団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広島交響楽団第395回定期演奏会

2019-12-05 13:03:36 | 音楽

広島交響楽団第395回定期演奏会

2019年12月5日(木)

 11月29日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 今日はwifeと一緒ではありませんので、電車で行くのであります。

 

 広島ならではと思いますが、電車がビァホールになるのであります。4席で24,000円也と、我が貧乏人を拒絶しております、です。

 

 

 

 当日席であります。

 学生席が2階のアルプスに1500円であります。

 もう時効ですので言ってもよいですが、学生時代私は一番安い席を買って、途中空席の良い席に移動していました。

 

 

 

 シルヴァン・カンブルランマエストロは、読売日本交響楽団の常任指揮者をしていました。TVでお馴染みです。

 下野マエストロがCDをリリース。定期演奏会のライヴ音源です。私は、この演奏会は、チケットは買ったのですが、忘れてしまい聞きのがしました。

 

 

 

 ベルリオーズの幻想交響曲を聴きたくて、死ぬまで後何回聴くことができるだろうか?と難解な疑問を抱いています。

 

 ハイドンの交響曲ですが、私ゃ、ハイドンには申し訳ないのですが、死ぬまでその良さは理解できないんじゃなかろうかと思います。退屈であります。

 

 幻想ですが、血が煮えたぎるような演奏でありました。

 この曲は1830年に初演されたということですので、1827年に死亡したベートーヴェンから僅か3年後であります。

 

 オーケストレーションが格段に多様になっています。いやー、ベートーヴェンが生きていたら、マイッタと思った部分があるのではないかと思います。圧倒的なダイナミックレンジです。

 シンバルは、ベートーヴェンの第九でも4楽章に出てきますが、径が小さいですね。ベルリオーズは3倍くらいの径です。

 バッシャーン!と一撃がありますが、こりゃ、ギロチンで処刑された血の飛沫ですワ、と思います。こんな脳天を叩き付けるような音を聞いて、興奮しない訳ありません。私ゃ、高血圧で治療を受けていますが、この病気にはチト悪いかも知れませんぞ。(ハハハッ)

 50分の大曲でありますが、スリリングでちっとも退屈いたしません。

 

 

 アンコールの曲は、パーティ会場のようににぎやかな曲でありました。

 最後、フルーズしたように終わります。演劇の演出の一つの手法でありますが、登場人物が固まってしまうんですね。シルエットのような感じでフィナーレとなります。マエストロも10秒程度固まっていました。

 

 

 

 コントラバスが7台、チェロが8台の布陣でありました。もう少し欲しいものであります。

 

 舞台に鐘が出ていたのですが、その鐘を鳴らさない!舞台裏から聞こえてくるんですね。一体どうして?と思ったら、アンコール用だったんです。こんな経験ありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

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音楽の花束 秋 2019

2019-11-05 06:06:28 | 音楽

音楽の花束 秋 2019

2019年11月5日(火)

 4日、広島交響楽団の演奏会へ、行って参りました。

 

 年度に3回あるんです。3回でA席6,700円也! surpriseなpriceです。来年度からはwifeと行くことにいたしますです。感動を共有したいです。

 

 

 ヴァイオリンの金川真弓という方は、私は存じ上げていません。2019年チャイコンで4位入賞とあります。楽器はグァルネリウス。このプロフィールには年齢書いてありませんが、基本的な事項が抜けています。

 

 

 金川が赤い地模様にビーズを散りばめた丸い模様のあるドレスを纏って出てきました。もう少し煌びやかでも良いかなと思ったのですが、音楽とは関係ありませんので、どうでも良いことかも。(笑)

 出だしの音を聴いて、「音が少し硬い、よく通る」と感じました。後に知ったのですが、これがグァルネリsoundか・・。

 

 ヴァイオリン協奏曲と言えば、ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、シベリウスと有名どころがありますが、チャイコフスキーが一番激しいと思います。第一楽章の終わりからして最高の高揚感を見せます。私ゃ、期待以上だったこともあり、拍手をしたいと思っていたのですが、誰か勇気を出してきっかけを作ってくれたんですな。共感の拍手を送りました。楽章途中での拍手って、珍しいです。でも、良いと思ったら、積極的に拍手をして良いのではないでしょうか、と思います。

 カデンツァではピアニッシモを強調して欲しかったです。

 

 アンコールでパガニーニの奇想曲24番。奇想曲の中でも一番有名な曲です。金川は自信があって取り上げたのだと思います。技巧的なことはよく分かりませんが、素人が見ていても人間技とは思えませんです。左指の高速の動き、ピチィカートと弓の動きの連動。もう音を紡ぐという感じではなく、魔法の音のように聞こえましたです。当然「ブラヴォー」であります。

 

 ドヴォーザークの交響曲8番は、おおらかでのびのびしていて屈託がありません。ドヴォーザークそのものもそのような性格だったのではないかと思います。

 冒頭数小節後にフルート独奏が入ります。この演奏会で初めて気付いたのですが、消えるような音が長く続くんですね。エーッ!息継ぎは一体どうするの?ってくらいなんです。今日のフルートは中村めぐみさんでしたが、秋山コンダクターは演奏終了後一番最初に中村さんを立たせ讃えていました。

 来年広響感謝デーで中村さんに会ったら、聞いてみたいと思います。「循環呼吸?」

 

 最後の数小節は、テンポも速くなり、それまでのおおらかさを払拭し大音量で圧巻のエンディングへと導くのでありました。

 

 

 

 

 フェニックスホールは1500席程度です。

 

 反響板があるのですが、平にして残響を少なくしています。そのためデッドになるんですね。音そのものは、ピュァに聞こえてよく通るんですが、やっぱ、一定の残響が欲しいいです。余韻にいいものが宿るんですね。

 私が座った席です。A席ですが、私の前の席はS席ですので、SA席です。私が勝手に名付けました。

 

 マチネーでありました。wifeと行く場合は車で行くのですが、電車で行きました。

 私ゃ、知らなかったのですが、途中下車60分以内であれば、追加料金がかからないんですね。

 広島電鉄は、10月から180円→190円に値上げしました。消費税2%の値上げなら本当は183.3円になるのですが、それを190円にする便乗値上げを行いました。けしからんことであります。その罪滅ぼしとでも言うのかい・・。

 

 これ、電車内の天井広告です。

 

 広島大学跡地に建てている高層マンションです。〇〇の高上りと申します。買えない者の僻みでありますな。

 

 平和公園に向かう平和大橋に歩道が新設されました。自転車道もあります。

 

 右下に見えている船らしきモノでありますが、護岸に固定していて船として使うことはできないのですが、所有者は船と言い張っているのであります。(レストランにしています。)国、市行政もこの所有者と結託し「船」と認めているのであります。道理が通じない世の中になっていますです。

 平和公園内に、多分原爆後植樹したと思われますが、クスノキでしょうか・・。

 突然ですが、倉本聰は木に感覚があると申しているのであります。この言葉気になりますです。

 

 

 本郷新の「嵐の中の母子像」

http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/tour/ireihi/tour_31.html

 私は、この像を見る度、母親の子に対する無限の愛を感じるのであります。

 

 フェニックスホールです。半地下の建物となっています。

 

 

 何故か東海道53次の絵、と言っても銅板、が飾ってありました。

 

 電子掲示板とでもいうのでしょうか・・。何か、味気無さを感じます。

 

 演奏会の未来でありますが、AIロボットが楽器を奏でるようになるのでしょうか・・。・・で、そんな演奏会を誰が聞くのか?ですって?、そりゃ決まっているでしょ!AIロボットであります。最後は人間は居なくなるんですな。(ハハハッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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益田遙音楽に導かれて

2019-10-19 03:49:08 | 音楽

益田遙音楽に導かれて

2019年10月19日(土)

 10月17日、レクチャーコンサート~益田遙音楽に導かれて~という長い名称の音楽会へ行って参りました。益田先生は、wifeの高校の音楽の先生でした。

 wifeが言うには、音楽の授業の初めには、必ずイタリア歌曲を歌っていたと言います。wifeは、今でも、その一節を口ずさんでいます。(ハハハッ)

 

 益田先生というのは、この写真でも分かるとおり、非常に穏やかなお人柄であります。

 

 益田先生は、映像出演で、「生」はありませんでした。映像は確か2011年の時のものと言っておられました。その後、声が出なくなったそうであります。

 私の楽友によりますと、「先生は素晴らしいバリトンでRCCの放送でもよく歌っておられて、特にドイツリートにおいては、多分日本では当時彼の右に出る人はいないと思ったほど素晴らしい歌手でいらっしゃいました。」

 ということでしたので、「生」を聞くことができなくて、残念でした。

 

 ピアノ独奏、シター独奏もあり、多様なプログラミングでありました。ただ、2時間15分(休憩含む)と少々長め。

 私は、最近1時間半を超える演奏会は、苦痛になる場合が多いんです。でも、今回は違っていました。益田先生が進行のトークをしていて、興味深い話が多かったからです。学生の頃、スターンやヒュッシュの演奏会を聴きに行き涙したということを言っておられました。

 

 

 シターという楽器は、初めて聴きました。白井朝香さんはもともとヴァイオリニストですが、器用なものでありますな。音色的には、ハープに近いです。チェンバロの先祖と言ってましたので、ピアノの前身とも言えます。音量が小さいのが、メジャーにならなかった理由のように思います。弦の数が120本程度と言っていましたので、演奏が難しいというのもあるかも知れません。

 

 ピアノは、月の光の演奏がありましたが、率直に言って、もう少し情緒のある表現はできないものかと思いました。

 

 

 場所は、東区民文化センター。隣の区役所の駐車場が利用できるので、便利です。

 

 演奏前に、ランチをいたしました。

 

 偶然益田先生もおられて、手紙を渡しました。「手紙」? 先の楽友は益田先生と旧知の間柄で、彼が私に、益田先生に会うことがあればよろしく伝えてくださいとメイルがあったんです。演奏終了後は、益田先生は多くの関係者に囲まれて、声をおかけすることは困難と思い、手紙にしたんです。

 

 wifeが頼んだサンドイッチ

 私が頼んだポークカツランチ。ご飯をプレートに乗せていますので、直ぐ冷めて醜味であります。どうして、椀に入れないのでありましょう! カツは、厚みが倍あった方がよいです。面積は半分になり、見た目は少なく見えますが、その方が美味であります。味噌汁の塩辛いのなんのって!。これ一杯で5g程度あるのではないかしら・・。当然残しましたです。

 

 

 私達が座った席です。

 

 500人程度のホールです。

 

 ④1988年頃だったと思うんですが、広島交響楽団がマーラーの「復活」を演奏したことがありました。私は合唱団の一員として加わり、先生の合唱指導を受けました。“Aufer steh’n”の“s”の子音が綺麗に響くと「ぞくぞくっとする」と言われたことを覚えています。私は、マーラーの交響曲の中では、「復活」が一番好きなんですが、いつもこの部分に関心を持って聴いています。

 

 

 

 

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EAMF 東アジア音楽祭2019inヒロシマ

2019-10-18 17:17:30 | 音楽

EAMF 東アジア音楽祭2019inヒロシマ

2019年10月15日(火)

 <ヒロシマからのメッセージ“日台中韓の友好と創造の祭典”>とサブタイトルのつく、音楽祭へ行って参りました。

 今回で9回を数える音楽祭ですが、地元広島の者として知りませんでした。少々、恥ずかしい思いがします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 9月21日の朝日新聞です。

 

 この新聞記事により、この音楽祭を知りました。

 

