

「だから後藤さん、去年ここに僕が来た時も笑ってくれたんですか?錦秋の秋だよって、」

去年11月に自分もこの奥多摩へ訪れた。
あの日に笑ってくれた瞳は今日も大らかなままに微笑んだ。

「だから去年、ここに周太くんが来たとき俺は嬉しかったんだぞ?あの秋に時間が戻ったみたいでなあ、もう一度だけ…すまないなあ、」

もう一度だけ、すまない、

そんな言葉から篤実な瞳ゆっくり瞬かす。
この眼差しに信じられると見つめて周太は綺麗に笑った。

「後藤さん、また奥多摩に来たら御相伴させて頂けますか?後藤さんが好きな水楢のお酒、」

水楢の樽で造られたウィスキーを後藤は好む。
その酒の想い出を前に聴かせてくれた、そこにある信頼へ山ヤの警察官は笑った。

「もちろんだ、いつでも大歓迎だぞ、あのウィスキーは湯原も好きだったからなあ。今日は無理なのかい?」

ほら、早速に後藤は誘ってくれる。
こんなふう父にも誘って酒を酌んだのだろうか?そんな遠い秋を想いながら微笑んだ。

「ありがとうございます、でもこの後も演習あるんです、御岳の水源林も少し見るので、」
「そうか、それなら仕方ないなあ、」

残念だ、そんな貌で笑ってくれる瞳が温かい。
この眼差しを父もきっと好きだった、だから奥多摩を訪れるたび立ち寄ったのだろう。
そのワンシーンを自分も鮮やかに覚えている、あの幸せだった冬にも微笑んだ瞳が今、また笑った。

「必ずまた来てくれよ、周太くん、奥多摩に帰っておいで?」

帰っておいで?

その言葉が瞳の深くへ熱燈す。
この言葉に見つめてくれる想い伝わってしまう、だからこそ申し訳なくて周太は頭下げた。

「ありがとうございます。後藤さん、今日は変なお願いして申し訳ありませんでした、」

人事ファイルを閲覧させて欲しい、
そんな無理を言いに今日は来てしまった、本来なら断られて当然だろう。
けれど後藤は期待以上の解答をくれた、そこにある誠実な厚情に頭下げた向こう山ヤは笑った。

「申し訳なくなんか無いぞ、頼ってもらえて俺は嬉しいんだ、俺を信じてくれてるって事だからな、そうだろう?」

頼ることは信じていること、
そう笑ってくれる瞳に今ある不安が解かれる。
こんなふうに父は頼れる場所を遺してくれた、その足跡に微笑んだ背で若い声が笑った。

「こんにちは後藤さん、定期健診に来ましたよ、」

ほら、待っていた声が来てくれた。
この落着いて明るいトーンへ後藤も笑いかけた。

「おう、来てもらってすまんなあ、忙しいだろうに、」
「大丈夫ですよ、中村さんのお婆ちゃん診たついでだから、」

笑って答える声に振り向いた先、白衣姿が入ってくる。
そこにもある信頼と仰いだ真中で精悍な瞳おおらかに笑った。

「湯原くんも来てるのか、後藤さんが済んだら君も診てあげようか?」

笑ってくれる言葉は何げない、けれど考えてくれてある。
その配慮たち温かくて、また不安ほどかれるまま周太は感謝を微笑んだ。

「はい、是非お願いします…雅人先生、」




(to be continued)

【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】

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山岳点景:残雪の滝で

2014-03-16 23:42:19 | 写真:山岳点景


山岳点景:残雪の滝で

雪庇の下、それでも清流は流れていました。

東京都檜原村は道路の雪は消えたんですけど、北斜面や路肩に雪は残ります。
檜原村から小河内へ抜ける道、都民の森方面は通行止めでしたが納得いく光景=雪崩痕を見ました。
そんなわけで三頭山の滝を見たかったけどNGだったので、払沢の滝にて撮って気に入ってるカフェでゼンザイなんか食べて来ました、笑

雪13ブログトーナメント



第74話「芒硝4」もう少しで加筆校正終ります、
そしたら雑談ぽいやつUP予定です、

取り急ぎ、


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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚33

2014-03-16 01:37:17 | 雑談寓話
こんばんわ、晴天に雪山が綺麗でした。
で、遅くなりましたが、コノ雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚33

11月から12月、

街中が白や赤や緑+イルミネーション増えるとクリスマスだなってなるけれど。
仕事は年末前で慌しくなるワケで残業=終電までも増えていくシーズンになる、笑
そうして平日は慢性的寝不足で週末=睡眠とることが最重要課題になるんだけど、

忙しいと昼飯@デスク飯→そのまま終電残業=夕飯する暇あるなら寝たい→朝早め出勤=朝飯@デスク

なんてカンジの繁忙期、考える事って2つになるんだよね、

あーマトモなゴハン最近食べてない休日に栄養摂取しよ、笑
あー休日ずっと寝てたい+家のことしないとダメだなあ、笑

そんなわけで平日も休日も忙しかったんだけど、
それは同僚御曹司クンも同じ状況で、お互い電話や昼飯や呑みも誘ってなかった。
それでも通勤電車や帰宅後にメール来たりはしていたんだけど、

From:御曹司クン
本文:おつかれー眠いやばい寝過ごしたら帰れない、

Re文:車庫で夜明かし初体験だね、笑

From:御曹司クン
本文:出先だけど電車が無いやばい帰れない直帰してOK?

