Running On Empty

Pretenderの備忘録

マーラー4番 東京フィル チョン・ミョン・フン指揮

2005-03-11 22:15:03 | 音楽 Classic
最初がシューマンピアノ協奏曲をラルス・フォークトで。初めて聴いたが、パワーもあるし、繊細さも持ち合わせていて、情感豊か。ラトルのお気に入りのピアニストというのが納得。ドラマチックな曲を見事に弾いてくれたと思う。これだけではわからないけど、スタイルとしては誰だろう。キーシンのようなアクロバット的な(最近は表現力もいいと思うけど)アプローチでもなく、ポリーニみたいな詩情と哲学に訴えるような表現でもなく、ツィアーマンには近いか。ベートーベンの皇帝を聴いてみたい。
そしてマーラー4番。前回生で聞いたのは、15年くらい前にNYでNYフィル、シノポリ指揮でJune Andersonだったと思う。彼女は消えてしまった?久しぶりに聞いて、改めて他の交響曲のパーツの寄せ集めだなと実感。チョン・ミョン・フンはこのあまり面白くない曲を丁寧に、メリハリをつけてオケを歌わせた。オケも無難に演奏を終えたと思う。特に第三楽章の伸びやかさと第四楽章に移るドラマチックさは、良かった。森麻季さんのソプラノは、声量がもう少し欲しかった。ただ、昨晩と二晩連続で、この曲は第四楽章、歌いっぱなしなので、無理はできないだろうなとも思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする