団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

ショパンコンクール

2021-10-23 10:41:12 | 音楽

ショパンコンクール

2021年10月23日(土)

 

 1位と2位なら良かったのになぁ~!

 ショパンコンクールのことです。

 

 22日の朝日新聞です。

 反田恭平さん2位、小林愛実さん4位。

 

 

 13日の赤旗です。

 12月8日に東京芸術劇場でこのお二人のピアノ・ディオ演奏が開催されます。ショパンコンクール入賞を引っ提げて超話題になること必至ですね。

 

 私は、お二人の演奏会を聴いたことがあります。

 小林愛実さん

  ↓

小林愛実 ピアノ・リサイタル -  団塊世代の人生時計 (goo.ne.jp)

 

 反田恭平さん

  ↓

反田恭平ピアノ・リサイタル -  団塊世代の人生時計 (goo.ne.jp)

 

 

 冒頭の「1位と2位なら良かったのになぁ~!」は、若干言い訳が要ります。

 

 ショパンコンクールは、オリンピックと同様国別対抗ではありませんので、日本人が上位を占めれば良いというものではありません。そこんところは、私がお二人の演奏会を聴いたことがあるので、1位と2位なら良かったなぁ~と思ったということでご理解くださいませ。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

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広島交響楽団第410回定期演奏会

2021-04-21 16:44:37 | 音楽

広島交響楽団第410回定期演奏会

2021年04月21日(水)

 

 18日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 


 コロナの影響で、外国人指揮者が来日できず、指揮者の変更がありました。といっても、この演奏会は3人の指揮者が登場するという変則的な演奏会で、その内の一人が二人分指揮したということです。



 予想以上、8割程度の入場でありました。


 前半は、「祝典」をキィワードとした曲目です。三善晃の祝典序曲は、派手ばでしいパーカションの音で少々五月蠅く感じなくもありませんでした。

 一転、ブラームスは、暖かい音色です。私は演奏会で、ブラームスに裏切られたことがありません。

 

 レスピーギのローマ三部作は、「ローマの松」が圧巻でありました。遠く凱旋した兵士の足音がヒタヒタと寄せてきて、最後は眼前に覆い被さるような音響になります。いつもより大編成でありましたので、この曲の迫力にピッタリでありました。

 「ローマの祭り」って、私には冗長でありました。二部作で満足であります。(笑)



 フルートの中村めぐみさんが、1年以上の闘病を終え復帰いたしました。遠くからでありましたが、中村スマイルも見えましたので、心身ともに復活したものと喜んでおります。

 

 下野マエストロはサービス精神が旺盛で、かつエンターテイメントであります。しゃべりが上手いであります。ただ、2時間の演奏が、そのため3時間になりました。2時間半程度にして欲しかったであります。(笑)

 

 

 今日の演奏会、ハプニングがあったんですよ。隣席のアラフィフと思しき女性でありますが、肘掛けを超えて、腕が私の領域に侵入するのであります。私は、服装の上からでも他人と触れ合うというのが生理的に耐えられないのであります。当然注意いたしますですよ。するとどうよ、暫く私を睨み付けるのであります。恐いの何のって! この輩様でありますが、演奏家の宣伝チラシをフロアーに投げ捨てておりました。音楽ファンなら演奏会会場でこんなことは絶対やりませんです。第一、ゴミとしてフロアーに捨てるって、マナー違反でしょ。

 睨み付けられる次のステージがあったんですよ。私が足を組んでいて痺れたんですね。足組を解いたところ、意に反してブルブル震えだしたんですよ。そしたら、又睨みであります。私ゃ、恐くなったので、席を移動いたしました。緊急避難であります。

 この後遺症もありましてね、心臓がバタバタし出したんです。何と二日続きました。げに恐ろしき輩様でありました。(恐)

 

 広島の参議院再選挙でありますが、新聞社の情勢分析が報道されました。接戦のようであります。自民党の候補者は河井選挙買収には関わっておらないのでありますが、河井選挙買収を推し進めた天下の自由民主党の公認候補であります。

 自ら清新であれば、金権にまみれた自民党の公認を受けるかよと思います。諺がありますなぁ!「朱に染まれば赤くなる」。

 私は、野党統一の宮口候補に勝って欲しいというより、絶対に金権自民党公認の候補を落とさねばならないという気持ちであります。

 金権自民党候補を落とす行動を起しております。あと数日力を尽くします。

 

 

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ヒューマニエンス “皮膚” 0番目の脳

2021-03-07 13:18:01 | 音楽

ヒューマニエンス “皮膚” 0番目の脳

2021年03月07日(日)

 

 皮膚は音を聞くことができる、というのです。驚愕!

 

 明日8日(月)23:45からBSプレミアムで、「ヒューマニエンス “皮膚” 0番目の脳」という番組が放送されます。(先週の木曜日に放送された番組の再放送)私は視聴したのですが、非常に興味深いというか驚愕でした。「皮膚は音を聞く」というのです。学者によると、「聞こえない超音波成分を豊富に含んだ音を皮膚が聞いているとき、脳の中の報酬系神経回路といって美しさとか快さを生み出すような神経回路があることが分ってきた」ということでした。実験では、同じ音楽で超音波成分を含んだものとそうでないものを聞き比べ、超音波成分を含んだものでは、「身体があたたまる」とか「幸福感が増したような感じ」といった感想がありました。(注「超音波」とは、耳では聞こえない音域です。)

 CDが出た頃、LPとの比較で、LPの方が音が良いと言う人が少なからずいました。CDは20㎑までしか記録できませんがフラットな特性ですし、SN比やダイナミックレンジが圧倒的に優れていましたので、私はCD派でした。しかし、今にして思えば、LP派の人の肌感覚が優れていたということなのでしょう。(笑)

 注釈が必要でして、LPの方が音が良いという人は、相当高価な再生装置を持っている人です。安物の装置ですと、CDの方が圧倒的に音質が良いです。安物の装置だった私が言うのですから、間違いありません。(笑)

 

 皮膚は音を聞くことができるだけでなく、更には、“光”を捉え、“味”を知るという感覚が備わっていることも分かり、肌と肌との触れ合いが人間形成に重要な役割を果たしていること等も紹介されています。音楽ファンならずとも必見と思います。

 

 超音波成分を含んだ音を、何かの療法として使えないものかと思います。(既に使っているかも知れませんが)

 

 

 次は、2007年の私のブログです。

 

 

                         音楽浴


                                          2007年12月22日(土)


 12月20日付けの毎日新聞に、作家の光野桃さんの「コラム」が載っていました。その美文をぜひ、紹介したくて・・。

 光野さんが、イタリア人で初めてチャイコフスキー・コンクールで優勝したというチェロ奏者のマリオ・ブルネオのコンサートを聴いたことのエッセイです。

(前略)溢れんばかりの色彩に満ちたブルネロの音楽が、頭の上からシャワーのように降り注いでくるのである。それは、聴く、というより、まさしく、浴びる、と言った感覚に近かった。音の粒が、一つ一つはっきりと感じられ、それが、身体の中心に響き、奥底から揺さぶってくる。音楽が色となり形になって、ストレートに身体に入ってくるのだ。
 音楽とは確かに振動なのだ、と、そのとき実感させられた。振動の細かな粒が、体内の水を揺らして、マッサージする。身体と心が一体となって「気持ちいいっ」と叫び始める。
 いい音楽を聴いたときはエンドルフィン(気分を高揚させる脳内物質の一つ)が湧出されて、脳波がアルファ波になる、とはよく言われることだが、演奏する音楽家に近い場所で聴くことは、まさしくその効果が強められるのかもしれない。

 「クライマックス」へと続きます。

 演奏が終わったあと、友人の顔を見ると、つやつやと、まるでエステに行ったみたいに輝いている。お互いに肌がきれいになったことを確認し、これこそ「岩盤浴」ならぬ「音楽浴」効果だと発見した思いだった。(以下略)

