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Pretenderの備忘録

スルース~探偵~

2021-01-15 22:38:40 | 芝居・ミュージカル・バレエ
新国立劇場小劇場
作:アントニー・シェーファー
演出:吉田鋼太郎
出演:柿澤勇人 吉田鋼太郎

最後のちょっとした後味の悪さは仕方ないのだけど、面白かった。昔見た映画も見直したいと思った。
虚虚実実の駆け引き、スリリングな展開、どんでん返し。
安定の吉田。演出で言うと、PC利用等の現代に寄せると、防犯カメラあるんじゃね?って、いうのはあるかなあ。
柿澤は、舞台で何度か観てきたが、今回は身体能力の高さや幅の広さ、引き出しの多様さの片鱗を存分に見せる。三谷がホームズのあてがきをしただけのことはある。この人、ミュージカル俳優にカテゴライズされるんだよなあ。ホント、今後が楽しみ。
暗い世相の中での楽しいひと時であった。
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オーケストラ

2021-01-15 16:11:44 | 読書
クリスチャン・メルラン著
みすず書房

フランスの音楽評論家による大部な書。500ページを超える。

序文をムーティーが書いている。
第一部では、オーケストラの奏者たちに、各国における位置づけやキャリアについて、具体例を交えて語られる。
第二部では、構造化された共同体とのタイトルはあるものの、各パートについての例を詳細に提示。
第三部では、指揮者との関係ということで、オーケストラと指揮者の関係をそれぞれの視点から。

とにかく、例が多く素晴らしい。よくこれだけの情報をと感心。
エピソードはもちろん、楽器の特徴等、読んでいて楽しいし勉強になる。
学術的な分析足ると思うので、分析をもっと抽象的に打ち出して、その後に例示という形をきちんと定着させたらさらに読みやすかったか。あるいは、詳細な人名検索があるのだが、事典的にエピソードを入れた方が良かったのではと思う。
フランス関係の情報が当然ながら一番詳細にはなるが、日本で活躍している外国人指揮者についてもかなりの情報があり、面白かった。
2012年出版ということで、10年前くらいまでの情報だろう、アップデートしながら読んでも面白い。
紙数の関係ということで指揮者とのオケの関係が少ないのが残念。一方、演奏者の情報にこれだけ膨大に触れる機会もないので、そこは勉強になった。


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