大衆日報に掲載していただいた同窓会総会の記事です。
6月18日の午後、13:30から行われます。卒業生の方は、ふるってご参加ください。
場所は、銚子読売ホールです。講師に千葉科学大学の藤本一雄先生をお招きして、地震災害のことで講演をいただきます。
お待ちしております。
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今日は午後から会議があり、ちょっと出かけておりました。そして終了後、またまた例の匝瑳市の古書店にクルマで寄りました。時間も遅かったので、スポーツジムを断念して拾いものの書籍でもあったら買っていこうと思ったのです。
ありました、ありました。
本当に、ここの店主には感謝しております。まるでわたくしのためにこの店を開いてくださっているようなものです。
水上勉の「一休」がありました。中央公論社のです。しかし、裏返しても、表紙をめくっても値段がついていないのです。大切に包み込むようにして、レジに持って行って「いくらですか?」とやったわけです。
そしたら、「うううん、程度が良くないから100円でいいよ」とのたもう。
うれしくなりました。
はいはい、買いますよ、じゃぁ他の本も見させてくださいなとまた逆戻り。
店の奥の方に良い本がありました。
魯迅選集です。岩波書店版の。しかも全13巻。これをなんと全部で2500円の値札を貼っておられた。欣喜雀躍。神のような店主です。
評論家の佐高信先生のいろいろな本を読んでいるうちに、魯迅は必読書であると感じておりました。単発ではいろいろ読んでいたものの、それでは魯迅の全容がわからない。ですから、全集とまで言わずとも選集くらいは欲しかったのです。しかし、この値段でゲットできるとは思ってもみませんでした。
そういう古書はこれからの向老期を過ごす上で、実に座右の楽しみになります。可能ならば、深山幽谷に庵を結び、読書の楽しみにふけりたいものであります。
ただし、だんだんとかび臭い書籍ばかりに興味がいって、生きている人間自体に興味を無くしてはいかんと思っております。どうも、その傾向があるようです。役者とか、歌手とか、タレントとか、美しいとか、可憐とか、なんとか・・・についてはまったく興味がありません。現実逃避をしているつもりはないのですが。おもしろくないのです。ただそれだけなのです。
だからいろいろボランティアをさせていただきながら、人間世界との関係性を持たせていただいているのであります。
これから何かになってやろうとか、そういう野望や欲望はまったく消失しておりますので。もっとも、野望や欲望を持ったところで、わたくしごときがなにをかいわんやでありまする。亡くなった両親に馬鹿も休み休み言えと叱られます。所詮そんな程度の人間ですから、ね。
唯一、良書との出会いがほしい。
それと、勤勉なる方々との出会いがほしいのであります。世間のしがらみを捨てた、尊いこころざしを持っておられる方とは、これからも交遊をさせていただきたいものであります。何人か知っております。またとない心の友であります。「心友」とも言います。また、宝であります。愚たるわたくしには無いものをお持ちですから。
そういう方々と月下の陋屋で、東北仙台の美酒を含みながら、書籍のことを語り合い、世間のことをアイロニカルに語り合うというのもまた実においしい肴になるものであります。(今日は東北塩釜の地酒もまたゲットしてきました=笑)
だいいち、時間が実に充実します。つまらないテレビや、三文雑誌、つまらない交遊を重ねておるよりもずっと勉強になるからです。
ほとんど自分の愚昧さを知らされるのが、ちょっとしょうがないのですがね。こちらは自分の努力でカバーするしかありませぬ。
明日の学校がまた楽しみであります。生徒諸君の顔を見ることができるからであります。
早く夜が明けないかなと思うのであります。
また明日!