 私も、最近「音(楽)浴」を感じることがあり、10月27日付け「アジアン・ユース・オーケストラ」で触れたのですが、文章力がなくて・・。

 ところで、私はベートーベンの第9の合唱団員として歌ったことがあります。
 そこで感じたのは、「音の礫」なのです。
 私の後ろの人が歌う声が、「固い音の塊」になって、私の後頭部を直撃するのです。合唱指導の先生も、「前の人の頭に唾を飛ばすように声を出しなさい。」と言っていました。繰返しますが、「音の礫」です。

 合唱団員は、その「音の礫」を投げつけられると、アドレナリンが湧出され、自分も誰かに投げ返そうと「戦闘モード」に入ります。合唱団全体が「戦闘モード」になることにより、あの迫力ある合唱になるのです。
 「音の礫」を感じるのは、多分、オーケストラの団員も同じだと思います。

 ということは、ステージでの音の「礫」がフロアーに伝わる間に、「て」が消え、光野さんの言う音の「粒」になるということなのでしょうか。
 どうして、「て」が消えるのでしょうか? 私は、なんとも、想像力をかき立てられ、ロマンを感じるのです。

 「なるほど」と思った人は、私の「目くらましの礫」に惑わされた?の?か?な?

 

 

 作家の光野桃さんの批評は、正に音楽を皮膚で感じるといったものです。「なるほど!」と思いました。

 

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広島交響楽団第406回被爆75年特別演奏会

2020-12-18 07:37:08 | 音楽

広島交響楽団第406回被爆75年特別演奏会

2020年12月18日(金)

 12月10日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 指揮のフェドセーエフは、コロナのため、入国後2週間待機しての来広でありました。


 アンコールとして、チャイコフスキーの祈りを演奏したのでありますが、その前にマエストロはマイクを握り聴衆に語りかけました。

 広島の原爆による惨禍、第一次世界大戦でのロシアの惨禍は共通するところがある。音楽の力で乗り切ることが出来る。→自信はないのですが、そのような趣旨だったような気がします。

 



 最近ですが、チャイコフスキーの音楽が鼻につくようになったんです。一口で言うと大仰なんですね。ダイナミックで興奮させられるんですが、曲に気持ちが入っていけないと、ただただ騒音にしか聞こえないことがあります。本日も少々五月蠅いと感じる部分がありました。

 





 メインディッシュは、ショスタコの5番です。

 ショスタコーヴィチって、スターリンがいなければ、結果的にではありますが、大作曲家としての評価はなかったのではないかと思うようになりました。

 何時粛正されるか分らないといった緊張感での作品って、身に迫るものがあります。

 この5番も、爆発へ持っていくまでの緊迫感が凄まじいです。不協和音っぽい旋律で聴く者をして頭の中が締め付けられるような感じになり、シンバルや大太鼓の一撃により瞬時に解放されるんです。注 音楽は、言葉で表現できないこと表現するものだということですので、私のこの感想が言葉になっていなくても不思議ではありません。(笑)

 第三楽章で、珍しい分奏がありました。弦の弱音によるユニゾンで始まるのですが、音が小さいので見回すと、どうも第二ヴァイオリンの末尾の二人が演奏しているようでありました。(「どうも」というのは、私の席から見るとそのように見えたということです。)目をヴィオラに転じると、内プルトだけの演奏です。その奥のチェロを見ると、(チェロのパートを前と後ろという言い方をするとして)前半の人だけの演奏でした。えーっ!という感じで、コントラバスまで確認する余裕がありませんでした。(笑)

 クライマックスは、もちろんエンディングの部分であります。ショスタコーヴィチにしては、小太鼓が少ない曲でありましたが、その代わり大太鼓の出番であります。大太鼓の音圧って、他の全ての楽器を足してもまだ足りない位の音圧であります。それが、パーカッションが、最強で連打する訳ですので、興奮の極致に達するのは当然であります。「興奮」というか、もうその時点では、意識が半濁状態になっております。ただ、もう少しテンポを遅くして余韻を作って欲しかったと思いました。

 あと、部分的ですが、ピッコロのスフォルツァンドが凄かったです。このスフォルツァンドを聞いただけで、この演奏会は価値があったと思えるほどでありました。 

 







 演奏会の前にお好み焼きを食べました。



 検温です。


 大きな排気ダクトがありますので、換気も十分と思います。


 各テーブルにもアルコールを配置していますし、取り皿をペーパーで覆うなど、感染対策は十分と思いました。

 

 私は、お好み焼きにソースをかけずに食します。食の旨みをより感じるように思いますよ。wifeがかけているソースの色が毒々しく思えるほどであります。(笑)

 



 本日の演奏会の記事が地元中国新聞に掲載されていました。

 席は、一席ずつ空けてでしたので、全席埋まっても約1000席です。これが続くと、広響の経営は成り立たなくなりますね。心配であります。












 私たちが座った席からであります。

 

 

 以下は、フェドセーエフが5年前に広島で演奏を行った時のブログです。

 

         ↓

 

     広島平和チャリティコンサート2015

                                          2015年5月29日(金)

 広島では、夏になると、平和コンサートが開かれます。原爆犠牲者に対する鎮魂及び平和への願いからです。時に凄い演奏者が来ることがあります。

 今回、レーピンが来るというので、大いに期待しました。ただ、結論的にはフラストレーションの溜まるものになりました。

・2015年5月27日、広島文化学園HBGホール。

・指揮:フェドセーエフ

・ヴァイオリン独奏:レーピン

・演奏:チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ

・弦楽セレナーデハ長調

・瞑想曲「懐かしい土地の思い出」

・交響曲第6番「悲愴」

 弦楽セレナーデって、こんなに冗長に感じる曲かと思いました。第一楽章と第四楽章で十分です。率直に言って、退屈しました。一緒に行った楽友も同じような趣旨のことを言ってましたです。

 チャイコフスキの瞑想曲って、知りませんでした。ヴァイオリン独奏のある15分程度の曲なんですが、レーピンに期待していた者としては、がっかりです。曲名のイメージからして、切った張ったというテクニックのある曲とは思えないのですが、それにしてもヴァイオリン独奏が凡庸です。もっと言えば息抜きの曲かと思いました。一緒に行った楽友が、プログラムを見乍ら、明日から3夜ヴァイオリン協奏曲が続くと言っていましたが、強行日程の前ですので、少し気休めがあったのか・・。私は密かにアンコールでショートピースを演奏するかと期待していたのですが、聴衆の熱い拍手も無視(私にはそう感じました。)されました。残念至極。

 「悲愴」は、鬼のようなピアニッシモを期待していたのですが、どうもロシアのオケって、日本人的な感覚の繊細さは苦手のようです。私は余程か、我が広響の方が上手かと思いましたよ。音色とか微妙なニュアンスの出し方は、冷静客観的に考えても広響の方が良いです、ハイ。ダイナミックさでも、第四楽章の冒頭なんかは、これ以上はないというようなスフォルツァンドが必要と思うのですが、それも感じられませんでした。もっとも、第三楽章が終わり「盛大」?な拍手どころか、ブラボーが聞こえたので、拍子抜けしたのかも知れません。この拍手は残念でした。我が広島の聴衆として恥ずかしいです。

 悪口ばかり書きましたが、この演奏会は、チャリティとなっていて破格のS席5,000円也ですので、コスパは抜群です。翌日、つまり28日はサントリーホールで演奏があるのですが、こちらの方はS席16,000円です。而してサン(倍)トリーホールと申します。

http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20150528_M_3.html

 悪口ばかりではありません。アンコールを3曲もしてくれました。最後のハチャトリアンのガイーヌから「レスギンカ」では、聴衆を熱狂の渦に巻き込みました。この手の演奏会としては、かなりの人がスタンディングオベーションで応えていました。何時ものことながら、音楽には国境はないです。

 