 益田小蝝さんという助産師は、9000人の赤ちゃんを取り上げたといいます。絶句であります。9000までの数字を読み上げると一つの数字に2秒かかるとしたら、2時間半かかります。

 

 

 

 壮絶な記録であります。

 

 音楽祭にトークを入れるというのは異例と思いますが、音楽監督の伴谷晃二さんの英断と思います。

 

 

 

 

 右が益田遙先生。母親の想い出を語ります。真ん中は朴さんという方で、益田助産師に6人の子どもをとりあげてもらったといいます。左は伴谷さんです。

 

 

 

 

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広島交響楽団第394回プレミアム定期演奏会

2019-10-12 08:23:05 | 音楽

広島交響楽団第394回プレミアム定期演奏会

2019年10月12日(土)

 10月11日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 これぞ、フルオーケストラの魅力といった演奏会でありました。大満足であります。

 しかし、実は、行く前、少し、躊躇があったんです。「ウゥーン、何か、行くのが、たいぎいな」という感覚です。「たいぎい」というのは広島弁で、標準語への訳は不可能であります。

http://hiroshimaben.net/taigii/

 

 上記サイトでは、「めんどくさい」と説明していますが、チト違うのであります。

 

 ・・なことはどうでもよくて、「たいぎい」気持ちは吹っ飛びました。

 

 18:45からの開演です。これも「たいぎい」の一つです。昼間の方が良いです。

 

 「プレミアム」と付いて、通常の定期演奏会より少し高めの設定です。招聘演奏者のギャラの関係と思われます。チケットを買うとき、すこし「たいぎい」気持ちがありました。

 

 

 

 

 ヴァイオリンの掛本麻里さん、トランペットの松崎祐一さんが最後の演奏会ということでした。ただ、客演として引き続き出演されると思います。

 

 シベリウスのヴァイオリン協奏曲とラフマニノフの2番の交響曲です。

 ラフマニノフの交響曲を聴くのは初めてですね。

 

 全く知らない指揮者でした。

 各パートにこまめに指示を与えるような指揮法ではなく、拍子をきちんと刻むような指揮でありました。

 

 このヴァイオリニストも初めて知りました。経歴を見ると凄いキャリアを持っています。6歳でジュリアード音楽院合格!

 普通、曲の区切りが付いた場合弦を高く上げるのが多いですが、日本刀を鞘に納めるように下段に振り下ろすのが印象的でした。 

 印象的と言えば、そのドレスですね。キャメというのでしょうか、キラキラネオンサインのように光に反応するんですね。前列の方はまぶしかったのではないでしょうか。少々やり過ぎでは・・?

 

 シベリウスのヴァイオリン協奏曲は聴いてみたい曲でした。

 出だし、オーケストラのピアニッシモで始まるのですが、いつ始まったか分からない程度の音量ですので、聴く側も心構えが必要なんですね。あっさり出ちゃいました。もう少し、インターバルタイムが欲しかったです。

 1楽章、2楽章、うら哀しいというか、侘しいというか、そのメロディは心地よいのですが、イマイチ気分が乗ってきませんでした。一変したのは3楽章のuptempoになってからです。最後は興奮の境地に引き込まれ、ブラボーでありました。

 ただ、ヴァイオリニストと言えば、昨年の諏訪内晶子の印象が強くて、率直に言って、見劣りする印象でありました。(注 技巧的に見劣りすると言っているのではありません。私の演奏会に対する印象がということです。)

 

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/a2e4d57ebc4d41d8acf75dddfc80995a

 

 

 ラフマニノフの2番の交響曲は、甘酸っぱい恋愛をしている方にとっては凄く共感するメロディーと思います。シベリウスのもの悲しいメロディとは対極ですね。面白い選曲と思いました。

 圧巻は、4楽章でありました。これぞ、フルオーケストラの爆発的音量であります。もう、こりゃ、演奏が上手とか下手を通り越して、迫力でもって圧倒するのであります。

 ただ、ただ、低弦が弱いのであります。ヴィオラ、チェロ、コントラバスを増強すれば、広響は鬼に金棒と思うのでありますが・・。今後に期待いたしましょう。

 

 アンコールはありませんでした。私は、アンコールはいらない派です。

 

 帰り道、たいぎい気持ちは全くありませんでした。オケから圧倒的なパワーを貰ったのだと思います。

 

 余談でありますが、楽友と休憩時間ロビーでお会いしましょうとメイルしたのですが、来ませんでした。終了後メイルを確認すると、来れなかったとありました。この方呉から来るので遠いんです。たいぎい気持ちになったんじゃなかろうかと思います。

 

 

 

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魔笛 ひろしまオペラルネッサンス 2019

2019-10-11 16:25:53 | 音楽

魔笛 ひろしまオペラルネッサンス 2019

2019年10月11日(金)

 9月29日、日曜マティニーでオペラを観に行ったのであります。

 一流の本格的なオペラというと、wifeと二人で行くと、5万円は要ります。今回、一桁違いで鑑賞できるとあって、wifeと一緒に行きました。

 モーツアルトの魔笛であります。

 

 B席3500円×2=7000円也 一か月の演奏会用引当金3000円でありますので、2か月分オーバーであります。

 しかし、死ぬまでに魔笛を観る機会はもうないと判断し、行くことを決断したのであります。

 

 

 モーツアルトは、フリーメイソンに入っていたと言います。自由、平等、博愛を標榜していました。「自由、平等、博愛」って、フランス革命の精神ではなかったっけ。随分と進歩的な活動をしていたんでありますな。

 音楽評論家の故山根銀二氏によると、夜の女王は、朝廷の権力を象徴していて、モーツアルトはそれを批判する作品内容にしたということでした。

 

 それにしても、ストーリーが分かり難いです。なぜ夜の女王が悪で、ザラストラが善なのかさっぱり分かりませんです。

 

