タックスヘイヴン
2013年8月29日(木)
マルクスは、「万国の労働者団結せよ!」言いました。私は、「世界市民団結せよ!」と訴えたいです。ネットで検索すると「世界市民」というサイトがありました。私のイメージは、ここでも書かれているように、ジョン・レノンの「イマジン」で歌われている世界です。ベートーベンが交響曲第9番「合唱付き」で、「alle Menschen werden Brüder」(すべての人たちは兄弟になる)と歌っていますが、そのような世界のイメージでもあります。
「タックスヘイヴン」(租税回避地)。所得に係る税金がないか非常に低い国や地域で、金融取引にかかる規制が緩く、情報が不透明です。その代表的な国が、ケイマン諸島です。
私が最近見た資料では、
ケイマン諸島ですが、人口5万人の島に、600!近い銀行があります。この国には、所得税や法人税、証券投資の収益に対する税金がないうえ、わずかな手数料で簡単に会社をつくることができるため、脱税目的のペーパーカンパニーが無数に設置されています。一つのビルに18,857!社もの企業が入っています。
タックスヘイヴンに隠された金融資産は1,650兆円~2,500兆円ともいわれ、会計操作による税金逃れをはじめ、横領、裏金、犯罪の温床となっていて、世界経済を大きくゆがめています。オリンパス粉飾決算事件、AIJ投資顧問年金詐欺事件など、多くの経済犯罪の舞台となってきました。
多国籍企業や富裕層が課税逃れに利用しています。そして、その「つけ」は、タックスヘイヴンを利用した多国籍企業や富裕層の課税逃れによる税収減を補うために、国民への増税や社会保障切り捨ての形で回ってくるというのです。
私は、このタックスヘイヴンという仕組みが、ある国においては「正義」となっていることが問題だと思います。「民主主義国家」であれば、税制にしても何にしても国民の代表者が議会で決することです。その代表者は議会で決するに当たり、何を判断基準にするでしょうか?それは「国益」です。
私は、このような一国のみの国益に、その国の国民でありながら「NO!」と言える人たち、これを「世界市民」の定義としたいです。私は、タックスヘイヴンの問題は、このような世界市民が多数を占める世の中になることにより解決できるのではないかと考えています。
多くの国が財政不足に陥るなか、タックスヘイヴンを利用した課税逃れは世界的な問題となっていて、9月5日~6日にロシアのサンクトペテルブルクで開催されるG20首脳会議で議題となる見通しです。私は、この問題を注視していこうと思います。
注 私がここで引用した「資料」の内容について、私自身が検証していません。また、この問題について十分な知識があって書いたものでもありませんので、そのような前提で読んでいただきたいです。つまり、間違いがあるかも分からないということです。