 ツツジが咲いていますが、今年はどうしたのでしょう。例年ですと、散った後です。

 当日券もあったのですね。私は楽友2人及び小学校の同級生夫妻と計5枚買ったのですが、前売り券に並びました。私が最前列でした。

 オケの配列が珍しかったです。コントラバスが左でチョロがファーストヴァイオリンの後方、右に第二ヴァイオリン、その後方にヴィオラという配列でした。私は気が付かなかったのですが、楽友が言うには、ホルンがチューバの前にいたとか。

 これ、私が座った席なんですが、S席でも最高の場所と言って良いところです。その証拠?に広島市長が私の席から5,6席右でした。M市長って、このコンサートの名誉顧問になっていましたので、当然招待券でしょう。(根拠はありません。私の憶測です。)

 余談ですが、小学校の同級生のご主人が急な出張で来られなくなり、その同級生はM市長の奥様を誘って来ていました。チケット代金をもらっていなかったので、同級生の席まで回収に行きM市長の奥様にも儀礼的に挨拶することに。何を言っていいか分からず、「御主人も来ておられますね。」と間の抜けたことを言ってしまいました。・・ということは、名誉顧問でも、招待券は1枚しかもらえないということ?(根拠はありません。私の妄想です。)

 アンコール3曲というのは勿論文句はないのですが、レーピンには是非ヴァイオリン協奏曲をやって欲しかったです。弦楽セレナーデは要りません。

 楽友と反省会をしたのは、申すまでもありません。

 

 

 先ほど、広響のホームページを見ると、12月に予定していた演奏会が中止になっていました。この数日の広島での感染拡大の状況を見るとやむなしであります。

 つくづく、フェドセーエフが来日できて、幸運でありました。

 

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広島交響楽団第405回プレミアム定期演奏会

2020-11-15 16:02:46 | 音楽

広島交響楽団第405回プレミアム定期演奏会

2020年11月15日(日)

 11月13日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 広島交響楽団は定期公演を年10回程度行いますが、マーラーかブルックナーを少なくとも一回は演奏します。今年度は、ブルの1番と4番でした。マーラーも忘れずにね!

 

 


 コロナの影響で、ピアニストがゲルハルト・オピッツさんから小山さんへ代わりました。

 

 次は、2014年の小山の演奏会のブログです。

 

小山実稚恵 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 

2014年1月16日(木) 

 久し振りに、私自身熱く燃えた演奏会でした。「怒髪天を突く」という言葉があります。小山の長い髪が激しい打鍵の時、小山の頭の上を超えて跳ね上がるのです。(5回ありました。)もちろん、小山の「怒り」ではありませんが、激した感情ということでは同じです。小山の表情を見ていると、その気迫たるや何かが乗り移っているかのような演奏でした。

 

 ラフマニノフのピアノ協奏曲は2番と3番しか知りませんが、3番の方がよりダイナミックで激しい曲のように思いました。

 

 小山が珍しい「奏法」をしました。fffの打鍵の後指を鍵の上でビブラートのように震わすのです。ピアノでこんな奏法は多分ないと思いますが、激すると自然にそうなるのでしょうか。最初、私は自分の目を疑いましたが、小山は3回しました。

 

 ベートーヴェンの英雄は、率直に言ってあまり感激は残りませんでした。実は演奏終了後クラシックの好きな同好の士と飲みに行く約束をしていまして、その時刻に遅れはしないかとイライラしていたのです。音楽はゆったりした雰囲気でないと楽しむことができません。戦争中は楽しむことができたのでしょうか・・。

 

 ラフマニノフの曲を聴いた後、ベートーヴェンの曲は随分違う印象を受けました。ベートーヴェンの曲は各パート同士かっちりと組み立てられているという感じですが、ラフマニノフはメロディに合わせて各パートは融合しているような感じなんです。

 

 小山は2006年に自ら企画したリサイタルシリーズ「小山美稚恵の世界-ピアノで綴るロマンの旅」を進行中です。年2回の公演で2017年の最終回までに弾く曲123曲を全部決めています。(凄い!) 

 小山は、(クラシック音楽の演奏は)「譜面の奥にある作曲家のメッセージを、演奏家の思いを重ねて聴衆に伝えることだ」と言います。

 また、作曲家を色に例えて、「ショスタコーヴィッチは群青色、バッハは原色、モーツアルトはパステルカラー」と言っています。ショスタコーヴィッチとモーツアルトは確かにそのような気がしますが、バッハは原色でしょうか・・。私は色というより、様々な色に見える光のように感じますけど・・。

 

 

・2014年1月11日

・広島文化学園HBGホール(広島市文化交流会館)

・ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第3番二短調

・ベートーヴェン  交響曲第3番「英雄」変ホ長調

・ピアノ:小山実稚恵

・指揮:垣内悠希

・演奏:広島交響楽団

 

 指揮者の垣内氏は、私は初めて知りました。2011年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝という経歴です。日本人指揮者でブザンソンの優勝者が何と多いことか!

 

 駐車場を探すのに時間がかかり、ホールに着いたのは、開演5分前。

 ほとんどの皆さんは既に入っていました。

 売場も既に人だかりはありませんでした。

 この日は、もみじ銀行の冠コンサートで、通常の広響の演奏会より500円offでした。

 この日の会場の雰囲気は違っていました。何時もコンサートに来るような方ばかりではないのです。途中、ガサガサ・ゴソゴソと中にはマナー不足の方がいらっしゃいました。

 

 私達が座った席です。ピアノの打鍵の様子が良く見えました。

 アンコールです。バッハを聴く前に出ました。演奏終了後同好の士と飲む約束をしていて、時間に間に合いそうになかったからです。

 

 ・・で、行ったのが、「おかげさん」という店です。同好の士の行きつけの店です。

 板さんが、私と同じ島の出身でした。刺身に力を入れていて、種類が豊富です。

 日本酒のメニューですが、100ml単位で出してくれます。

 「同好の士」ですが、私とは、「クラシック」と「飲む」ことです。

 

 

 

 



 小山の第一音を聞いて、アレッ!やけに金属的な音だなと感じました。打鍵がしっかりしていて、筋金の響きであります。

 皇帝は実に堂々とした曲で、不動だにしません、という感じです。チャイコフスキーの一番は、最近ですが、とみに鼻につきます。わざとらしいんです。

 アンコールはエリーゼのためにでした。この曲って、アマチュアのあまり上手でない人向けに作った曲かなと思いました。たどたどしい打鍵でも次の音のイメージを作れるんですね。もちろん小山は圧倒的な技術の持ち主でありますが、曲の感動ということでは、私のwifeのただただたどたどしい打鍵でも面白さを感じるんです。ベートーヴェンは偉大であります。

 







 

 ブルックナーの交響曲を聴いていつも思うのですが、あの金管の咆哮は、ゴシック建築の天に向かって聳えるようなイメージなんです。

 もう一つは、エクスタシーになかなか達してくれないということです。激しいので爆発するかと思うと弦の重いなだめるような曲に転じます。何度繰り返すのでしょうか。ただ、最後は怒濤のクライマックスを迎えます。エクスタシーに達した後の気怠さが心地良いんです。

 

 



 びっくりしました。コントラバスの主席にN響の主席の吉田秀さんが居るではないですか。間違いかと思いましてが、プログラムを開いて見てやはり吉田さんでありました。(私は演奏中にプログラムを開くこと何時もはありません。)

 もう一つびっくりしたのは、演奏終了後各パートの奏者を立たせて称えるのでありますが、ホルンを二度立たせました。こんなことは初めてです。かのホルンは、私の楽友からの情報によると読売日本交響楽団のホルン奏者ということでした。現在広響の主席客演奏者となっています。

 






 私の隣に座った方が、白杖を持っておられましたので、目の見えない方でした。実はこの方には覚えていることがりまして、7月にコロナ後の初演奏をした際、新聞社の取材を受けておられたのです。そのようなこともあり、声をおかけし、しばしいろいろと情報交換をいたしました。

