あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

瓶ヶ森フラワーウォッチング 秋

2023-10-14 23:24:17 | 山登り・里山歩き
 9月の終わり、秋の瓶が森フラワーウオッチングツアーに行ってきました。
 このツアー、今日もいい天気です。去年初めて参加した時、春、夏、秋どの会も天気が悪かったのに今日だけ良い天気だと言われました。 今年の春に参加した時も、春1回目は雨だったのに今日は良い天気だと言われました。そして夏の終わりに参加した友人によるとすごい強風でバスの外にあまり出られなかったとか。それを考えると私は行った会はすべていい天気。ついています。 
 
 
 
 道の駅木乃香で
 
 
 ここからこの道までは狭い道をくねくねと行きます。今回は道路の修復工事をしているとかで、大きなトラックと鉢合わせ。トラックはおそらく何十メートルもバックしてくれました。あの車1台しか通れない、山道を! 私たち遊びで来ているのに、お仕事の人にバックさせたりしてー なんだか申し訳なかったです。でも、バスがバックしても離合できる場所がないのだから仕方ありません。 そのあと、何台ものトラックやダンプに会いましたが、みんな離合できるところで止まってくれていました。最初のトラックから連絡がいったものと思われます。

 
 自念子の山が見えるあたりで撮影タイム。このあたりが一番眺めのいいところ。遠くに見える高知県の山並みはいつ見てもきれいです。
 
 
 ユーフォーラインと呼ばれるこの道、高知県伊野町が管理しています。壊れた道を修復するのも、道端の生い茂った草を刈るのも皆さんの税金で。しかもこんなに車が来ても伊野町に落ちるお金はないんですって。みんな通るだけ。トラオパパは、バスなんか来るなって思うそうです。離合もできないし、道が傷むって。
 でも、このツアーのコンセプトは、「山をあきらめた人のための山を楽しんでもらうツアー」ということで、足腰弱った人でも無理をせず自然と触れ合えるツアーになっています。たびたびこの恩恵にあずかっている私は申し訳ないようなありがたいような、ちょっぴり複雑な気持ちです。せめて通行料とか取ったらいいのに、と思います。
 
 降りた場所で一番に目についたのが木の実。青い実です。イシヅチミズキだったかな? すみません。メモが間に合わなくて、記憶が曖昧です。
 
 標高1700メートルあたり。この辺では一足早く秋が来ていました。
 木の実はほかにも
 
 フジイバラ
 
瓶が森のトイレ休憩所にあったナナカマド
 
 
 
 葉っぱの付き方の違いで見分けると言ってたけど・・・ガマズミ?
 
 
 なんだか忘れました。
 
 
 イシヅチミズキに限らず、名前に伊予、とか四国とかつく植物は多いです。四国特有の、あるいは最初に四国で発見された植物だそうです。
 
 イヨフウロ 四国フウロとも呼びます。けど、愛媛県人は伊予フウロと呼びましょう、ということで。


 
 イシヅチウスバアザミ 花の残っているのはわずかでした。


 
 その少ない花の蜜を求めて
 
 


   ※トラマルハナバチ
 
 シコクブシ
 
 きれいに咲いたのを見るのは初めて。
 
 リンドウの青もきれいでした。額のとがっているのがリンドウ。丸いのがアサマリンドウだそうです。
 これはアサマリンドウ?
 
 
 リンドウは日が当たると花開きます。5輪のうち、下の2輪はまだつぼんでいますが、日の当たり具合のわずかな違いがあるのだろうということでした。
 



 そんなにも厳密に日光に反応するのはー

 高地の、虫の少ない場所で精いっぱい効率的に受粉をする知恵なんだそうです。
 
 リンドウの場合、
 日が照る=気温が上がる=受粉を助ける虫たちが活発になる=花へ来る=受粉のチャンスが増える
 雨が降る=花粉が濡れる=大切な花粉を守るため花を閉じる
 
 そしてイヨフウロの花びらの濃いラインは、めしべのもとへ虫をいざなうためのものですって。
 アケボノソウの花びらの点々も同じ役目だそうです。

 

 そしてシコクブシの花は

 
 奥のほうにめしべと蜜があって、入り口にもじゃもじゃとおしべがあります。やってきたハチは絶対におしべに潜らなければ蜜にたどり着けません。なので花粉だらけになってめしべのところにやってくるというわけです。
 
 毎回ガイドの法橋先生が言われるのは、「生存競争は動物だけじゃない。植物もまた生存競争を繰り広げている。」ということです。花の名前を覚える以上に興味深いお話を聞けるのがこのツアーの魅力です。
 
 シロヨメナが花盛りでした。

 
 そして、そこに



 
 以前はこのあたりにヒヨドリバナがあって、アサギマダラがたくさんいたそうですが、ヒヨドリバナは見つからず(8月の終わりに石鎚では花盛りだったですからね。)アサギマダラは一匹だけでした。
 でも、薄暗い森の中で見るのと違って、明るい林道で見たアサギマダラの美しかったこと。あの浅黄色が日の光に透けていっそう軽やかに飛んでいるように見えました。
 
 その近くで見つけたバッタ。寒いのか動きは鈍かったです。
 
 
 足の縞模様が面白い。里のほうでは見たことがありません。



 ※ ツマグロバッタ
 
 そのほかのお花
 シラネセンキユウ
 









 
 シラネセンキュウかシシウドか。 わたしはこの手の花はシシウドとばかり思っていましたが、葉っぱを見なければなんともいえないのだとか。
 
 
 
 ノダケ

 
 シオガマギク

 
 葉のギザギザが特徴的ですが、花も真上から見ると面白いのです。 巴型に咲いています。




小さな小さな花

クサノオウバノギク
 
 

 
 白いのは綿毛なんですが、花のように見えます。



 
タニタデ
 





 
 そのほか、花が終わったのも含めてたくさんの植物を観察してきましたが、記憶の曖昧なものもあるのでこの辺にしておきます。今回も充実したフラワーウオッチングでした。 
 
 ※印の虫は ブンブンさんに教えていただきました。
 
コメント (6)
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