 川瀬賢太郎氏マエストロは活躍の舞台が広がっていますです。

 演出の岩田達宗氏でありますが、パパゲーノが、カープの応援歌を歌い出すという演出で、中々のものとお見受けいたしました。

 

 この公演は、土日でダブルキャストでありました。

 日曜を観た訳でありますが、パパゲーノの砂場拓也氏が出色でありました。

 他は、ちと声量が欲しい方が多かったです。ザラストラの極低音が魅力的でありました。

 

 パパゲーナは、最初老女姿で出るのでありますが、それでもチャーミング役柄でありました。

 オペラって、歌と演技を両立させなければなりませんので、大変であります。よくここまでのレヴェルで演奏できたものだと、その水準にびっくりいたしました。

 

 柿木伸之氏の解説でありますが、私ゃ、さっぱり分かりませんでした。解説の「解説」が欲しいです。(笑)

 

 公演の前にちょっと待ちねー。食事をしてからということです。

 

 この店は、ミニがあるんです。オペラを観に行く前にミニで腹ごしらえって、洒落ています。

 

 

 

 天ぷらうどんのミニ430円也。ただ、注釈が必要で、「コロモうどん」と称した方が正確であります。

 wifeが頼んだ、ぶっかけ肉うどん760円也。

 

 会場は、アステールプラザ大ホールであります。「大」とありますが、1000席程度ですので、中ホールです。

 

 

 

 

 3時間20分! 退屈するかと思いきや、意外と疲れませんでした。モーツアルトの魅力であります。

 wifeは、2幕の2時間、執行猶予を我慢できました。天晴でありました。

 

 休憩時間は飲食ができます。

 

 セリフになると日本語なんです。これ、違和感があると思いきや、まったくありませんでした。外国でもそうなのかな・・?

 

 

 私達が座った席は、オーケストラピットに一番近い所でした。多くの人が覗きに来ていました。

 序曲でありますが、ティンパニと弦が同時に出るのですが、ティンパニ(右端)が早かったのか、弦が遅かったのか、ちょっと合っていませんでしたね。

 

 二組の男女の愛の物語で、試練を乗り越えて成就するという内容でありますが、今の時代、「試練」って一体何だろうと思います。今の人類社会は、貧富の拡大、地球環境の悪化、核の脅威、AIによる人間性の否定の可能性などがあると思います。どのように乗り越えるのか? 私に勿論解が分かるハズないのでありますが、人類が解を見つけるまでは「立ち止まる」必要があると思います。具体的には、経済成長を追い求めないということです。

 

 一番の聞き所の夜の女王のアリアですが、これは率直に言って、ステレオで一流のものを聞いていますので、物足りないと思うのですが、実は私の耳は便利にできていて、補正をするんであります。立派なものでありました。

 

 最後の「パ・パ・パ」では、笑いと涙が込み上げてきました。

 

 帰り、うっすら暗くなっていました。

 

 駐車料金が凄いんです。300円でありました。ここら辺りの相場の四分の一であります。

 

 大満足の一日でありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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沖澤のどかさん ブザンソン国際指揮者コンクール優勝

2019-09-30 07:44:20 | 音楽

沖澤のどかさん ブザンソン国際指揮者コンクール優勝

2019年9月30日(月)

 9月26日、私の楽友からメイルが来ました。以下です。

・今年の6月20日に開催した Music for Peace コンサートに、ペンデレツキ氏の代役として急遽出演した沖澤のどかさん指揮のベートーヴェン:交響曲第8番から、第1楽章の動画がテレビマンユニオンチャンネルで公開されました。沖澤さんは今月(9/22)に本選出場した仏ブザンソン国際指揮コンクールで、三賞全てを独占する完全優勝を果たしました。この快挙に賛辞をお贈りするとともに、祝福と今後のご活躍を祈念いたします。 

 

 あれっ! 6月20日の Music for Peace コンサートって、私行きましたです。

 

 その前に、次の新聞記事は、見ていました。

 9月23日の朝日新聞です。

 

 この新聞記事を読んでも、6月20日に指揮をした方というのを、思い出さなかったんですね。

https://www.asahi.com/articles/ASM9Q4HW5M9QUHBI00J.html

 

 

 ブログにも書いたんですけどね。 

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/7939e8706f1f3154700e2e45545da824

  

 「率直に言って、指揮はまだまだという感じです」と書いていました。

 

 ここに、失礼なことを書いたことを、お詫び申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

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2019「平和の夕べ」コンサート

2019-08-11 18:11:08 | 音楽

2019「平和の夕べ」コンサート

2019年8月11日(日)

 8月5日、広島交響楽団の「平和の夕べコンサート」へ行って参りました。

 

 広島文化学園HGBホール。旧厚生年金会館であります。

 

 

 

 

 

 今年のテーマは「緑」のようであります。

 

 

 

 広島は75年間草木も生えないと言われていたのですが、緑豊かな都市になっております。

 

 

 

 私が座った席からです。事情があり、途中席を変わりました。

 

 

 下に注意事項が書いてあります。変わったところでは、補聴器を適切にしてくださいという趣旨のアナウンスがありました。

 

 細川俊夫のリートV チェロ独奏と弦楽オーケストラ、打楽器、ハープのための

 大太鼓が活躍する曲であります。大太鼓が二つの面を持っていることに初めて気付きました。小さな音圧の時は、不気味なんですね。maxでは、多分一番音圧の高い音が出ると思うのですが、大迫力であります。ショスタコーヴィチの5番の交響曲のエンディングではこの大太鼓が〆を飾ります。

 曲は、不安、怒り等を表現していると思いましたが、一番感じたのは、私はもどかしさでした。丁度今の核の問題に私の意識が重ね合わせたのではないかと思いました。

 細川は広島出身の方で、終わった後舞台に招かれ、大拍手でありました。広島の誇りであります。

 

 ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番

 第一楽章はリズムカル、第二楽章はメロディカル、第四楽章は狂気を感じました。あんなに激しいチェロは見たことも聞いたこともありません。ショスタコーヴィチの音楽を語る場合スターリンは不可欠ですが、スターリンに対する激しい怒りの表現かなと思いました。

 

 チェロ独奏は、スティーヴン・イッサーリス 私、全く知りませんでした。

 演奏中、エンドピンを4、5回触りました。微妙な音の調整なんでしょうか。珍しい光景でした。

 

 アンコールは、「鳥の歌」

 この曲は、カザルスが平和の象徴として演奏していた曲です。事務局長に広響がリクエストしたのか尋ねたところ、「変なことを聞くな?」というような表情で、否定されました。

 カザルスの演奏と比較して、物足りませんでした。抑揚がちょっと違うのであります。カザルスは深いんです。

 

 

 

 

 

 メインディッシュはマーラーの「巨人」

 この曲はオーケストラの全ての特徴を引き出している曲と思います。圧倒的なダイナミズムで、初めて聞いたら度胆を抜かれるのではないかと思います。

 第4楽章は、コントラバスのソロが入ります。ベルリン・フィルの奏者が特別客演ということで出演していました。もう少し大きい音の方が良かったですね。

 

 緊急避難で、途中席を変わりました。私の一つ後の席の女性(60代?)ですが、音楽を聴きに来たのではなくて、雑音を出しに来たのではないかと思わせるほど、雑・音を出してんです。曲の途中でありましたが、思わず後ろを向き、注意いたしましたです。その顔を見て、思わず仰天! 丸い大きな団扇をイメージしていただきたいのですが、その団扇に顔の造作を書いたような顔なんです。まぁ、顔のことはどうでも良いのですが、意趣返しがありましたです。今度は、鼻を鳴らすのであります。それまで、雑・音は出すことがあっても鼻は鳴らしていませんでしたので、こりゃ、意趣返しとしか思いようがありません。第一楽章が終わって緊急避難的に席を移動いたしましたです。

 

 マーラーの出だし、クラリネット独奏が出るのですが、音が大きいと思っていたのですが、席を変わってからの音は、全体のバランスがよく、クラの音もそんなに大きく感じませんでした。最初の席はA席、変わった席はS席。だてに金額が違うのではありませんです。

 今度からは、お金に余裕があれば、S席にしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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Muic for Peace 2019.6.20

2019-06-23 07:39:13 | 音楽

Muic for Peace 2019.6.20

2019年6月23日(日)

 6月20日、広島市交響楽団の演奏へ行って参りました。

 いきなり、ハプニングが・・。半券チケットが分からなくなったんです。落としたかと思って、受付へ行き、事務局長へ尋ねました。当然ありません。「当然」というのは、探すのを一旦諦めてしまっていたのですが、念のためと思いもう一度と探したら、プログラムの間にはせてあったんです。無意識的にそのようにしたんですな。認知を疑い、相当落ち込んだんであります。事務局長、お騒がせして申し訳ありませんでした。

 

 ハプニングは私だけではありませんでした。指揮者が変更になったんです。ベートーヴェンの8番の交響曲だけ、沖澤のどかさんという方に代わりました。芸大の指揮科を主席卒業とあります。

 最近のTVで観たんですけど、芸大の指揮科は、一学年2人だそうであります。とまれ、これからの活躍を期待したいものであります。

 

 

 

 ペンデレツキ指揮、庄司紗矢香という豪華プログラム!A席4000円でありますが、2割引でgetできますので、3200円の入場であります。広島に住んでいて良かった!

 

 開場のHBGホールです。

 当日券です。2階席はガラガラでした。売れ残りのチケットを有効活用する方法はないものかと思います。食品ロスを無くすために、困っている方へ配付する事業がありますが、チケットもそのようなことができないものでしょうか・・。

 

 

 

 ペンデレツキといえば、広島の犠牲者に捧げる哀歌が有名ですね。

 

 

 

 平和のための前奏曲は、金管と打楽器のみの編成の曲です。予想と違い、明るい感じの曲でした。カスタネットかなにかよく分からない音が、手裏剣のように飛んでくるのが印象的でした

 

 メタモルフォーゼンは一転、重いですね。40分程度の曲ですが、独奏ヴァイオリンの出番が多くかつ、激しいんです。他のヴァイオリン協奏曲に較べて2回演奏するくらいエネルギーが要るんじゃなかろうかと思いました。庄司は小柄な体つきでありますが、そのエネルギーが満々としているんでありますな。

 

 アンコールは、バッハの無伴奏ソナタ第3番~ラルゴ。気を鎮めてくださいました。

 

 ベートーヴェンの8番は7番とほぼ同時期に作曲されたということですが、随分と違います。7番は、タイヤで言うと18インチで踏ん張って運転する感じですが、8番は肩ひじ張ったところがなく、16インチでゆったり運転する感じであります。晩年のベートーヴェンの達観が表れている曲と思います。これから評価はもっと上がるのではないかと思います。

 

 

 

 

 来年の3月には、アルゲリッチとの共演が予定されています。広島交響楽団とアルゲリッチとの共演は、もはや定番となっております。

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d5123312efc91e29447f415d9a177b72

 

 広島交響楽団のホームページからです。(以下3枚)

 率直に言って、指揮はまだまだという感じです。これからに期待しましょう。

 

 こちらの指揮は、大振りな動きはありません。それでも、迫力のある音が出ます。

 

 庄司のこの服装って、変わっていますですな。まぁ、動きはし易いようであります。

 今年は、五嶋みどりも聴いたのですが、庄司は五嶋ほど動きが大振りではありません。ヴァイオリンの音質は似ているようでありました。

 

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/e8ab5a988b6f2c34f5cef7210b5a49e3