 東城といいまして、広島から車で2時間半のところから来られ宿泊するということでした。

 7年位前に小山のラフマニノフの3番を聴いて、小山ファンになったとか。

 N響のコントラバスの主席が客演しているとか、ホルン奏者を2回立たせたとか、ステージが前にせり出しているとか、見えないと分らないことについて、情報提供させていただき、興味深く聞いておられました。

 

 もっと、いろんな話を聞きたかったのですが、次回チャンスがあればお聞きすることにいたしましょう。何故って、多分私と同じような場所の席を狙っていると思うからであります。(笑)

 

 

 

 

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広島交響楽団第404回定期演奏会

2020-10-12 17:18:36 | 音楽

広島交響楽団第404回定期演奏会

2020年10月12日(月)

 10日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。今回の演奏では、新しい発見がありました。

 




 当日席です。何時も思うのですが、これより遙かに多くの空席があるんです。どうして売りに出さないのかな?だって、この座席表より良い席がいくらでもあるのですから・・。

 私達はA席で、コロナ特別割引で3割引なんです。広響さん、申し訳ないです。

 



 アルコールによる手指消毒です。


 ビニールのカーテンで仕切っていて、半券は自分でもぎます。









 


 今日のシェフは、現田茂夫さんです。wifeによると昨年亡くなった佐藤しのぶのhusbandということでした。「徹子の部屋」情報であります。

 



 ベートーヴェンの4番のピアノ協奏曲は、ピアノのソロから始まるという、当時として画期的な手法だったのでしょう。

 2楽章の冒頭弦5部のユニゾンのフォルテッシモで始まります。ピアノを誘導しようとするかのように・・。しかし、ピアノは穏やかに返します。また、弦が強く主張します。しかし、あくまでピアノは穏やかなんです。3、4度これを繰り返すのですが、最後にはオケの方がピアノの穏やかさに協調するようになるんです。新しい発見でありました。

 3楽章は、オケとピアノが協調することの楽しさを一杯に表してフィナーレになります。

 







 シューベルトの未完成は新しい発見だけではなく、新しい解釈をしたのであります。

 この曲は有名な曲ですので、何十回となく聞いておりますが、

 第1楽章は、青春の胸騒ぎを表した曲でありますなぁ! 不安とか悲しみです。

 第2楽章は、人生を終えるに当たっての穏やかな心境の曲でありますなぁ!

 通常交響曲は4楽章形式ですが、この曲は2楽章しかなく、それが「未完成」と言われる所以であります。

 通常、未完と言われると、後に続く3、4楽章があると思われるのでありますが、先に述べたように、「青春」と「人生を終える」間の壮年時代がないのであります。

 私ゃ、このこの「壮年時代」がないことが「未完」と解釈したのであります。もちろん珍説であります。(笑)

 

 アンコールにシューマンのトロイメライでした。穏やかにさせる曲で、病院なんかのバックグラウンドミュージックに最適でありましょう。

 





 小柄で華奢な感じの河村尚子さんが、真っ赤なロングドレスで登場しました。2000席の大ホールにピンポイントのブラックホールが生じました。「ブラックホール」と言うのは、全ての視線が彼女に吸い込まれるからであります。あっ!レッドホールと言うべきか。(笑)

 アンコールは、聞いたことがある曲でしたが、シューマンでしょうか・・。通常ですと、ホール出入り口に掲示されるのですが、今回ありませんでした。





 ホール敷地の中庭です。








 一席空けてのチケット販売ということもあり、入りは2000席の4割といったところでありました。




 広響は、楽団員がおじぎをしてフィナーレとなります。





 プログラムは、コロナにより、ストラヴィンスキーの春の祭典が無くなりました。次のチャンスを待ちましょう。身体が引付けを起こすようなリズム感はたまらんであります。

 

 

 

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広島交響楽団ディスカバリー・シリーズ~ベートーヴェン生誕250周年~

2020-10-07 05:41:13 | 音楽

広島交響楽団ディスカバリー・シリーズ~ベートーヴェン生誕250周年~

2020年10月7日(水)

 10月2日、広島交響楽団ディスカバリー・シリーズ~ベートーヴェン生誕250周年~へ行って参りました。

 


 今日は、wifeではなく、車と一緒に行きました。(笑)

 60分100円で、相場の三分の一程度であります。




 2号線をまたぐ陸橋の上からです。


 帳が丁度良いコントラストになっています。







 今日のお目当ては、ベートーヴェンの7番です。

 ベートーヴェンの中では、一番聴きたい曲であります。

 1楽章始まった冒頭では、私のイメージとは違っていましたが、3楽章4楽章は、もう興奮の坩堝にはまったようなものです。ただ、残念なのは、3楽章と4楽章を切れ目無く演奏されなかったことです。あそこで一呼吸置くと、坩堝が冷めちゃいます。(笑)

 

 




 チェロの岡本侑也さんて知りませんでした。もちろんテクニシャンで、これからもっともっと注目される存在になると思います。

 




 ベートーヴェンの「命名祝日」でありますが、ベートーヴェンにしては印象に残らない曲でありました。

 というか、「事件」のため、集中して聴くことができなかったのです。

 「事件」とは、隣(といってもコロナ対策で一席空けてですが)に、何とマスクをしていない80歳代と思しき輩様が座ったのであります。

 入る際に、マスク・検温をしますので、確信犯で後に外したのでありましょう。トランプと同様非科学的な輩様であります。

 これでも大変なのでありますが、何とこの輩様、靴を鳴らすのであります。「キュ キュ」。高級な革靴を自慢したいのか! 私が、注意すると、「何もしていませんよ」と宣われます。

 私は、たまらず、緊急避難として席を変わりましたです。

 

 岡本さんは、アンコールを2曲。2曲目は、自身が声も出しました。出したと言っても歌ではなく、チェロと声の二重唱的に「あ音」だけであります。









 このチェロの曲は、もちろん現代音楽でありますが、ベートーヴェンの時代とは比べものにならないくらい表現の幅があります。琴のように演奏し確かに琴のような音を出しました。チェロの曲としては、これまでで一番の最弱音、最高音も聴きました。

 何せ、2列目の席でありましたので、迫力満点で、隣に靴キュキュの輩様がいなければ最高の演奏会でありました。

 













 私が座った席からです。



 アンコールは、ベートーヴェンの月光のオケ版でした。その前に下野マエストロの解説があったのですが、何と、ベートーヴェンに恋人との間に「子どもができた」と言われました。私ゃ、ベートーヴェンに子どもなんて、初めてであります。いやー、本当にベートーヴェンに子どもがいたなら、世紀の大事件で、ノーマスク・靴キュキュ「事件」どころではありません。(笑)

 

 

 

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2020「平和の夕べ」コンサート

2020-08-09 12:43:00 | 音楽

2020「平和の夕べ」コンサート

2020年8月9日(日)

 8月5日、広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートへ行って参りました。

 交響楽って、改めて贅沢な芸術と思いました。

 

 この演奏会は、アルゲリッチが来る予定でしたが、コロナで来日かなわず、我が郷土の誇る萩原麻未に代わりました。


 5曲もある演奏会って、そうないと思います。
 
 最後のバッハのシャコンヌは圧巻でありました。ただ、オケで音量は大きくなり迫力はあるのですが、オリジナルのヴァイオリン独奏の方が集中して聴けます、という感じでした。
 アンコールがありましたが、シャコンヌの後に「?」って感じです。


 藤倉大のピアノ協奏曲は、19歳の時に広島で被爆死した女学生・河本明子さんが残した被爆ピアノを題材に作られた曲です。
 最後は、ステージの照明が落とされ、萩原が被爆ピアノに向かって独奏します。モノローグのようなエピローグでありました。



 亡き明子さんに代わって、ピアノが被爆の物語を語るのでありますが、亡き物がなく被爆死した方も大勢います。そういった方々の物語も想像して創造する必要があると感じました。