Re文:明日〆だけど?

From:御曹司クン
本文:今日の食糧メロンパン1コ、

Re文:ダイエットにはならないね?

From:御曹司クン
本文:仕事以外の会話ってしてねえ今日ヤバい

Re文:笑、

なんてカンジに簡略化してた、笑
忙しすぎ×寝不足って変なテンションになるんだよね、
そのまま師走になった或る日、なんとか19時前で退社出来た。

あー店が開いてるって幸せデリで惣菜買ってこっかな、笑

とか思いながら帰宅道を歩いて買物して、
夕飯<晩酌のんびりDVDでも観ようかなーとか考えながら帰ってさ、
スーツのジャケット脱いでハンガー掛けて、風呂を入れ始めたら携帯電話が鳴って番号が御曹司クンだった、

あー仕事がトラブったから相談電話かな?

ってカンジですぐ出てさ、
そしたらハイテンションな声が言ってきた、

「おつかれー今って何してる?」

この質問ってデジャブだな?笑
とか思いながら弄りたくなって言った、

「それ機密事項だから、笑」
「またソレかよなんだよもー笑 なあドコにいんの?」

なんてカンジの返事きて少し意外だった、いつもなら拗ねそうなモンだから。
だけど拗ねずに「笑」なハイテンションが怪訝で、でも気にせずSってみた、

「さっき帰ってきたとこ、で、今プライベート時間だから邪魔しないでね、じゃ、笑」

いつもの調子で笑って切ろうとして、だけど御曹司クンに言われた。

「大好きだ!」



何のコト言ってんだろなコイツ? って思った、




とりあえずココで一旦切りますけど続きあります、
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で、気が向いたら続篇載せます、笑

Aesculapius「Mouseion8」校了しました、続き「9」読み直し校正またします。
それ終わったら第74話か短編連載の続き予定ですが、ソッチも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

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Short Scene Talk ふたり暮らしact.39 ―Aesculapius act.49

2014-03-15 03:31:15 | short scene talk
二人生活@ playground
Aesculapius第3章act.6-7の幕間


Short Scene Talk ふたり暮らしact.39 ―Aesculapius act.49

「…まだかね(雅樹さん医者なかなか終わらないのかね午前の競技もう終わっちまうけど)」
「吉村、さっきから落着かねえけど、どうした?(って俺のバカ吉村たぶん父さんまだ来てないから探してんじゃねえか)」
「ん、雅樹さんまだかなって思ってね、(ってコンナこと言ったら甘ったれみたいだねデモ早く来てほしいね雅樹さん)」
「そっか、(ほらやっぱりそうだ俺ほんとデリカシーねえ)きっと昼休みには来るよ、吉村の父さんも飯は食うんだし、」
「ん?(父さんって雅樹さんのコトだったね笑)うん、だね、笑(でも飯は食うんだしって変てこな論法だね荒木面白い)」

「あ、午前終わったね、笑(まだかな雅樹さん)荒木また飯の後でね、笑(荒木のとこ両親来てるっぽいね良かったね)」
「おう、吉村またな、笑(吉村の父さんまだっぽいよなアレっ)吉村ちょっと待った、」
「ん?なに、荒木?(なんだろナンカあったかね)」
「あのさ…(訊くの恥ずかしいかなでも思い切って)吉村の家族のトコいる女の子、誰?(すげえ可愛いあの子誰だよ吉村の親戚かよ萌)」
「あ、美代のことかね?(なんで美代のコトなんか訊くんだろね笑)」
「美代ちゃんって言うんだ、照(可愛い名前だなあ萌)吉村の親戚とか?(紹介してほしいなあでも言い難いなあ照×悶々)」
「うん、遠縁で幼馴染だね、(美代に興味持っちゃったのかね荒木でも美代って意外と気難しいんだよね剣道強いし)」
「そっか、(って幼馴染とかってまさか彼女とか焦)なあ、美代ちゃんってさ(好きな人いるのとか訊き難いなあどうしよ)」
「ふん?(なんだろね荒木そうだ雅樹さんまだか校門まで見に行こっとお出迎えだねっ喜)じゃあ荒木また後でねっ(笑顔)」
「あ、吉村、(ってもう走って言っちゃったよあいつホント脚速いよなあ)あれ?」
「あれって…(島崎センパイだよなあれ加藤センパイとか皆してドコ行くんだろって)あっ、(ヤバい吉村独りに)」
「どうしたの荒木?なんか変な貌になってるけど、(あれ吉村くんもういない?)」
「あ、若杉、今なんか先輩らが吉村の行った方に歩いてってさ、」
「やだ吉村くんのこと独りにしちゃったってこと?」
「あ、山本、そうだけど、」
「っ、(どうしようそうだ)ちょっと追っかけようよ、」
「だな、ドコ行ったんだろ吉村、(センパイら変なコト考えてなきゃいいんだけど焦)」



