サントリーホール
このコンサートは本来、インキネンの指揮で、後半はベートーヴェン4番だった。発売の段階でインキネンが入国できない可能性があると記載してあった。しかしながら、インキネンは韓国には行っていた。待期期間等のコストが合わなかったのか。日本フィルの財政はかなり厳しいので、首席指揮者の招へいも無理だったということか。
入りは半分くらいか。正直、私も、このプログラムでは。。。
コバケンは80とは思えない元気さで、コロナ渦で代役を次々と務める。特に日フィルは過去の関係もあるからだろう。しかし、ここで彼に任せないで、N響等のように若手や新しい組み合わせにチャレンジするのが本来あるべき姿ではないか。それも財政的に厳しいということか。
開演直前に後ろから大きな咳き込む音がして、はっきりと水しぶきがかかることを感じるくらいの飛沫を浴びた。振り返るとマスクをしていない。開演も迫っていたので声も出さずに睨みつけるだけだったが、マナーがひどすぎる。老齢のご婦人で、水を飲んだ時にむせたのだろうが、直ぐに手をあてるとか、マスクをするとかできたはずだ。最悪である。私はタオルで後頭部をぬぐうほどであった。
そんな状況で聞いたので、厳しくはなる。演奏も平板、ピアノも特段の面白みもない。アンコールに至っては力任せという感じだ。
後半は聴かずに会場を後にした。
出演
指揮:小林研一郎
ピアノ:清水和音
日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:清水和音
日本フィルハーモニー交響楽団
曲目
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op. 73 「皇帝」
リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 Op. 35
リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 Op. 35
ピアノアンコール
ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 『英雄』