 

 昨年は、諏訪内晶子も聴きました。この3人の中では、諏訪内が光ってましたですな。圧倒的音量でありました。

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/a2e4d57ebc4d41d8acf75dddfc80995a

 

 

 

 

 

 

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音楽の花束 2019.5.12

2019-05-21 16:57:09 | 音楽

音楽の花束 2019.5.12

2019年5月21日(火)

 5月12日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

 我家から、電車に乗って参ります。途中、平和大橋を渡るのであります。

 

 本郷新の作です。

 

 

 

 ウェーバーの魔弾の射手序曲は、短い曲でありますが、いろんな要素が多用に含まれていて、聴きごたえがあります。出だしのホルンは緊張する瞬間ですが、上手くうたっておりましたです。

 

 メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲は、出だし聴いた瞬間甘美なメロディにうっとりさせられます。しかし、私にはその後段々と退屈になるのであります。選んで聴く曲ではないと思いました。

 ヴァイオリニストの高木凛々子さんですが、超一流に較べると唸らせるものまではありませんです。最も、超一流と比較するのが酷であります。

 

 ドヴォーザークの7番は、第一楽章を聴いて、初めて聞く曲と思いました。第二楽章を聴いて、あれっ、このメロディどこかで聴いたことあるなと思いました。第三楽章を聴いて、大体知ってるじゃん!となりました。第四楽章を聴いて、また振り出しに戻りました。第四楽章で、一瞬のどかな雰囲気が出ますが、段々男性的になっていきます。

 指揮者の汐澤康彦さんって方、全く知りませんです。

 

 

 

 凄い数のコンクールに参加しておられます。度胸ある方と思いました。

 

 

 本日の演奏会は安いんです。3回シリーズでA席6,700円也。ただ、その分かどうか、オケの規模が少し小さくなりっます。

 

 このホールは音響調整版が付いています。デッドにしているんです。もう少し残響があった方が良いと思います。

 また、ティンパニの音がぼやけた感じになるんですね。どうしてか分かりませんが・・。

 

 

 私の座った席からです。

 偶然です。私の座った席から通路を挟んで右側一列前に、友人夫妻が座っていました。私が一人できているこを知って「寂しいね」と言ってくれたんですが、

 エルンストはヴァイオリン独奏のアンコールです。

 ブラームスの第6番は、改めて良い曲と感じました。アンコールですから思い切ってテンポを変え演奏するのも一興と思います。エンディングは思い切りフェルマータで伸ばし、途中拍手が乗ってくると、大ブラヴォーとなります。

 

 

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Music for Peace Concert 2019年2月24日

2019-05-17 10:05:55 | 音楽

Music for Peace Concert 2019年2月24日

2019年5月17日(金)

 2月24日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。

 

(曲目)

・グラプナー:シンフォニアヘ長調

 ティンパニ:マティアス・ミュラー

 トランペット:金井晶子

・ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番ハ短調

 ピアノ:小曾根真

・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調

 指揮:クリスチャン・アルミンク

 

 当日券ですが、結構残っていましたです。S席5000円、A席4000円と文句なく安いのありますが、問題はA席の少なさです。

 私は数少ないA席をgetいたしました。販売初日販売時間開始早々に℡したのであります。

 

 

 

 

 

 私が座った場所からです。

 フルート奏者は何時も練習しております。

 

 

 演奏の方ですが、広響にこんなに上手いトランペッターがいたのか!と感激したしましたです。

 おっと、グラウプナーのシンフォニアは、トランペットとティンパニの協奏曲で、このティンパニの至芸には痺れました。

 アンコールで演奏した曲です。ティンパニ6台(くらい)でメロディを奏でるんです。

 

 

 小曾根のピアノですが、どうしてもジャズっぽくなりますね。別に嫌いという訳ではありませんが、違和感は感じます。

 

 ベートーヴェンの7番は、今私にとって、一番聴きたい曲です。(ベートーヴェンの中では)TVなんかの放送も一番多いような気がします。何故なんだろう?と思います。一機に駆け上がるような高揚感でしょうか・・。ティンパニが本日のゲスト:マティアス・ミュラーで、聴いていて、あれっ!と思ったら、何時もの広響の奏者ではなかったのに気付いたのです。

 

 

 演奏終了後、姉夫婦達との食事会に駆けつけました。もう既に始めていましたですよ。

 

 

 

 

 6人で20,455円也。安いであります。

 

 

 

 

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広響ファン感謝デー 2019.1.20

2019-05-12 06:42:48 | 音楽

広響ファン感謝デー 2019.1.20

2019年5月12日(日)

 毎年行われている、広響ファン感謝デーへ行って参りました。無料という大サービスでありましたので、wifeと一緒に行ったのであります。有料演奏会だと、私のみなのであります。経費節約のためであります。

 

 

 アステールプラザです。

 広響随一のエンターテイナー、第一ヴァイオリンの山根啓太郎さんです。

 マエストロ下野竜也さんは、fanサービス旺盛であります。

 私達も撮らせていただきました。私の知合いに台湾で指揮者をしている方がいるのですが、下野さんは、台湾へ行った時は、お世話になると言っておられました。

 

 コンマスの佐久間聡一さんです。直ぐ左の女性は、フルートの中村めぐみさんです。

 昨年11月16日に、広響でブラームスの4番の演奏があったのですが、3楽章でフルートの独奏が入るんです。これが中村さんの絶妙な演奏だったんです。この感想をご本人に述べました。

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/a2e4d57ebc4d41d8acf75dddfc80995a

 

 指揮者の真似事です。下野さんが、アシスタントしています。

 ロビーコンサートが行われていましたが、ぎゅうぎゅうづ詰めで近寄ることもできませんでした。

 