Aesculapius第3章act.6-7の幕間というか裏より光一@運動会
中学生のワンシーン+雅樹のことばかり考えている光一2です、伏線的なカンジで、

Aesculapius「Mouseion 学舎の光 act.8」加筆版UPしました、読み直し校正またします。
それ終わったら第74話かAesculapiusか短篇連載かナンカの続き掲載します、

夜と朝の端境に取り急ぎ、笑



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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚32

2014-03-14 22:04:00 | 雑談寓話
こんばんわ、雨降りでした。
で、遅くなりましたが、コノ雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚32

同僚御曹司クン、田中さん(仮名)、坊ちゃんクン、

その三人とゴハン・呑み・メール・電話すること増えて、といって三人一緒に呑むことは無かった。
それぞれとサシ呑みだったわけだけど、特に問題は無くフツーに仕事してフツーに休日を過ごして、
そんな中でも田中さん=花サンとは休日もゴハンや遠出を一緒にしてた。

で、そんな或る休日に好きなカフェで花サンと笑ってたらメール来た、

From:御曹司クン
本文:今、何してる?

どういう意図のメールなんだろ?
って思ってさ、ちょっと考えてたら花サンが訊いてくれた、

「メール?遠慮なく返信してね、笑」
「うん、そうなんだけど返信に困るんだよね、笑」

って正直に言ったら「?」って目で訊いてくれるわけ、
どういう反応するのかなって意見聴いてみたいな思ってさ、だから言ってみた、

「今何してる?ってメールで訊かれてるトコ、笑」

ちょっと花サン考える貌になった、で、笑った、

「そのメールくれた人ってトモさんのこと好きなんじゃない?」

まあ好きっちゃ好きなのかもね?って思いながら自分も笑った、

「ムカつくとかSとかヒドイヤツとか言われてるけど、笑」
「あははっ、確かにSではあるよね、」

からっと笑ってティーカップ抱えて、
それで教えてくれた、

「今何してる?って訊くのってね、それだけ相手のコト気になるからでもあると想うよ、」

そんなもんなのかな?って正直なトコ半信半疑だった、
それでよく解らないなーって顔したら笑われた、

「トモさんって基本マイペースでしょ?自分一人でも楽しんじゃうとこあるから、独りでいると好きな人がドウとか気にならないんじゃない?」

確かにそうかなっても思ったよ、
でもソレ以上に「気にならない」理由なんて解かってるから思ったまま笑った、

「自分の好きな人がドウしてるかなんて、解らなすぎるから、」

こう言えば彼女なら解かるだろなって思った、
そしたら困ったような顔で花サン笑ってくれた、

「そうだね、それ私も同じだった、」

同じ、

そんな言葉に笑った花サンの目はちょっと泣きそうだった。
その理由が解かるから、こんなこと言わせて悪かったなって反省した、コウイウ反省は珍しいけど、笑
で、こんなふう泣かせたくないなって思ったから笑わせてあげたくて言ってみた、

「今何してる?の解答、デート中って答えてみよっか?笑」

幅広く考えたらデート、でもホントは違う。
そういう冗談で笑ったら花サンも笑ったくれた。

「あははっ、ソレじゃ誤解生むよー?そのひと哀しませたら駄目だって、笑」

ま、ある意味で哀しませるかもね?笑

いま御曹司クンは花サン=田中さんのこと気になって仕方ないワケで、
そんな田中さんが自分と休日一緒してるとか知ったらドウなるんだろなー思いながら返信してみた、

T o:御曹司クン
本文:ま、機密事項?笑




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Savant「水瀬の文1」校了しています、
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Short Scene Talk ふたり暮らしact.38 ―Aesculapius act.48

2014-03-14 01:57:01 | short scene talk
二人生活@ playground
Aesculapius第3章act.6-7の幕間



Short Scene Talk ふたり暮らしact.38 ―Aesculapius act.48

「ん…(まだ雅樹さん来てないね事故とかの治療なのかね皆きっちり助かりますように)」
「ふぁ…(ちっと眠いね開会式とかって来賓あいさつとか眠いねドコのガッコでも一緒だねソウイウの)」
「ん(やっと終わったね話し長かったね雅樹さんの話なら長くてもナンデも眠くならないのに)」
「吉村、さっき欠伸してたろ笑(なんか眠そうだな大丈夫か)」
「ちっとね、荒木はマジメに聴いてた?笑(たぶん聴いてなかったろね笑)」
「運動会日和ってトコしか憶えてねえ、笑(話って長すぎると解んなくなるよな)」
「荒木、吉村くん、おはよ(笑顔)さっき吉村くん欠伸してたでしょ?(晴美ちゃんと見れてたかな笑)」
「おはよ若杉、よく見てたね笑(雅樹さん今頃まだ医者やってるよね眠たくないかね)」
「おう若杉、クラス対抗リレー負けないからな(若杉けっこう足速いんだよな小学校で負けたことあったし悔)」
「朝からはりきってるねー荒木、笑 でもウチのクラスけっこう速いから(でも荒木も速いんだよね)」
「こっちも速いぞ、特に吉村(ドヤ笑)(クラスのヤツ以外あんまり知らないよな)」
「確かに吉村くん速いよね、部活のランニングも息切れしないし。剣道以外も何かしてるの?(晴美リレーの時どっち応援するか迷うんだろな笑)」
「山ならヤってるね、笑(雅樹さんと山登りたいね夏休みドッカ行けるかね今も早く来てくれたらイイな)」
「登山してるんだ、なんかカッコいいね(晴美が知ったらまた喜ぶんだろな笑)」
「おい若杉、むこうで山本が呼んでるっぽいぞ?(吉村の父さんと母さん山で亡くなったって言ってたもんな今それ思い出させたくないな)」
「あ、ほんとだ。またね、A組コンビ、笑(晴美きっとA組になりたいとか考えてるんだろな笑)」
「またね若杉、(A組コンビってヘンテコリンな呼び方だねそういえば雅樹さんって中学の時何組だったんだろね同じだと嬉しいけど)」
「あ、(先輩だ吉村のこと見てるっぽい)吉村、行こ?(早くクラスのトコ戻ろうナンカ先輩ら嫌なカンジだし)」
「うん、(アレ先輩がコッチ見てるっぽいねメンドクサイ事ナンカしてくる気かねえ昨夜も雅樹さん心配してくれてたけど)」



