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Pretenderの備忘録

歌舞伎 十八世中村勘三郎襲名

2005-03-19 17:12:49 | 歌舞伎
猿若江戸の初櫓。勘太郎の猿若に福助の阿国。本当は七之助だった。勘太郎は明るく軽快に演じていた。この明るさは父親譲りか。扇雀が殿様で出ていた。最近は、嫌味な女形が本当に板についてきているので、智太郎時代をふと思い出した。
平家女護島。幸四郎の俊寛。まあ予想通り。前半は動きが小さくこの人らしい歌舞伎。後半は異常に動きを大きくした心理劇という感じで、ラマンチャの男のよう。梅玉の丹左衛門は、海老蔵が演じてもいいなと思った。瀬尾は左団次の当たり役を段四郎が。他に、秀太郎、魁春、東蔵ら。
口上。芝翫が後見。幸四郎がよくしゃべった。驚くほど先代のことについてよく喋り、へーえという感じだった。雀右衛門さん、富十郎さん他、玉三郎、仁左衛門と豪華な口上であった。七之助がいないのは残念だったろう。福助と仁左衛門がサラリと触れていた。
一條大蔵譚。これは勘三郎のためにあるような芝居だろう。雀右衛門、玉三郎、仁左衛門となんとも豪華な芝居。また見せ所もあるし、スジとしてもわかりやすく面白くて、襲名にふさわしかったと思う。


コメント
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