とかくこの世はままならぬ。思うようにいかないのが常である。考えてみれば、定年退職までトラブルなしに、生きてこられたのが不思議なくらいである。感謝する以外無し。
天が見守ってくれたのだ。間違った道に進まないように。これって重要でっせ。つまり第三者の視点でオノレを見つめるってぇやつであるからだ。
だったら、ご恩返しをするしかない。他のためにである。
マジにそう思っている。
世の中には、ままならぬ人生を送っている方々も多いからだ。
と、以上のようなことを考えていた。昨日の夜バイトである塾から帰ってきてからである。学事出版から原稿料をいただいたので、大吟醸の日本酒(日本盛)を買ってきた。それでチビチビ呑みながらであった。年金暮らしになってからは、安酒だけである。しかし、さすが大吟醸。美味かった。
そして思っていた。ままならぬ世の中ではあるが、結局人間なんて一人ぼっちなんだなぁと。一人で生きて、メシを食って、厠で出すモノを出して、それで死んでいくだけだって。それがボキの人生だってねぇ。
家族だって絶対的な価値があるものではないし。夫婦だってそう。友達だってそうだ。絶対的に変化しないというようなもんではないからだ。相手が死んじゃえば、それっきりである。友達は、さらに毀誉褒貶。相手の立場が変化してくれば、つきあいも無くなってしまうではないか。相手が出世したら、ボキ風情なんか相手にもしてもらえないという経験をいくらでもしてきたからだ。
来週から古女房殿がベトナムに出かける。女学校時代の同級生とである。月曜日からである。成田空港まで朝5時30分に起きて、その友人と古女房殿を送っていく。むろんボキのクルマである。
したがって、ボキは来週独身生活になる。華のジジイ独身生活である(^0^)。
洗濯のやり方とか、風呂の洗い方とか、メシの炊き方とか、掃除の仕方とか・・・コーチングが次から次へとやってくる。じっと耐えながら反芻している。覚えきれない。たいしたモンである。こんな複雑怪奇なことを我が古女房殿は毎日こなしておられたのだ。尊敬してしまうではないか。
わははっはははっはははっははははっははははっははははっはは。
しかし、ボキ、生活不能者だよん。これじゃぁ。
良い機会なのかもしれない。一人で生きていく練習になる。そして、長生きの練習にもなる。遺されたら、ボキは一人で生きていくしかないからだ。タブン、100歳以上まで生きるつもりだから。
なんだか、ボキはそれが可能なような気がしているからだ。なんにも気にしないし、およそノーテンキだからだ。悩みがない。他の人の視線もまったく気にならないし。ひたすら愉快に楽しく毎日を過ごしているだけである。ちょっとクチが悪いのでいろいろとご迷惑をおかけすることもあるが。
黙っていれば賢く見えるしなぁ。
今日もこれから二時間歩いてくる。他にやることもないし。疲れたら、図書館で読書してくる。お昼には帰ってくる。
平和な日々である。
日々これ好日である。
BYE-BYE!