Aesculapius第3章act.6-7の幕間というか裏より光一@運動会
中学生のワンシーン+雅樹のことばかり考えている光一です、が伏線的なカンジで、

Aesculapius「Mouseion 学舎の光 act.8」草稿UPしました、倍くらい加筆します。
Savant「Vol.5 Reflection 水瀬の文 act.1」読み直し校正したら校了です。
それ終わったら短篇連載かナンカの続き掲載します、

眠いけど取り急ぎ、笑




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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚31

2014-03-13 14:35:00 | 雑談寓話
こんにちは、空がグレーなまんま雨降りです。
さっき外出たんですけど風けっこう強くて、道端に壊れた傘が転がってました。
で、昼遅くなりましたが、コノ雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚31

平日いつも通り出勤して書類まとめて、
ヤヤ遠くの役所に行って帰ってくる道、御曹司クンからメール来た。

From:御曹司クン
本文:昼飯ってもう済んだ?

たぶん一緒しようとかいうんだろなー思った、笑
で、イイよって返信してそのまま定食屋で一緒に座った。

「おまえ昼まだって遅くない?笑」
「そっちこそ遅いじゃん、出先で食べればよかったのに、」
「電車の乗継とかで食べそびれた、なんか買ってデスクでもイイかなって、笑」

乗継悪いと帰り遅くなるんだよね、笑
だから昼ゴハン延期してデスク飯しよっかな思って帰ってきたんだけど、そんな行動計画に御曹司クン気づいてくれた。

「あ、忙しかった??」
「ま、今食べとかないと夕飯たぶん無しだし、笑」
「う、残業決定かーきついなあ、」
「出張しちゃうとソンナ感じだろ、笑」
「だなー俺たぶん来週ちょっと出るかもしれないんだよね、」

なんて業務連絡みたいな会話して、
夕方17時までやってるランチタイムの定食が来たから食べ始めたら御曹司クン言ってきた、笑

「あのさ、今日ちょっと田中さんと一緒に仕事した、嬉笑」

それが言いたくて昼誘ったんだ?笑

こんな発想なんだか中高生みたいで可笑しかった、
で、そのまんま言ってみた、

「はしゃいでるね、ホント中学生みたいだ?笑」
「う、また馬鹿にしてるだろおまえーほんと余裕ぶっこいてムカつく、拗×笑」

ムカつく言いながら拗×嬉しそうに笑って、丼飯元気に抱えてる。
だいぶ元気になって来たなー思ってさ、ようやく失恋とかアレコレ整理つき始めたのかな思って訊いてみた。

「坊ちゃんクンには苛々しなくなってきた?笑」
「あー…見ちゃうとたまに、うっっ、てなるけどまあ四六時中じゃない、かな?」

答えながら少し寂しげで、けれど御曹司クン笑ってた。
元々がゲイ寄りだから男相手の恋愛の方が深い、そんなこと前に御曹司クン言ってたけれど、
だから田中さん(女性)にトキメイテも埋められないモンがあるのかなって思った、

女との恋愛と男への恋愛は違う、

そんなふうに御曹司クンが言った通り、女性への恋愛で癒えるとか難しいんだろうか?
それでも御曹司クンが結婚して家庭を築きたいなら女性への想いを最優先するしかない。

だったらこのまま田中ちゃんと御曹司クンが恋するのも有りだろな?

なんて思いながらも多分それはホントの意味で両想いには成り難いだろなって思った、
御曹司クンは幼馴染のヤツを忘れていない、そして田中ちゃんも御曹司クンを一番にはホントは出来ない。
そこらへん解かるから未来予想はあまり明るいと言えなくて、
それでも二人それぞれ幸せになれたら良いなーとか思ってたら御曹司クンが言ってきた。