 マーラーの亡き子を偲ぶ歌って、難解でありました。私は、なぜかシューベルトの魔王を思い出したのであります。
 藤村美穂子の歌を聴いていると、演技なのか歌唱なのか、その境が分からなくなりました。CDでは味わえないライヴならではの体験でありました。












 コロナ対策で一席ずつ空けての演奏会でありましたが、約2000席のホールで400人程度の来客でありました。
 チケット代4000円として約160万円!オケの経営は成り立ちませんです。
 with corona の時代、チケット代は上昇するでありましょう。これまで月1回程度行っていましたが、

 私が座った席からです。



 7日の朝日新聞です。
 
 
 
 楽友が、この演奏会のネット配信を送ってくれました。
 チケット代が高くなるので、一部はネット配信によらざるを得ないかも知れません。
 
 
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広島交響楽団第402回定期演奏会(コロナ復活コンサート)

2020-07-26 11:41:15 | 音楽

広島交響楽団第402回定期演奏会(コロナ復活コンサート)

2020年7月26日(日)

 7月17日、広島交響楽団の「コロナ復活コンサート」へ行って参りました。

 私が前回行ったのが2月2日でありましたので、5カ月半以上振りでありました。

 https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/a86143d8f276bd8ca678077b0a82d4f6

 






 本日のシェフの高関健さんは、もう30年以上前に、広響の常任指揮者をしておられました。高関マエストロの指揮で、ベートーヴェンの合唱を歌ったことがあります。

 当時私の職場で、偶然エレベータで乗り合わせまして、私はマエストロを良く知っておりますので、私が親しそうな表情をしたんだと思うんですね。マエストロはキョトンとした様子でありました。(笑)

 藤田真央さんは、チャイコフスキーコンクール第2位、クララ・ハスキルコンクール優勝、浜松国際コンクールも優勝という、今正に旬のピアニストです。TVにも引っ張りだこでありますが、「僕ちゃん」という感じのお人柄であります。

 


 ベートーヴェンのハイリゲンシュタットの遺書ー管弦楽のための交響的断章

 冒頭の音があまりに衝撃的で、その部分しか印象に残っていないのであります。

①「おっ!よく響くな!」というが第一音を聞いた印象でありました。入場者を約半数に制限していましたので、吸音効果も半減したのでありますなぁ。

②音楽の方は、フォルテッシモの重々しい音に圧倒されました。決して不協和音ではなく、12音でもないのですが、メロディ感はありません。例えていうなら、津波が押し寄せるような恐怖のイメージであります。

作曲者は「苦悩を通して歓喜へ」というベートーヴェンのモットーを表現したかったのでありましょう。

 広響自身も、今「苦悩」であります。演奏者達もベートーヴェンに重ね合わせて演奏したものと思われます。

 「歓喜」は、広響を愛する市民と共に、という私の思いであります。

 

 



 

 ベートーヴェンの2番のピアノ協奏曲は、1番より先といいますので、実質的には、最初のピアノ協奏曲です。

 比較的長い序奏のあと、藤田のピアノがポロンと鳴ります。何という柔らかい音色でしょう!曲想もモーツアルト的で、この柔らかさはピッタリであります。

 ところが、第3楽章になると、ベートーヴェンの面目躍如でありました。軽快ではありますが、ダイナミックで、モーツァルトとは決定的に違います。青年ベートーヴェンの初々しさ、溌剌さを見たような気がいたしました。

 新しい発見もありましたです。5番の「皇帝」のメロディに似た部分があったのです。実質1番と最後の5番は、通底する部分があったんですね、と思いました。

 

 


 シベリウスの2番は、どうしても1970年のセル:クリーブランドの演奏を思い出します。私の「ベンチマーク」なのであります。何時聴いても熱くなります。

 本日の生の演奏は、金管の瞬発力のある咆哮が刺激的でした。終楽章、圧倒的に精神的高揚を感じるのですが、どことなくもの悲しい部分が、「わびさび」に似た雰囲気を感じさせ、私が好きな所以なのであります。

 この曲で、実は「人体実験」を行ったのであります。始まる前と後で検温いたしました。

 36℃→36.3℃と0.3℃の上昇でありました。もう少し上がるかなと思っていたのですが・・。

 この「検温」は、今後私の定番にしてみたいです。




 本日のオケの配置ですが、いつもと違っていました。コントラストバスが左、右手の前面は第二ヴァイオリンという出で立ちでありました。いつもになく、第二ヴァイオリンの音が目立ち、これも有りかなと思いました。

 




 ライブ配信をしているようでありますが、私にスキルがないのであります。というか、生以外であまり積極的に聴きたいとは思いません。







 21日の朝日新聞です。








 チケットの半券は自分でもぎ取ります。また、プログラムも自分で取ります。







 舞台がせり出していました。初めて見ましたです。




 私が座った前の席ですが、右の方は視覚障がい者で、左は中国新聞の記者です。インタヴューが行われていました。

 

 現音楽監督の下野マエストロが挨拶をされました。衝撃でありますが、私は全くその内容を記憶していないのであります。私の脳味噌の容量が、音楽で一杯になったのでありましょう、根拠のない楽観であります。(苦笑)

 

 




 最後、おじぎをするのが、広響のスタイルであります。

 その昔、日フィルが分裂し、広島で公演をしたときも、このようにおじぎをしましたです、という記憶があります。関心があることは覚えているのであります。




 藤田さんのアンコールでありますが、なんとも、凡庸に聞こえる曲でありました。というか、私がその良さを理解できなかったのでありましょう。(笑)

 

 コロナ禍にあって、生のオーケストラを聴くことができたということです。これまで、当たり前と思っていたことが、実は非常に大切なことだとが分かった演奏会でもありました。

 

 

 

 

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広島交響楽団演奏会中止

2020-03-04 06:03:57 | 音楽

広島交響楽団演奏会中止

2020年3月4日(水)

 広島交響楽団が3月の演奏会を中止しました。

 3日の朝日新聞です。

 

 3月に予定されていた演奏会3回全て中止であります。

 その中の一つは、7日に広島におけるこの演奏会です。

 ブラームスの1番は聴いてみたかったのですが、私は「自主的」に自粛したのであります。

 ブログに書きました。

      ↓

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d71a51270608736a9ca4fbb4efe5f181

 

 中止になると、余計聴いてみたくなるものですなぁ。(笑)

 まぁ、死ぬまでにあと一回は聴くチャンスはあるでしょう。そのためにも、corona対策を行って、「コロッ」と・・。コロナでコロッと逝くことを「ころなる」と言うことにいたしましょう。ころならないようにしましょう。(笑)

 

 広響は、3月には東京で2回の演奏会を予定していたんですね。この中止痛手です。アルゲリッチを呼んでいましたので、そうそうできる演奏会ではありませんので。

 

 

 次は、2015年にアルゲリッチの演奏を聴いた時のブログの一部です。

 

2015「平和の夕べ」コンサート

2015年9月22日(火)

 アルゲリッチを迎えての、今年の広響のコンサートです。後日新聞で知ったことですが、彼女は広島へは6度目ということでした。ただ、私の知る限り演奏は初めてです。8月5日の演奏会で、チケットの発売は6月7日。プレイガイドに並んだのですが、僅か30枚しかその店の割り当てがありませんでした。しかも、通常ではA席のところS席なんです。泣く泣く3枚ゲットしました。(wifeと楽友のwife分も含めてです。)もっとも、11日に同じプログラムで東京のサントリーホールでの演奏会はS席が15,000円でしたので、「3倍取るホール」に名前を変えた方が良いと思ったのですが、よく考えると広島での演奏会が相場より安いのですね。

 

 