 昨年もそうでしたが、マエストロが曲当てクイズを出すんですわ。イントロを演奏して当てるというものです。曲名は思い出さなくても聴いたメロディだと直ぐ分かるんですが、ドヴォージャークの4番なんてのは見たことも聞いたもありませんでしたです。マエストロ、余りにマニアックですぞ。

 

 下野マエストロサイン入りの指揮棒です。本日のオークションの目玉です。

 下野マエストロはどうやら巨人ファンだったようであります。広島に来たら、そりゃ変わらんにゃ、居場所はありませんですぞ。(笑)

 

 

 

 オークションもぎゅうぎゅう詰めでありました。

 

 年2回程度開いて欲しいです、ワ。

 

 

 

 

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パーヴォ・ヤルヴィ&五嶋みどり演奏会

2019-05-05 18:00:38 | 音楽

パーヴォ・ヤルヴィ&五嶋みどり演奏会

2019年5月5日(日)

 4月29日、パーヴォとみどりの演奏会へ行って参りました。

 

 シベリウスのフィンランディアは特別に聴きたい曲でありました。「特別」というのは、昨年チケットを紛失して、聞く事が出来なかった曲なんです。(-_-;)

 パーヴォにしては遅めのテンポで、たっぷりと謳いあげていました。この曲は、フィンランドでは国歌的な扱いということだそうです。我が日本にも、君が代に代わるこのような曲があれば良いと思います。

 フィンランドとエストニアは民族は同じということで、パーヴァがこの曲を取り上げたのは、そのような理由があるのではと思いました。

 

 

 パーヴォは今売れっ子であります。

 ベルトのベンジャミン・ブリテンへの追悼歌は、弦楽合奏の曲でありました。ピアノから始まり最後は弦楽合奏の厚みを活かして壮大に終わります。

 みどりですが、普段着ですよ普段着!もともと派手な衣装で出る方ではないですが、本日は、パンタロンにティーシャツのような衣装でした。

 プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番ですが、ヴァオイリンのあらゆる技巧のてんこ盛りでした。みどりの演奏ですが、激しく動き回ります。身体全体で音を出しているようです。音量ですが、昨年聞いた諏訪内晶子の音が改めて凄いと思いました。ただ諏訪内の音は優雅な音ではありませんでした。

 アンコールでバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番第3楽章「ラルゴ」を弾いたのですが、途中ビブラートをしていないのではないかと気付きました。みどりの何時ものスタイルかどうかは知りません。

 

 エストニア・フェスティヴァル管弦楽団。「Orchestra」を「管弦楽団」と訳しています。打楽器は無視されています。

 オケの音は、何時も聴いている広響とはかなり違います。広響は繊細です。このオケは野武士的でダイナミックなsoundであります。

 オケの団員が楽しんでいましたね。特にクラリネットが、途中猛烈なスフォルツァンドを出しました。多分楽譜通りではありません。終わった後、内プルトと外プルトが男女の場合、抱き合っていました。寄せ集めのオケの場合、よくあるシーンです。

 

 もう2、3年前からS席の購入は止めたのですが、この度だけはSにせざるを得ませんでした。A席は選択しようと思う席がないんです。

 右隣りに座った方は、私と同年配の女性でしたが、お忙しい方でありました。途中鞄から何やら出そうとするんですワ!演奏中に出す必要ないでしょ!何でか分からないんですが、「スーハー」と音を出すんですワ!それもピアノの時にです。私にとっては演奏の一分になっちゃいますわな、雑音として!それ以上に集中力が途切れてしまうんですワ。途中何やら落としましたですな。大慌てで拾いましたが、誰も取る人なんていませんので、インターバルタイムに拾い上げれば良いじゃないの!そんな、お忙しい方でありますが、寸暇を惜しんで居眠りをされるんですワ。一体この方演奏会へムダな金遣いに来ているんじゃないのって思いました。

 

 当日配られた、プログラムらしきものです。これってはっきり言って意味ないです。冒頭upしたチラシを配った方がまだマシであります。

 

 メインディッシュのチャイコフスキーの5番ですが、楽章間の切れ目なしの演奏でした。今まで経験したことありませんです。私は従来から切れ目なしの方が良いと思っていたので好感を持ちました。

 途中、一瞬記憶が飛んだような感じになりました。その時の音って、なにか団子のような音で聞こえるんです。初めての経験でした。興奮の極致に達したためと思われます。

 

 みどりの演奏は、1985年にバーンスタインと一緒に来た時聴いて以来です。その当時中学生くらいだったのでしょうか・・。

 今回のチケットですが、TVで最後まで宣伝していましたので、売れ行きは芳しくなかったようであります。ソリストで来て欲しいですね。A席5000円程度で、という虫の良いことを考えています。

 

 

 忘れるところでありましたが、アンコールが2曲もありました。

 取り立てて印象に残る曲ではありませんでした。2時間半程度かかったでしょうか。齢によりなかなか辛抱できなくなっており、2時間以内に収めて欲しい気持ちであります。理想は1時間半であります。フィンランディア、ボレロ、展覧会の絵、この3曲で十分であります。

 

 

 

 

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フジコ・ヘミング & 広島交響楽団

2019-05-02 17:38:15 | 音楽

フジコ・ヘミング & 広島交響楽団

2019年5月2日(木)

 フジコ・ヘミングの演奏会のチケットを2枚貰いました。

 従姉がその夫の看護のため、行くことができなくなったからです。

 

 フジコの演奏は2011年6月に聴いたことがあります。

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/029db33f697d2ddf1b3e61bf93a15fa6

 

 その後、TVの演奏で観たことがあるのですが、技術の衰えが激しくて、もう二度と演奏会へ行くことはないと思っていました。

 

 

 第1部でアンコールとして、モーツァルトのトルコ行進曲と、リストのラ・カンパネルラがありました。

 第2部で、モーツアルトの40番の第1楽章だけがありました。私ゃ、率直に言って聞く気になれませんでした。やらない方がマシであります。

 