「でさ、おまえ田中さんとこのあいだ呑んだろ?半拗×好奇心」

やっぱソレ話題になったんだ?笑

一緒に仕事すれば雑談もする、そのとき共通話題に自分があげられるのも解らなくない、
だからコンナモンだろな思いながら訊いてみた、

「呑んだけど、なに?笑」
「なんか俺のこと話題ちょっと出たんだろ、ナニ話した?」

教えてよ?
そんなカンジで見てくるのがナンカ犬っぽかった、笑
こんな失礼な感想ごとまたイジってやりたくなって言ってやった、

「ふうん、そこ田中ちゃんはオマエに話してくれなかったんだ?笑」
「っ、しょうがないだろー秘密会議です私に漏洩の決定権はありませんとか言われたんだってば、拗」

ってカンジで御曹司クン拗ねた、笑
その顔と言葉にそういえばなって想いだした、

そういえば彼女も割とSだったな?笑

自分もSだ言われるけれどソコが田中さんと自分は話しやすいトコで、
それで酒や食事+αの好み合うから楽なんだよなー思ってたら御曹司クン言ってきた。

「なあ、二人で仲間外れみたいなコトするなよー俺のナニ話してたわけ?」
「聴きたい?笑」
「聴きたい!」

お願い聴かせてよ言ってよ、
そんな顔へ正直に言ってやった、

「おまえと何いつも話してるんですかって田中ちゃんから訊かれたよ、」

えっ、

みたいな顔に御曹司クンなった。
いつも話してること言われたら困る、そんな貌に言いたいこと解かる気がした。
で、御曹司クンは訊いてきた。

「あのさー…それって俺の恋愛のコトとか多いじゃん、男がーとか…なんて言ってくれたわけ?」
「うん?正直に言ったけど、笑」

さらり返したら御曹司クン固まった、笑
その貌が可笑しくって、でもホッタラカシさすがに可哀想だから笑いながら教えてあげた。

「主に猥談してるよって教えてあげたよ、そしたらヤダモウーって笑ってくれたけど?笑」

これなら嘘言ってないだろ?
そんなトーンで笑ってやったら御曹司クン、拗ね笑った、笑

「なんだそれ俺の評価下がるだろ笑われるだろがーだから笑ってたんだ田中さんなんだよもーひでえホントおまえSだっ、拗笑」



とりあえずココで一旦切りますけど続きあります、
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、気が向いたら続篇載せます、笑

第74話「芒硝3」さっき校了しました、周太@奥多摩の森+推定シーン、昨夜よりカナリ加筆されています。
Savant「水瀬の文1」ひさしぶりに草稿UPしました、倍くらい加筆予定です。
それ終わったらAesculapiusの続き予定です、そちらも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

取り急ぎ、



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第74話 芒硝act.3―another,side story「陽はまた昇る」

2014-03-12 22:11:03 | 陽はまた昇るanother,side story
The Winds come to me from the fields of sleep 名残の風



第74話 芒硝act.3―another,side story「陽はまた昇る」

風が鳴る、ざわめき梢に交わして黄金ふらす。

楓、ブナ、水楢、橡、
朱いろ橙に黄色に萌黄、葉色ゆたかな森は光透かして呼吸する。
陽光ゆるやかに照らす下草たちは緑あわい、もう霜を浴びたのだろう。
かさり、登山靴くるむ笹音もどこか温かい。このやわらかな季節に周太は微笑んだ。

―また来られたね、秋の奥多摩に、

秋、色彩あざやぐ奥多摩に今年も来られた。
いま歩く森は去年の森と違う、見える木々も色彩も光も違っている。
去年の秋と今年は違う、それでも昨日の場所と時間よりずっと近い。

「周太、見ろよ?」

闊達な声に名前を呼ばれて、その声も去年と違う。
けれど昨日より今日の方が去年と近い、この距離に笑いかけた。

「ん、賢弥なに?」
「ほら、あそこ鹿がコッチ見てるぞ、まだ若そうだな、この春に生まれたやつかな、」

日焼けあわい指が樹間をさす、その先はるか茶色やわらかい。
きらめく木洩陽に視線こちらへ向けている?そんな気配に吐息こぼれ笑った。

「あんなに遠いのに賢弥、よく解かるね?」

自分も視力は悪くないはず、けれど眼鏡を使っている賢弥のほうが目敏い。
その不思議な瞳はチタンフレーム越し闊達に笑った。

「赤ん坊の頃から見慣れてるからな、木曽にも鹿はいるよ、」

故郷の名前に笑って少しだけ瞳が揺れてしまう。
その眼差しに七月の夜を見つめて、そっと尋ねた。

「あの…賢弥、お盆も家に帰らなかったよね?お正月はどうするの、」

賢弥は今夏、故郷に帰らなかった。
その理由なんて自分には解る、だから確かめてしまう想いに友達は笑った。

「バイトだよ、去年と同じ神社で裏方するんだ。時給高くて割が良いんだ、研究室の留守番もあるしさ、」

やっぱり賢弥は故郷に帰らない。

帰らない、のではなく帰れない。
本当は帰りたいと願っている、それでも帰らないと賢弥は決めてしまった。
だから夏7月、ふたり酒と会話で笑った夜に言ってくれたのかもしれない。

―木曽の家に泊りおいでって誘ってくれたのは賢弥、独りで帰って弥生さんと顔合すの辛いからだよね、

“ 弥生 ”

春3月生まれの従姉が賢弥にはいる。
早生まれで学年ひとつ上、けれど4月生まれの賢弥と数日しか違わない。
この齢の差以上に彼女と賢弥は近くて、そのままに初恋を抱きあって誰より一緒だった。

