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Pretenderの備忘録

日本人のへそ

2021-03-18 21:34:02 | 芝居・ミュージカル・バレエ
この作品は初めて。映画化もされているよう。
面白かった。井上の戯曲デビュー作だというが、こんなアガサ・クリスティーばりのどんでん返しの作品を書いているとは。
第一幕と第二幕の変化も良い。謎解きとどんでん返しも最後まで楽しめる。
曲は、上演を重ねて進化しているようだ。
井上らしい東北や、時代を鋭く突くとか、権力批判とかある。それらは今日にも通じる。

小池栄子は美しい体を惜しげもなく披露し、芝居も見事。井上は、太ったかなと感じた。前半は、役作りでなのか、無理があるよなあと思うと、後半で納得。後半はぴったり。山西がやはりしっかりとへそとして芝居を締めていたと思う。

紀伊國屋サザンシアター

作:井上ひさし
演出:栗山民也

出演:
井上芳雄 小池栄子
朝海ひかる
久保酎吉 土屋佑壱
前田一世 藤谷理子 木戸大聖
安福毅 岩男海史 山崎薫 大内唯
山西惇
ピアノ・朴勝哲

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マルクス・ガブリエル 危機の時代を語る

2021-03-17 20:11:10 | 読書
NHK新書

今回は、ガブリエルの対談集

アメリカ、AI、脳、文学、中国と刺激的なテーマで、マッチした知性との対談。新実在主義がなんとなくわかってきた。そして、対談相手の業績もみてみたいと感じる本である。
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昭和虞美人草

2021-03-17 19:07:54 | 芝居・ミュージカル・バレエ
文学座アトリエ公演配信
作:マキノノゾミ
演出:西川信廣

漱石の虞美人草を70年代前半に置き換えた翻案。
洋楽ロックが散りばめられ、ぴあが出てきたり時代を感じさせる。
登場人物や設定は虞美人草を踏襲している。人間のエゴや悩みは、原作に沿った形で描かれている。
芝居としては、三島の芝居を観ているような錯覚に陥る。不思議だ、三島もこの時代を実際に生きてはいないのに。

ライブで観ようと思ったが、チケット売り切れで、配信で観た。3000円、もう少し安くても良かったか。


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ほんとうのハウンド警部

2021-03-16 21:28:00 | 芝居・ミュージカル・バレエ
75分の芝居。客席50%。コクーン主催のものは既に100%になっているが、シスカンパニーだからか。

巧い役者をずらりと揃えた。生田も彼らに伍してやっている。
不条理劇なんだろう、現実と芝居の境界がわからず、あっという間に幕切れという感じ。これだけの役者を揃えて、今、これをかけるかねえ。

シアターコクーン
出演 生田斗真、吉原光夫、趣里、池谷のぶえ、鈴木浩介、峯村リエ、山崎一
脚本 トム・ストッパード
演出 小川絵梨子



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三月大歌舞伎 第三部 Bプロ

2021-03-15 21:53:27 | 歌舞伎
「絶景かな」の楼門、吉右衛門が声に張りがないように感じた。これは、先代雀右衛門とか猿翁とか、かなりしんどくなってきた人がやることも多いので、心配。

玉三郎の地唄舞二曲。歌舞伎座のような大きな舞台だとなかなかやりにくいだろう。南座や八千代座なら良いだろうが。しっかりと見せて、カーテンコール付。

15分の演目三本で、休憩が20分と10分。三部制だが、実質は四部制の時と変わらない。座席が少ないので、仕方ないが、高いよってある。まあ、メンツは人間国宝二人だが。

歌舞伎座

第三部
一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)

石川五右衛門
右忠太
左忠太
真柴久吉
吉右衛門
歌昇
種之助
幸四郎




Bプロ
  上 雪(ゆき)
二、下 鐘ヶ岬(かねがみさき)
〈雪〉


〈鐘ヶ岬〉

芸妓


清姫

玉三郎


玉三郎
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