 

 

 演奏会というより、フジコファンのための興業でありますな。

 率直に言って、技術レヴェルは学芸会並であります。しかし、フジコファンには次元を超えたものとなっているのでありましょう。観客の約7割が女性、1階席は満席、2階席は三分の一程度でしたので、1700人程度の集客と思います。

 ただ、不思議とショパンのポロネーズ「英雄」には感動いたしました。満身創痍の兵士が気力だけ軒昂な様が、フジコのテクニックの衰えと重なり合って思えたのです。

 

 もう少し、技術的な衰えを記しますと、ミスタッチは勿論でありますが、テンポとリズムが狂うのは当然として、音色も歯切れが悪くどんより感じになります。勿論ダイナミックな音なんて出せません。

 

 ただ、モーツアルトのピアノ協奏曲はそんなに破綻がありませんでした。余りテクニックを使う曲でもないということがありますが、やはりその曲の持っている音楽性がカバーするのだと思います。

 

 不思議な光景2題

①フジコは、独力では歩くことができません。歩行器を使って出てきました。と言っても、その姿を見られるのが苦痛なのか、照明を全部落として出てきたんです。ただ、少し残っている照明により、シルエットで見えるんですね、その姿が。

②ピアノ協奏曲の時、譜めくりが出てきたのですが、フジコの後ろの椅子に座って楽譜を繰っているだけで、フジコからは当然見えません。何か忘れた時にサッと楽譜を示す用意をしていたんでありますな。でも完全暗譜でありました。年齢を考えると大したもんであります。

 

 一つだけ、フジコの名誉のために言っておきますが、カンパネルラは良く弾く曲だけに破綻は少なかったです。年齢を考えると大したものであります。

 フジコは多才であります。

 

 

 私たちが座った席です。1階の前から3列目で、左端から4席目でした。

 

 従姉は、ネットで買ったようであります。9000円×2枚でありました。

 

 車で行ったのですが、駐車料が何と200円也! 付近の相場は3時間で900円です。ホールを出て家に着くのが約30分ですので、ロケーションも良く、満足な演奏会でありました。

 

 

 

 

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音楽の花束 2019.2.2

2019-02-05 17:08:42 | 音楽

音楽の花束 2019.2.2

2019年2月5日(火)

 2月2日、広島交響楽団の「音楽の花束」と称する演奏会へ行って参りました。

 

 プログラムは、

①ダヴィット:トロンボーンのためのコンチェルティーノ変ホ長調作品4

②R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」

③ラヴェル:ラ・ヴァルス

④ラヴェル:ボレロ

 であります。特にボレロを聴いて見たかったんです。もっと言いますと、私ゃ、ボレロと展覧会の絵の組合せの演奏会であれば、大満足であります。

 トロンボーンの音色って、金管楽器では出色と思います。ホルンやトランペットに近い音色を出すことができますし、ビリビリと空気を破るような音を出すのはトロンボーンだけです。スイングする音は、木管を含めてトロンボーンしかありません。

 そのトロンボーンの技を見たような気がします。取り分け、ビリビリと楽器とは思えないような音はユーモラスにも思えました。ただ、曲そのものは退屈で、正直ウトウトいたしました。これは私の責任であります。

 

 ラヴェルの管弦楽曲が2曲でした。管弦楽の魔術師と言われるだけに、音色の多彩さには圧倒されます。捻るような音とか、ベースがドドドという地響きを立てるような音とか興味が付きません。シュトラウスも管弦楽の音色は多彩ですが、ラヴェルと較べると可哀想であります。

 ボレロですが、ドラムの音量の変化には感服いたしました。出だしの耳をそばだてなければ聞こえないようなピアニッシモからエンディングのホルテッシモまで、機械のような正確さでした。いや、機械以上に正確な人間の腕でありました。

 数小節目から木管楽器が入るのですが、音が大きい! 楽譜を見たこともなく勿論読めない私が不遜でありますが、そう思ったのであります。ただ、帰って他の指揮者のボレロを聴いてみると木管楽器はピアニッシモではありません。ラヴェル先生には申し訳ないのですが、あそこの音はピアニッシモの方が良いですよ。ボレロって段々高揚していくところに特色がある訳ですから、。

 

 しかし、多少の解釈の見解は兎も角として、堪能いたしましたです。ラ・ヴァルスも”collapse”の音楽であります。ピアノ曲もありどちらが原曲か知りませんが、いつか、萩原麻未のピアノで聴いて、ピアノが壊れるのではないかというスリリングなことがありました。

 

 定期公演よりか少な目の編成でありました。

 

 平和大橋を通っていくのですが、工事中であります。もう2年くらい経っています。一体何をしているのだろうかと思います。

 歩道を造っています。完成間近であります。一つ気になることがありますが、自転車と歩行者を分離しているかどうかです。してなかったら、「アホちゃうか」であります。

 原爆ドーム方面を望んでいます。木に隠れて見えません。

 

 正面2階建ての建物がフェニックスホールです。半分程度地下のホールです。

 

 資料館も工事中であります。

 何やら人だかりがあります。

 何やら手芸であります。

 

 入口に下野マエストロがおられました。先日のfan感謝デーの感想を述べました。「ダニー・ケイの愉快な指揮者をご存知でしょうか?。」マエストロは「ズービン・メータの真似をするやつですね」。「先日のfan感謝デーではそれを思い出しました」。マエストロは「そこまではとてもとても」と謙遜しておられました。

 このホールですが、響板を動かすようにしていて、何時も大概デッドにしているんです。何か奥に引っ込んだような音になるんですよね。

 私の席からです。

 団員の出方が最近変わりました。前はコンマスが最後に出て来ていましたが、最近は一斉に出るようになりました。

 アンコールです。ボレロの後に威勢のよい曲のアンコールはチト気分に乗りませんです。

 

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