獣医学部新設を巡り愛媛県が作成した文書
2018年4月15日(日)
愛媛県の担当者が、2015年4月2日に総理官邸で、柳瀬首相秘書官と面談した記録が出ました。
4月11日の朝日新聞です。
愛媛県の中村知事が公表したものです。一般的に言えば国に不利な情報を出すのは勇気が要りますが、何らかの政治的判断があったものと思います。例えば、隠し切れないと判断した場合は、早く出しといた方が良い訳ですね。
中村氏は、職員を信頼していると言いました。また、この数日後になりますが、国会に呼ばれるようなことになった場合は、自らが矢面に立つという趣旨のことも言われました。これ、職員としては奮い立ちますです。中村氏なりの計算もあるやも知れませんが、人心をコントロールできるお方とお見受けいたしました。ただ、中村知事には申し訳ありませんが、国会に出るとしたら当事者が一番相応しいので、余計なことはしないでいただきたい。
さて、この「文書」に書かれて面談の事実関係ですが、当事者の柳瀬氏の証言と対比すれば、分かります。柳瀬氏は、「記憶の限り、会っていない」という趣旨のことを言っています。ということは、「記憶違い」ということがある訳で、この愛媛県の文書を積極的に否定したことにはなっていません。また、今治市の文書で、同日首相官邸で面談した旨の情報が出されています。誰と会ったかは黒塗りですが、他の状況と照らし合わせれば、面談は事実と言わざるを得ません。
なぜ、こうも明らかなことを否定するのか?ということですが、それは安倍氏のウソがバレるからであります。今後更にいろんな物が出ることが予想されますので、安倍氏のウソが暴かれ退陣に追い込まれることになると予想しています。
権力側としても、全てバレてしまってからの退陣では傷が深くなりますので、そろそろ「安倍の潮時」と考えているものと思われます。辞めれば真相解明のトーンを落ちますので、権力としては「権力構造は闇の中」が好都合でしょうね。
余談でありますが、この文書では「首相案件」という言葉を使っています。これに直ぐに咬みついた方がいますです。時事通信解説委員の田崎史郎氏ですね。氏は「官僚は『総理』と言う」のだと言い、この文書の信憑性について難癖をつけている訳であります。この「田崎説」がまともに受けてめられていないのは、その後の経過を見れば明らかです。この人らしい、権力の擁護発言であります。
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