―…部活も弥生と一緒に美術部でさ、高校も弥生の行った進学校に追っかけてったよ。先輩って呼ぶの嫌で、学校では「あのさ」って呼んでた
  …
  弥生もずっと好きだったって言ってくれた。大学行くのに木曽を離れて俺と離れるの辛かったって言ってさ、喜んでくれた。
  弥生のアパートに行ったら本棚のとこ、俺との写真が飾ってあったんだ。それ見て俺すごい嬉しくて幸せで、結婚しようって言ったよ。
  俺が大学卒業して就職したらすぐ結婚しようって約束したんだ、それを弥生ほんとうに喜んでくれた。それで夜、本当に恋人になったよ、

そんなふう話してくれた賢弥の笑顔は優しかった。
あんな貌で笑ってしまうほど想って、だから彼女と将来を約束して、けれど別れた。

―…全部ダメだったんだ。俺たちイトコ同士でも結婚出来ないんだ、俺たちの祖父母がイトコ同士で結婚してたから血が濃すぎて。
  祖母さんは隣村から嫁に来たっていうのは知ってた、その母親が木曽の出身で祖父さんの叔母だったんだよ、そんなの知らないよな?

ふたりは近すぎた、それが別離になってしまった。
いちばん近くにいた相手だから恋をして、愛して、ずっと一緒にいられると信じて約束いくつも結んだ。
生まれた時から見つめ合ってきた、そんな相手と生涯を逢わないと決めることは、別れを選ぶことはきっと苦しい。

―…子供が出来ないんなら、一緒にいる選択もあるよ?でも弥生は跡取り娘なんだ、子供は欲しいんだよ。だから別れた、
  あのとき俺、故郷が解からなくなったんだ。いちばん一緒にいた弥生といちばん遠くに離れることになって全部解らなくなった、
  木曽の山も川も全部が単純に好きだった、その全てに弥生との想い出が笑ってくれるんだよ。それが辛くて東大を受験したんだ。
  東京に行けば木曽と違い過ぎて、気が紛れるって思って、

愛していた故郷、けれど恋人の手を離す瞬間に全て喪った。
それでも賢弥のスケッチブックには木曽の森が光あざやかに描かれる。
あんなに美しく描いてしまう故郷、けれど「故郷が解らなくなった」そんな言葉に吐露されたのは、涙だった。

『あのときの俺にとったら故郷が一瞬で、知らない世界になった、』

あの涙は今この時も賢弥の心に降るのだろうか、この森に故郷の森を映して恋人を見つめるだろうか?
自分だって今なつかしい笑顔と去年の森を見てしまう、こんな想いすら同じかもしれない友達は闊達に笑った。

「周太、小嶌さんと先生なんか立止ったぞ、なんだろな?」
「ん?…あの切株に何かあるみたいだね、美代さんカメラ出してる、」

微笑んで答えながら二人すこし脚速くなる。
なにか面白い発見があるかもしれない?そんな好奇心と向学心に愉快になれる。
こんなふう同じ道に笑いあえる友達が嬉しくて、その喜びに昨夜の言葉ひとつ映りこんだ。

『農学部なんだ、弟も、』

なぜ伊達は「同じ道」だと自分に言ったのだろう?

隊内でも家族関係を知ることは禁忌だと教えてくれた。
それなのに話してくれた真意が解らない、自分との「共通点」を話す理由はまだ見えない。

―伊達さんも関係者かもしれないんだ、だってお祖父さんの小説と芳名帳の人が同一人物なら、あの場所は殆んど全員が、

あの場所は、SAT所属の狙撃手たちは「最初から招聘」されている。

そんな推定が遺された書類から読みとれてしまう、だから伊達の言葉にも考えこむ。
この推定が真相だとしたら倫理上の問題が大きすぎる、世論に暴かれたら組織ごと弾劾されるだろう。
それでも父と箭野の存在に説明がつく、なにより、あの祖父が証拠と論拠なく「罪」の物語を書き記すだろうか?

―お祖父さんは自分の告白文だけで書いたんじゃない、他の被害者が出ない為に書いたかもしれないんだ、

『 La chronique de la maison 』

フランス語で祖父が記したミステリー小説は、ある「罠」の物語。

それは自身の手を使わない、トリックも遣わない、けれど望むままに犯罪は起きる。
その犯罪を直接実行する者はいる、その者は自身の意志で犯したのだと思っている、でも違う。

―いつも仕向けられているんだ、本人も気づかないまま意志から心まで、

小説に描かれる「犯人」は人を心から動かしてしまう。

その貌で声で、その言葉で、相手の心を動かして操って、そして犯罪が起きる。
その犯罪現場で「犯人」の手は一度も動かされない、けれど直接実行した者は犯罪者として裁かれる。
それでも「犯人」は法の罪に当たらない、この「罠」たちが現実の記録だとしたら自分は多分「犯人」を見た。

“Je te donne la recherche” 探し物を君に贈る

こんなメッセージを祖父は息子に贈る本へ綴った。
あの「recherche」に小説へ隠された「罠」の現実を見るなら名前ひとつ気がつける。
父の葬儀で芳名帳に書かれた一つの名前、あの名前は閲覧したら経歴から誰かすぐ解かった、けれど。

―それでも僕には確かめる方法が見えない、あの小説が事実だとしても証拠が無い…どうしたらいいの、

“ 観碕征治 ”

あの名前が父の芳名帳に綴られた、そこに「罠」の証拠があるかもしれない?