 2015年8月5日、広島文化学園HBGホール。

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番でしたが、この曲はベートーヴェンにしては長い前奏があります。ピアノの出だしも力を抜いたもので、軽やかに始まります。数小節聞いてアルゲリッチのタッチに躍動的を感じました。一番の聴きどころと私が思ったのは、1楽章の344小節目(楽友から教えてもらいました。)のfffです。いきなり甲高い音で「カーン」と響くのです。そしてそれに対比するように、その直前の3度繰り返されるメロディが実に柔らかな音なんです。私はその部分を聴いて、一瞬思考停止してしまいました。(一体この柔らかな音はどこから来ているのだろう・・。)アルゲリッチはこの部分を弾いた時微笑みました。8月11日のサントリーホールの演奏会はTVで放送されたのですが、ここでもやはり微笑んでいました。私には、「どう、このような柔らかな音は私しか弾く事はできないでしょう。」と言っているように思われました。曲全体としては、若きベートーヴェンの瑞々しい感性を感じるものでした。

 

 最後に、広島交響楽団音楽総監督の下野竜也マエストロのメッセージです。

 

広島交響楽団のファンの皆様、音楽ファンの皆様へ

  いつも広響を応援して下さりありがとうございます。
 多くのお客様が楽しみにしていらっしゃった演奏会を中止する事にしました。
 皆さまのご理解と関係各位の皆さまのご差配に感謝申し上げます。
 中止するという判断が正しかったのか、正直、今の私にはわかりません。ただ、言えます事は中止する事によりお客様のご健康、楽団員の健康を守る事が少しでも出来ると医療の素人ではありますが信じております。
 音楽を奏でる事、それを聴いて頂き、喜んで頂く事が私達音楽家の喜びであり、責務、そして誇りでもあります。
 しかしながら、音楽家である前に、今のこの非常事態に何をすべきなのかを考えますと、その音楽を奏でる事をやめ、来るべき機会に向け健康でいる事、社会の構成員として出来る事をしていくべきだと考えます。
 今こうしている中も、危険と隣り合わせで従事されている医療関係者、生活ラインを守る為に休まずお仕事に従事していらっしゃる方も多勢いらっしゃると思います。
 そして、ご高齢の方々・障害をお持ちの方々・子供たちを守る事も健康である者の責務かと思います。私個人としても出来得る事をしようと思います。

事態が収束しましたら、皆さまと共に音楽の喜びを分かち合いましょう。

 皆さま、どうぞ健康でいらして下さい。私達も健康に留意し、その日まで楽団員、職員一丸となって準備を進めて行きたいと思います。

 事態の収束を願うと共に、皆さまとの再会を楽しみにしております。

 令和2年3月2日

 広島交響楽団音楽総監督 
  下野竜也

  

 下野マエストロは、「中止するという判断が正しかったのか、正直、今の私にはわかりません。」と率直に言っておられます。安倍首相にはこの「率直」が欠けていますです。「嘘、誤魔化し、はぐらかし」はお上手です。(ハハハッ)

 

 

 

 

 

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イベント自粛

2020-03-01 07:35:35 | 音楽

イベント自粛

2020年3月1日(日)

 新型コロナウィルス対策のため、イベントの自粛が行われています。

 今日1日の新聞に折り込んでありました。

 「本日新聞折り込みでお届けしている『ひろしま市民と市政・・』に掲載している『広島みなとフェスタ』・・は、・・中止させていただきます。」とあります。 

 

 これが新聞折り込みの「ひろしま市民と市政」であります。

 

 広島みなとフェスタには、私も2度行ったことがあります。食べ物が中心で大概袋一杯買って帰ります。上手く旨いモノをgetする方法があります。それは、①まとめ買い、②終了間際買いで「値切る」のであります。(笑)

 

 私自身は、演奏会を自粛したんです。ホールは大きいとはいえ、1500人程度が集まる密集空間であります。

 演奏会へ行った人なら知っていると思いますけど、楽章間に、カラ咳をするんですね。演奏中に咳をしてはならずと我慢しているのと、次の楽章で咳をしてはならずと予め喉の咳要因を無くしてしまうために、カラ咳をするのであります。想像しただけで、咳き込みそうであります。

 

 広島交響楽団のブラームスの1番は聴いてみたかったんです。

 20歳の頃、1か月以上毎日聴いたことがあります。シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の録音テープでした。

 

 これはCDですが、20歳当時は、4トラックオープンリールテープで聴きました。CDになってダイナミックレンジが大きくなりました。

 ゆったりとしたテンポで、重厚な演奏です。最後の爆発に持っていくまでの緊張感がたまりません。ティンパニの小気味よい音も特徴でした。

 

 宇野巧芳氏が絶賛しております。

 

 ドイツ・レクイエムも聴いてみたかったんです。なかなか演奏される曲ではありませんので、もう一生聞く事ができないかも知れません。コロナは私の人生を狂わせたのであります。←大袈裟

 ただ、14日ということは、収まり具合では可能性はあるかも知れません。←これを希望的観測と言うのでしょうね。広島県はまだ1人も感染者が出ていませんが、潜在的にはいることは間違いありません。いずれ顕然化します。この頃は感染拡大中でありましょう。←これを悲観的観測と言うのでしょうか・・。

 

 

 私の場合、問題は、飲み会を自粛し続けることができるかどうかということであります。

 1か月が限度でありますなぁ。思い切って、coronaに飛び込んで行くのは、何時の頃な?「コロカナ」が「コロ」にころっと訛ってしまいました。(ハハハッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

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広響名曲コンサート 音楽の花束2020冬

2020-02-20 05:29:03 | 音楽

広響名曲コンサート 音楽の花束2020冬

2020年2月20日(木)

 2月2日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 

 本日の曲は、ウェーバーの「オイリアンテ」序曲、ブラームスのバイオリン協奏曲、ドヴォーザークの交響曲第9番「新世界より」であります。

 

 奏者は、指揮:飯守泰次郎、ヴァイオリニスト:大江馨であります。

 

 

 ブラームスのヴァイオリン協奏曲ですが、本日面白く感じられなかったのです。

 不思議です。ブラームスに裏切られるということはなかったのですが・・。「裏切られる」とは、いつもは、大体しみじみと良さを感じるのです。

 一昨年の諏訪内晶子の演奏が重しになっていたのかも知れません。「重し」というのは、この時が素晴らし過ぎたのでどうしても比較するようになっちゃうんですね。

 

 

 新世界ですが、出だしホルンの弱音があるのですが、上手い! 次は広島交響楽団のサイトから引用しました。

      ↓

 

この度2019年4月より、広島交響楽団 首席客演ホルン奏者として山岸博(やまぎしひろし)氏に就任いただくこととなりました。 山岸博氏は、1975年にベルリン交響楽団に入団。翌1976年にはケルン市立歌劇場管弦楽団に首席奏者として迎えられて以来、バイロイト音楽祭に日本人管楽器奏者として初出演を果たすなど、世界的な活躍により、1984年から読売日本交響楽団にソロホルン奏者として迎えられ、2014年まで30年にわたり同楽団を支えて来られた日本ホルン界の重鎮です。現在においてもコンサート活動や後進の指導等、多忙を極め、2019年度の広響への客演は4月の定期演奏会を皮切りに12回の出演を予定しています。 山岸博氏の広島交響楽団での活躍にどうぞご期待ください。 

 

 このように上手な方がおられると、オケがビシッと引き締まるような感じがいたします。

 

 飯守の指揮は、歯切れのよいものでした。終楽章の盛り上がりは圧巻でありました。2楽章のイングリッシュホルンでありますが、音が揺らいでいました。肺活量的に厳しいのでありましょう。

 

 

 

 この日、マチネーでありました。

 写真には写っていませんが、左に原爆ドームが見えます。

 

 

 

 フェニックスホールという1500席のホールです。シートの横幅が広くゆったりしています。

 トラブルが! 私の席に座っている人がいたのです。すわ、ダブルブッキングかと思いきや、その方がカン違いしていたのであります。席を温めておいていただき、有難うございました。(ハハハッ)

 

 

