よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

今こそ「人の手」が、流れを作る時。

2012年05月28日 | 自営業




今日は午前に雨の中、3時間一人ぼっちでタケノコ掘りしました。
シーズン終わりにして、初めて全体を歩きまわりました。激ヤセですきっと。。。。

そうです。
明日から二日間イベントで、そうでなくとも立て込んでいる毎日なのに、
タケノコ山2町歩全てを歩いたということは、そうしないと量が集まらなかった。。いよいよエンディングが近い。

明日から二日間、勾当台での販売が「掘りたて・茹でたて」は最後だと思います。どうぞご利用下さい。



で、一方加工場ではカミさんと、タカちゃん娘新人ノンちゃんが奮闘。



ノンちゃん、23歳プリティガールです!明日からの販売にも連れていきます!

東京からこっちに戻った当初は沈んでましたが元気元気。
人・モノ・カネの三拍子が揃って「無い」よっちゃん農場の、知恵と手ワザと工夫が織り成す仕事を楽しんでくれています!
母ちゃん似で気概のあるいい子です!
これから当分来てもらいます!

夕方、タケノコを煮ながら「海山教室」を妄想する。
みんなそれぞれが出来る範囲で目一杯やってきた復興プロジェクト。
確かに「人・モノ・カネ」に余裕があれば、もっとビックに成果がある事ができてるのかもしれない。

けれども。

手仕事って、時間がかかる。

そして、時間が無いと見えないものがある。

だからこそ、ベースはこの海山も「縁を生み出す人と人とが繋がる場づくりを第一基盤」と定義してきた。

そして教室。

ここでもやることは同じ。

動きが早いのが今の世の中なら、今こそ、手わざで時間をかけたモノの価値を提案し続けるのが、海山の役目。

そうでないと、震災も原発事故も、ただの「過程の出来事」でしかない。ビジネスチャンスでしかない。


そうではないだろう!? と強く思うから。


よっちゃんなんばんだって、私が「キーっ」といくら急いても麹の発酵は急いでくれない。それと一緒。


価値って流行ではないから。

だから田舎は面白い。

先日は包丁とぎで思った。

先日初めて農協に来ていた包丁とぎに、包丁とナタを研いでもらった。

頼みにいったらベルトサンダー類の機械が並んでいた。

水も無ければ砥石もない。ん?大丈夫?と思ったけれど、時間も無いし取り急ぎと頼んだ。

やっぱり「手わざ」にはかなわない、って思った。

戻ってきてすぐは、スパスパ切れる! けどすぐにダメになった。

毎月の定期市、朝夕ネットには包丁研屋のおじいちゃんがやってくる。

寡黙に一本一本、黙々と砥石と水で仕事をこなす。

地味だけど、やっぱり確か。

それを真似るって思ってから、追いつくまでにはべらぼうな時間がかかるだろうなぁ~と、毎回思う。

そんな価値が、おれは好きだ。