けれど証拠へ辿りつく方法論が手詰まりでいる。
どんなに今こうして推定を積んでも物的証拠ひとつ見つかっていない。
あの小説に記された証拠も先に掘り出されてしまった、父の存在示す書類も隠される。

―あのひとが警察官僚ならお父さんの書類を隠す指示も…小説通りならお祖父さんの友達で、帝大OBでキャリアで…どこかに、

あの小説が事実なら、観碕征治と祖父は友人だった。
そこに「罠」の証拠を探す鍵があるかもしれない、けれど未だ解らないのはヒントの見落としがある。

―小説をもう一回読んでみよう、観碕さんらしき人の記述をピックアップして比較して、

今SATでは父の証拠を探せない、それでも祖父と観碕の証拠は探せるかもしれない。
その可能性に想い廻らせながら友達と笑って歩く、この現実の森は黄金の梢ふらす陽光まばゆい。
こんな場所に来てまで自分は「罠」に拘ってしまう、それが少し寂しい本音に闊達な声が笑った。

「小嶌さん、青木先生、なに見てるんですか?」
「ああ手塚くん、ここ見て下さい、ほら湯原くんも、」

眼鏡の明るい瞳が笑ってくれる森の陽だまり、切株ひとつ仲間と囲む。
明るい光の輪に緑の苔やわらかい、その端ひとつ小さな芽を見つけて周太は笑った。

「杉の芽ですね、可愛い…美代さんが見つけたの?」
「うん、可愛いでしょ?こういうの杉の木の可愛いとこだなって思うの、」

美代も笑ってファインダーから振り向いてくれる。
きれいな明るい瞳は楽しそうに温かい、この笑顔と夢ひとつ約束した季から今何ヶ月が過ぎたろう?
あのとき共に夢追いかけられる幸せを知った、その喜びは色褪せないまま今も隣で笑って、だからこそ泣きたい。

―ごめんね美代さん、僕いま他のこと考えてた…せっかく今こうして森林学の現場にいるのに、

いま夢の場所で仲間と恩師と笑っている、それなのに推定から離れられない。
それでも今この時を笑っていたくて周太は微笑んだ。

「倒木から育つの図鑑では見たけど…本物はもっと可愛いね、すごいね?」
「でしょ?こうやって細菌とか負けないようにするって、植物の知恵ね、」

楽しいトーン答えてくれる横顔を木洩陽ゆれて明るます。
やわらかな風に梢が鳴る、その軽やかな音から黄金ゆっくり降ってくる。
光のひるがえす葉は陽を透かして金色まばゆい、その輝きの底に切株ひとつ芽生え輝く。

ーきれいだな…切株も苔も、小さな杉の子供も、

見つめる杉の実生は小さな命だろう。
けれど育まれるなら大樹にも育つ、そんな想いに穏やかな声が笑ってくれた。

「そうですね、弱いから土台になってくれる切株や倒木が大事です。こういう姿を見ていると人間も同じだなって私は思ったりします、」

弱いから土台になってくれる倒木が大事、

そんな言葉にまた自分たち親子の関係が重なってしまう。
この自分も今こうして森林学の現場を歩けるのは、父と祖父の学問に掛けた道を土台にしている。

―お祖父さんが学術基金を作ってくれて青木先生が勉強できて、田嶋先生が僕を基金で研究生にしてくれて、

祖父、湯原晉博士が自身の著作権料から学術基金を創設した。
その基金で学んだ人が自分の恩師になり、そして祖父の弟子が自分にも研究の道を拓いてくれた。
そこには父と田嶋の学問に山に繋がれた想いがある、こうして自分が今を学べる感謝が温かくて、だから考えてしまう。

―どうして観碕さんはお祖父さんを選んだの?あの場所に「招聘」したくても学者として有名な人をなんて現実的じゃない、無理なのに、

あの小説が事実なら、どうして観碕は「罠」のターゲットを祖父にしたかった?

それは小説通りなら祖父の経歴と能力が理由かもしれない、けれど現実的に無理がある。
既に学者として著名な人間を他の職業に移すなど周囲が許さない、隠れて並業することも無理だろう。
それは小説のなかでも祖父らしき主人公が語っている、それでも現実に観碕は祖父に関わり続けたのだろうか。

―あの小説どおりなら観碕さんは僕の曾お祖父さんのことを…そこまでして、どうしてお祖父さんを?