 バルコニー席もあります。来年度はバルコニー席をwifeと共に2席で取ることにいたしました。年3回の演奏で、A席7000円也! 超バーゲンと思います。

 

 帰り道に撮りました。

 

 

 本郷新の「嵐の中の母子像」です。「嵐」とは勿論原爆のことであります。

 母親の我が子に対する限りない愛情を感じます。写真では分かり難いのですが、兎に角手足が逞しいんです。力を感じるのです。

 

 職場で同僚だった方ご夫婦も来ておられます。以前辻井伸行の番組を録画したブルーレイディスクを10枚程度差し上げました。そのお礼ということでケーキをいただきました。thanksです。

 

 しっとりとした舌触りであまり甘くなく上品な旨味の高級ケーキでありました。

 

 これは演奏会とは全く関係ありません。高校生が盆の期間に広島における他県のナンバープレートを調べたものです。

 

 世界全体の食料の廃棄状況を調べています。その視点にいいね!であります。

 

 話は元に戻りまして、2018年の諏訪内の演奏のブログです。

     ↓

 

広島交響楽団第385回プレミアム定期演奏会

2018年11月17日(土)

 11月16日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。どうしても行かねばならない演奏会だったんです。一回聴き逃したことがあったので。

 

 このところ、忘れたりすることが多かったので、朝から何度もチケットを確認しました。(笑)

 https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d9420d57d0c848805f45c6ecfc420d6d

 

 電停から徒歩約10分。途中橋があり、橋の真ん中で北方向を写しました。一休さんの気分を味わいつつ。

 広島文化学園HBGホールです。旧厚生年金会館でありました。

 道路を挟んで南側にアステールプラザという広島市の施設があり、ホールもあります。過日のことですが、施設のスタッフに「直ぐ近くに同じようなホールがあるって無駄でしょ!」と言ったところ、かのスタッフは「必要です。」と宣われました。質問を変え、HBGホールが広島市の施設だったら、アステールプラザを造ったと思いますか?と尋ねました。かのスタッフ「造らないでしょうね」。 国、自治体間の二重行政の弊害であります。

 

 

 何時もは、当日券売り場の窓口が開いているのですが、本日ありません。入口に事務局長がいたので尋ねたところ、完売ということでした。多くの人が、すわっと馳せ参じたのでありますな。

 

 意外とCD売り場が繁盛していませんでした。早かったからかも・・。

 

 

 私が座った席です。3列38番。

 

 諏訪内晶子が、そのスレンダーな肢体に群青色に近い青のドレスをまとって出てきました。そのドレスにはビーズが散りばめられていて輝かしい光を放っているのであります。

 今日の曲目に、赤や黄色系は似合いません。諏訪内のsenseが光っています。

 

 1990年史上最年少でチャイコンクール優勝という衝撃の偉業を成し遂げた諏訪内も46歳となりました。普通なら随分と歳をとったなということになるのかも知れませんが、私なんかからしたら、まだひよっこ同然であります。その美貌もいささかも衰えを知りません。「ひよっこ」と「美貌」はちょっと結ぶ付きませんけど・・。(笑)

 

 

 

 

 明るさと哀愁感が微妙にマッチングしたメロディが弦のユニゾンで始まります。(注 全楽器の「ユニゾン」かどうか確証がありません。)それは、私の心臓を包み込むようであります。私事で恐縮ですが、私は狭心症で心臓を締め付けられる発作を幾度も経験していますが、狭心症の方は痛みで、ブラームスの方は解放(介抱)なのであります。

 比較的長めの序奏が終わり、諏訪内のフォルテッシモのアタックが弾けました。音に揺らぎが無い! それは弱音でも同じです。ピタッとした精緻な弓使いというのでしょうか。

 諏訪内の操るストラディヴァリ「ドルフィン」の凄いこと! 私の席は前から3列目ですので、良く聴こえて当たり前ですが、恐らく多分ホールの隅々まで鳴り響いていたことでしょう。オケの方が完全に負けていましたね。それでも、弦セクションは何時もより増強していたんですよ。音色的には、優雅というより無骨に感じましたが、ブラームスにはこの方が似合っています。

 それより何より、諏訪内の超絶技法に耳のみならず目を疑いました。(笑)ビブラートの指使いは、まるで映像を早送りで見ているようでした。小指だけ、超高速で動かすんです。私も帰る道すがら真似してみましたけど、小指を動かそうとすると薬指と中指まで動いてしまいます。百年経っても真似すらできないでしょうね。(笑)

 AIロボットが近いうち独奏者として現れ、技巧的には人間を凌駕するかも知れません。しかし、「美」を生み出すことができるのか? 諏訪内のしなやかな肢体の動き、筋肉質で締まった二の腕三の腕の動きは、見方によればその正確さゆえロボットアームに見えるかもしれません。しかし人間の動きは、顔、身体、腕、指と全て有機的一体感があるのであります。諏訪内が弓を弦に微妙に当てて奏で瞬間に見せる恍惚とした表情に魅せられ、私は美を感じるのであります。

 

 4番が始まりました。2楽章の冒頭管が目立ち過ぎかなという部分はありましたが、楽器全体のバランスがよくとれている演奏と思いました。えっ!と関心したのは、3楽章のフルートです。絶妙のバランスでオケに融け込んでいました。演奏が終わり、最近では多くのセクションの奏者を立たせるのですが、本日はフルートの中村めぐみさんだけでした。

 中村めぐみさんと言えば、昨年、下蒲刈島での演奏会で聴きました。

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/ac054cb2ddfcd4db3d31cea5ffc17139

 同じフルートの高木綾子さんとのデュオコンサートでした。高木さんというと日本の第一人者と思いますが、当日は調子が余り優れなかったのか、中村さんの方が精彩があったような気がしました。広響も凄い奏者を持っているものであります。

 

 第4楽章は、ちと変わった雰囲気を感じました。それまでの楽章と違い演奏者には難しい場面が多かったのではないかと思います。ブラームスの管弦楽はマーラーのような派手さは勿論ありませんし、ブルックナーに較べてもシンバルがなく、地味(渋い)です。でも濃密さでは引けを取りません。圧倒的スケール感のエンディングは波紋として長く残るんです。

 

 第一ヴァイオリン14人、第二12人、ヴィオラ10人、チェロ8人、コントラバス7人。何時もよりか5人程度の増強と思います。

 

 順番が逆になりましたが、諏訪内のアンコールです。何かの変奏のようでありました。これも勿論超絶技巧でただただ、茫然と聞くのみという感じでした。ただ、今回の演奏会で惜しむらくは、あまりピアニッシモがなかったということです。諏訪内の緊張感のあるピアニッシモを聴いて見てみたかったです。

 実は、もう5年位前になりますが、一度諏訪内の演奏を聴き逃したことがあります。チケットはwifeも含めて買っていたのですが、直前の夫婦喧嘩で聞く気分になれず、人に譲ったことがあります。ということで、私が死ぬまでに諏訪内が広島にまた来ることを願って、次回はwifeと一緒に行きたいと思います。

 

 最後に、今回の演奏会ですが、何と4,560円也!で聞く事ができたんです。A席だったんですが、私にとってはSS席も同然でした。何せ諏訪内が私の方を向いて私のために演奏しているのではないかと見まがうようなポジションだったからなんです。

 翌朝、楽友に演奏の感想をメイルしました。レスに「諏訪内はちょうど私の方を向いて演奏していた。」とありました。何~だ、誰もそのように思うんだ。(ハハハ)

 

 何は兎も角、記憶に残る演奏会でありました。ブラーヴォ!! 

