広島市立中央図書館の移転問題
2022年08月04日(木)
松井広島市政が、広島市立中央図書館を、広島駅前にある福屋デパートビル(正式には、エールエールA館)に移転させようとしているんです。図書館を商業ビルのテナントとして入れるってことなんですね。→まっとうな人なら、眉をしかめるような話であります。私は、この話を聞いた当初、「はぁ?、図書館を本屋さんにするんだ!」って思いました。(注 本屋さんをバカにしているのではありません。本屋は地域の文化のバロメーターの指標になっていて、大事な存在です。)
誰でも当然「何故?」って思います。松井市政は、利便向上などと言っていますが、本音のところは、第三セクターの経営の改善にあるのです。該ビルは第三セクターが経営していて、経営が苦しいのです。図書館を移転させそのテナント収入で息を継ごうとしているのです。
確かに、第三セクターの経営の改善は必要なことでありますが、それは、広島市全体の財政で考えることであり、図書館のテナント収入で間に合わせようなんて、便宜的発想で行うようなことではありません、と思います。
7月29日の中国新聞です。
・・と、松井市政が、上記計画を見直すと言い出しました。市民からの批判が起ったためであります。
3案、つまり①現在地での建替え、②中央公園への移転、③福屋ビルへの移転、を比較検討するというのであります。
「詳細な比較表」を作ると言っています。当然のことでありますが、私は、どの程度のスパンで比較するか関心があるのであります。少なくとも100年は必要でしょう。
行政は、事業を行う場合、「費用対効果」を最重要として検討します。費用(コスト)は、建設費と維持管理費ということになります。効果(便益)ですが、図書館の場合、非常に難しいです。図書館の利用をどう評価するのかということになりますので。例えば、私が図書館を利用したとして、どの程度の「便益」を受けることが出来たか?誰も正しく計算することはできません。
何が言いたいかというと、行政の恣意が入りはしないかという懸念であります。注意深く監視が必要と思います。
これ、実は、私が福屋ビルへの移転反対の署名用に作ったチラシなのであります。松井市政の方針転換でパーになったのであります。本来ならガッカリするとことでありますが、今回は吉と出たのであります。
皆さんへ
松井広島市政は、中央図書館(1974年開館)の駅前福屋ビル(エールエールA館)への移転を計画しています。えーっ!?( ºωº ) 商業ビルのテナントとして入るなんて、何か変です。図書館は、“知の殿堂(中枢となる建物)”ですので、相応しくないと思います。(`A´)
図書館造りは、“百年の計(将来長い間のことを考えた計画)”で構想する必要があると思うんですよね。商業ビルに移転したのでは、いずれ、また彷徨うことになってしまいますよ。?(^ー^; )"~ハテ?
公立図書館として日本最古の京都府立図書館(下の写真)は、124年前に建てられました。現存しているのみならず、進化していて、図書等の検索抽出を最先端のテクノロジーで運用しています。
良質な建造物は長持ちしますので、長い目で見れば、経費効果が優れます。V(^-^)
図書館は、「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーシヨン等に資することを目的」(図書館法第2条)とし、教育と文化の発展に寄与しています。
中央図書館の隣は、樹木に囲まれた広島美術館があり、一帯は文化ゾーンとなっています。現在の場所で建替えを行い、落ち着いた雰囲気の中で、知を育みたいですよね。
(^o^)/
多くの市民の共同の力で、松井広島市政の姿勢を変えさせたいです。“国際平和文化都市広島”に相応しい、未来に誇れる図書館を造り次代に引継ぎたいです。そのための署名を、心より、呼びかけるものです。ご家族、友人、知人等に広く声かけをお願い申し上げます。(広島市に住民票のある方)
8月25日までに、投函いただきますよう、お願い申し上げます。
なお、賛同いただけない場合は、署名用紙を回収したいので、返送いただきますよう、お願い申し上げます。m(_ _)m
2022年7月27日
○○ ○○
今回の「移転問題」の教訓でありますが、市民が声を挙げることが大切ということでありました。松井市政の姿勢を転換させたのでありますから。
私の教訓は、もう少し早くチラシを作って、私の友人・知人等に訴えるベキでありました、ということであります。
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