半世紀前に始まった「罠」そこにある事実と推定が思案めぐらす、また離れられない。
こんな自分は去年の秋から遠すぎて、それでも木洩陽ゆれる梢の黄金に笑顔ひとつ見てしまう。
輝いた秋の森に笑ってくれたひと、あの端正な切長の瞳は父とよく似て穏やかに綺麗で優しかった。
あの笑顔も今この杉の切株のように自分を生かそうとしてくれる、そうして秘密が去年の秋から隔ててゆく。

―英二も僕の土台になろうとしてる、でも僕はそんなことしてほしくない…英二のきれいな笑顔を見ていたい、あのブナの木の下で、ただ笑って、

ほら、あのブナの大樹が懐かしい。

空を戴冠した大らかな梢、白と黒のまだらの肌は水を通して息づかす。
あの水が川になって海になって世界を潤すのだと見つめて、その廻りに唯ひとつ想い見つめて初めて名前を呼んだ。

『英二、』

ほら、自分の声が去年の秋に羞んで笑う。
名字で呼ぶ距離を超えて、初めて相手の名前を呼ぶことが気恥ずかしくて嬉しくて、愛しくて、ただ幸せだった。
あの場所は今いる森から何キロメートル離れているのだろう、この距離を超えたなら、あの綺麗な笑顔は黄金の森に咲くだろうか。

あの秋にまた、自分は立てる?




(to be continued)

【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】

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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚30

2014-03-12 14:35:19 | 雑談寓話
こんにちは、山が白いんで風冷たいです。
それでも彼岸桜や沈丁花がもう咲きだしていました、弥生の春ですね、
コノ雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚30

同僚御曹司クン→後輩坊ちゃんクンに告白
から始まった御曹司クンとのメール・電話・酒と飯っていう時間なんだけど、
登場人物は同僚の御曹司クン・後輩の坊ちゃんクン、それと名前だけ既出の田中さん(仮名)

田中さん=田中ちゃん=花サン

この田中さんだけは女性、
で、仕事帰りにお茶or呑み一緒すること多くて、そんなある夜に訊かれた、

「最近、御曹司サンと仲良いですよね、笑」

まあ彼女はフツーに気になるだろなって思った、笑
で、そのまんま返してみた、

「御曹司クンのこと気になる?笑」
「うーん?気になるって言うか、最近そういえば話しかけられること多いかも?」

お猪口片手に少し考えこんでる、その貌がアレコレ分析してる感じでさ、
また解答付近までツッコんでくるんだろなー思ってたら来た、笑

「そういえば坊ちゃんクンと御曹司サンなんか変なカンジですよね?どっちもトモさんのことランチよく誘うけど、なんかあったの?」

彼女ホント賢いんだよね、笑
勘が鋭いトコあって人をよく見ている、だから誤魔化しは難しいんだよね。
だからって全部ぶっちゃけたら拙い話だったから、嘘にならない事実を言ってみた。

「そうだね、男同士のプライドが衝突しちゃったカンジかな、笑」

恋愛観もプライドの一つだし?
そんなこと思いながら応えたら笑ってくれた、

「あ、それでまた仲裁みたいなの巻き込まれてるんだ?あははっ、笑」

可愛い顔で楽しそうに笑ってくれる台詞がケッコウ図星でさ、
いつもコンナ感じで察し良いトコあるから面白いなー思って笑った。

「ソンナに巻き込まれてるカンジする?笑」
「うん、トモさんから行く感じしない二人だなー思って、」
「御曹司クンと最初に昼ゴハンしたとき、たぶん自分が誘ったと思うよ?笑」
「え、意外ーそうだったんだ、あ、もしかして席が近かったとか?」
「アタリ、笑」

そんな感じで日本酒×和惣菜で話してたんだけど、
酒と肴ほか食事の趣味が合う相手は楽で良いなって思ってたら訊かれた。

「ふたりと何いつも話すの?」

そこやっぱり意外だから聴きたいんだろな?笑
って納得できるから話せるとこだけ話しだした、

「坊ちゃんクンは本の話題とか多いよ、旅話とか、」
「え、あのひと本なんか読むんですか?悪いけどすごく意外、笑」
「でも流行本か最近のミステリーばっかりだよ、笑」
「あ、そこはすごく納得、ドラマ化しそうな系ばっかりでしょ?」
「アタリ、さすがだね、笑」

ほんと解答スピード速いんだよね彼女、笑
で、呑んで食べて、またメニュー広げてくれた。

「次、何いっちゃいます?漬物盛り合わせ、また頼んでもいい?」
「いいね漬物、あと、そろそろ刺身なんか食べたい、笑」
「それ賛成、シマアジ美味しそう、帆立もいいなー迷う、」
「帆立なら貝焼きココにあるよ、牡蠣の天ぷらとか、」
「あ、季節おススメいいね、」

なんてカンジに食べ好みが合うと楽なんだよね、お互いに。
そういう気楽な空気で酒呑みながらオーダーして、頼んだ酒から脱線した、笑

「今頼んだ酒ってココでは初見だけど、登りに行ったとき呑んだよね?笑」
「あーだから見覚えあるなって思ったんだ?ドコのお酒だっけ、」
「メニュー見たら?笑」
「あ、なるほど納得、コレ呑んだ呑んだ、」

共通話題×2で笑いながら徳利かたむけて、
お互いの猪口が充たしたら、ある意味での本題を訊かれた、笑

「それで御曹司サンとは何、話すんですか?」

さあ、なんて答えよう?笑



とりあえずココで一旦切りますけど続きあります、
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で、気が向いたら続篇載せます、笑

Aesculapius「Mouseion 学舎の光 act.7」校了しています、
第74話「芒硝3」草稿UPしました、冒頭は久しぶりの山シーンです。
それ終わったら週間連載の続き予定です、そちらも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

取り急ぎ、



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