 

 

 

 

 

 

 

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広響ファン感謝デー 2020.1.23

2020-02-11 06:54:04 | 音楽

広響ファン感謝デー 2020.1.23

2020年2月11日(火)

 広響ファン感謝デーへ行くのは今年で3回目です。

 毎年、違った工夫があり、見ごたえあります。

 

 下野マエストロのあいさつです。非常に感銘を受けました。

 

 「広島の人々全てが、平和大使」。何という素晴らしい言葉でありましょう。これ、説明は要らないと思います。平和に向けた大きな力になると思います。

 

 毎年のことですが、マエストロがおられて記念写真に応じてくださいます。先ほどの言葉に感動しましので、少々おしゃべりもさせていただきました。「大使というと有名人がなるようなイメージがしますが、みんながこのような気持ちで運動を起こせば平和への実現に向けて大きな力になりますね。感動いたしました。」というような趣旨のことを言いました。マエストロはにこやかな表情で聞いておられました。

 

 どうもこの企画は、下野マエストロ発案ではないかと感じます。マエストロはエンターテイナーでありますぞ。

 

 マエストロは曲当クイズがお好きなようであります。ただ、驚!指揮振りを見て曲を当てるって!?

 ベートーヴェンの田園を指揮振りしたのであります。誰も分かる訳ない!と思っていたら、当てた人が居た!驚愕でありました。下野マエストロの喜びようと言ったら!指揮台の上で転げ回ってその喜びを表していました。

 

 ホルンの山岸博さんって、めちゃ上手いです。

 

 この川柳でありますが、ちと意味不明感があります。

 

 各セクションが自己紹介を兼ねながら演奏をします。芸達者な人達が多いです。

 

 フルートトリオです。左が中村めぐみさんで、先程の川柳ので「フルめぐ」です。

 

 ビオラセクションです。安保さんがおられなかったですね。広響イチのマドンナでありますが・・。

 

 前半最後の「それ行け カープ」は圧巻でありました。

 

 打楽器って、オケの中では重要視されてない感があります。「管弦楽団」と言いますもんね。私ゃ、「管弦打楽団」にすべしと思いますけど。シンバルの一撃なんて、出番はあまりありませんが、なきゃ、曲になりませんもんね。血沸き肉躍る演奏には打楽器が不可欠であります。

 

 チューバも胴体ほど目立たない楽器ですが、この前新発見がありました。メロディが浮かび上がる音を出していたんです。いままで気付いたことありませんでした。申し訳ないです!

 

 ヴァイオリのデュオでありました。較べて聴いてみると音色の違いがよく分かりました。左の方はめっぽう明るい音、右の方はいぶし銀のような音でありました。

 

 木管セクションです。左が中村めぐみさんです。

 

 後半最後は、ラデツキー行進曲で、それぞれ違う楽器を使っての演奏でした。中村さんが吹いているのはリコーダーかと思っていたら、彼女のブログによると尺八でした。それぞれ器用な方が多いです。

 

 メンバーの写真です。

 中央右は下野マエストロの子どもの頃です。少々面影が。その左は中村めぐみさんです。子どもの頃の写真が見たかったであります。

 

 

 ファン感謝デー!中々良い企画で楽しかったであります。今後も期待したいです。

 あっ!無料にもかかわらず、満席ではありませんでした。これ、もったいないです。広響事務局には満席にするべく努力していただきたいものであります。1人チケット2枚までを4枚までにすれば満席になると思いますけど。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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広島交響楽団ディスカバリー・シリーズ 2019.12.5

2019-12-07 12:35:37 | 音楽

広島交響楽団ディスカバリー・シリーズ 2019.12.5

2019年12月7日(土)

 12月5日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 アステールプラザというホールです。

 

 ベートーヴェンシリーズです。来年生誕250周年です。

 

 赤〇で「2割」とあるのは、2割引ということです。

 

 2階席の最前列でした。写真下のパイプが邪魔をして指揮者が隠れるんです。やっぱ、指揮者からも音が出ます(そういう感じ)ので、見えなければなりません。

 

 

 細川俊夫の「霧のなかで」。率直に言って、よく分かりません。分かったのは、出だし、これまで聴いたことのないようなピアニッシモがビオラで奏でられたということです。霧のイメージですね。

 トランペッターが2器のトランペットを用意していました。1器は不思議な音を出します。空気が漏れるような音なんです。下手な人が出すような音です。

 

 ベートーヴェンの英雄ですが、「ベートーヴェンのソナタ形式」と言われる見せ所があります。

 提示部、展開部、再現部、そしてコーダとなる訳でありますが、再現部からコーダにいたる辺りの高揚感は、ベートーヴェン以外ありません。哲学で言うところの、アウフヘーベンと思います。

 

 何時もの編成と違っていて、ビオラの代わりにチェロが右の最前列に位置されていました。そのことによる音の違いって、私には分かりませんでした。

 2階席で、鳥瞰するような位置でありましたので、各楽器の演奏がよく分かりました。2管編成で、金管はトロンボーンがありませんでした。

 木管はフルートの音が通りよいんです。オーボエのやクラリネット、ファゴットは合奏の時は、耳の悪い私にはよく聴こえないのであります。

 

 アンコールは、 ベートーヴェン(野本洋介編曲):ピアノ・ソナタ第14番「月光」~1mov.

 随分と遅めのテンポでありました。

 

 このシリーズですが、今後5番と7番はどうしても聴きたいと思います。ベートーヴェンのソナタ形式をよく感じる曲なんです。

 

 

 

 

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広島交響楽団第395回定期演奏会

2019-12-05 13:03:36 | 音楽

広島交響楽団第395回定期演奏会

2019年12月5日(木)

 11月29日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 今日はwifeと一緒ではありませんので、電車で行くのであります。

 

 広島ならではと思いますが、電車がビァホールになるのであります。4席で24,000円也と、我が貧乏人を拒絶しております、です。

 

 

 

 当日席であります。

 学生席が2階のアルプスに1500円であります。

 もう時効ですので言ってもよいですが、学生時代私は一番安い席を買って、途中空席の良い席に移動していました。

 

 

 

 シルヴァン・カンブルランマエストロは、読売日本交響楽団の常任指揮者をしていました。TVでお馴染みです。

 下野マエストロがCDをリリース。定期演奏会のライヴ音源です。私は、この演奏会は、チケットは買ったのですが、忘れてしまい聞きのがしました。

 

 

 

 ベルリオーズの幻想交響曲を聴きたくて、死ぬまで後何回聴くことができるだろうか?と難解な疑問を抱いています。

 

 ハイドンの交響曲ですが、私ゃ、ハイドンには申し訳ないのですが、死ぬまでその良さは理解できないんじゃなかろうかと思います。退屈であります。

 

 幻想ですが、血が煮えたぎるような演奏でありました。

 この曲は1830年に初演されたということですので、1827年に死亡したベートーヴェンから僅か3年後であります。

 

 オーケストレーションが格段に多様になっています。いやー、ベートーヴェンが生きていたら、マイッタと思った部分があるのではないかと思います。圧倒的なダイナミックレンジです。

 シンバルは、ベートーヴェンの第九でも4楽章に出てきますが、径が小さいですね。ベルリオーズは3倍くらいの径です。

 バッシャーン!と一撃がありますが、こりゃ、ギロチンで処刑された血の飛沫ですワ、と思います。こんな脳天を叩き付けるような音を聞いて、興奮しない訳ありません。私ゃ、高血圧で治療を受けていますが、この病気にはチト悪いかも知れませんぞ。(ハハハッ)

 50分の大曲でありますが、スリリングでちっとも退屈いたしません。

 

 

 アンコールの曲は、パーティ会場のようににぎやかな曲でありました。

 最後、フルーズしたように終わります。演劇の演出の一つの手法でありますが、登場人物が固まってしまうんですね。シルエットのような感じでフィナーレとなります。マエストロも10秒程度固まっていました。

 

 

 

 コントラバスが7台、チェロが8台の布陣でありました。もう少し欲しいものであります。

 

 舞台に鐘が出ていたのですが、その鐘を鳴らさない!舞台裏から聞こえてくるんですね。一体どうして?と思ったら、アンコール用だったんです。こんな経験ありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

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