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Pretenderの備忘録

和食 麻布十番 暗闇坂宮下

2005-03-26 23:34:30 | グルメ
麻布十番の和食
カウンターは6000円のコースのみ。小鉢、たけのこの豆乳煮、お造り、ご飯にデザート他、充実している。
日本酒、焼酎、ワインとある。
外人が非常に多い。
料理はまっとうな和食でまあ美味しかった。
麻布十番近辺を20年ぶりくらいに歩いたが、変貌に驚いた。お洒落な店も多そうだ。
二次会は、堀江氏御用達のイルムリーノのバー。チーズケーキが美味しい。焼いてあるがしっとり感あり。

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宮沢喜一回顧録

2005-03-26 15:42:07 | 読書
御厨先生のオーラルヒストリーシリーズ。石原信雄副官房長官の時も面白かった。オーラルヒストリーの重要性について、御厨先生が本も出している。

カバーされている時代が、生い立ちや日米学生会議のことから、GHQとの交渉、講和会議、安保、池田内閣、繊維交渉、そこからプラザ合意、首相時代、現在ということで、敗戦後の20世紀の後半がカバーされている。その重要な場面に若き頃より立ち会っていた事実に改めて驚く。それについて、ご本人は、敗戦だったからそういうことになったので、そういうことはもうあってはならないとコメントしている。

面白いエピソードもあるし、議員を引退されたときに出てきた、「安保とは反岸それだけだった」という鋭いコメントなんかが出てくる。また英語や漢籍にフレながらの独特の話し方は大衆受けしないだろうなと思う。わからないことはわからないと正直に言ってしまうのでいいという感覚は宰相の器としてはどうだろうかと思うところもある。自民党実力者や歴代米国大統領についてのコメントも実際に接してきた人だからのものがあり、面白い。

まだ生々しいのであろう、田中内閣から中曽根内閣までの話はほとんど触れられていない。三角大福は鬼籍に入っているが子供が活躍しているからか、コメントはない。

せっかく中村隆英という経済学者も同席していたのだから、もう少し経済思想的なことも突っ込んで欲しかった。かなり市場にゆだねるというスタンスが出ていて、ケインジアンのイメージと異なる。これは政治的にはハト派的なものが多くイメージと違わなかったのと対照的である。

15年前、宮沢が首相になったとき、僕はボストンで学生をしていた。朝日の松山氏が客員で講演して「私も親しい知性がある国際派の経済にも詳しい人がなるから期待して欲しい」と言った。日本の友人数名からも、興奮しているような手紙をもらった。当時僕はアメリカ的な市場主義にかなり毒されてきて、遅れてきたケインジアンが出てきた、もう時代に合わないのではみたいに感じたことを思い出した。

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