相愛オーケストラ西日本ツアー
2014年8月29日(金)
相愛大学の学生オーケストラです。パワーがあるのには、ビックリしました。広島交響楽団を聴いていて、パワー感で物足りない時があるのですが、広響もこれくらいパワーが欲しいものです。
・2014年8月20日 HBGホール
・吉松隆 朱鷺によせる哀歌
・メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調
・チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調
・ヴァイオリン:長原幸太
・指揮:尾高忠明
朱鷺によせる哀歌では、朱鷺が羽ばたく音をコントラバスが巧みに表現していて、臨場感を感じました。なお、この日広島は土砂災害に見舞われ、被災者への哀悼を表すため、曲の前後の拍手はしませんでした。曲も哀切感を感じる相応しいものでした。
長原幸太は、広島出身で、広島学院中等部卒業とありますので、勉学の方も相当できたのだと思います。(広島学院は、広島では一番の難関校です。)
コパチンスカヤのように、激しく体を揺らして演奏するヴァイオリニストもいますが、長原はその対極と言えるでしょう。私的には、もう少し難しそうに弾いたらどうかと思うくらい、易々と演奏していました。大阪フィルの首席コンサートマスターですが、10月からは読売日本交響楽団のコンサートマスターに就任予定となっています。広響でコンマスをしていた田野倉氏が大フィルへ行ったのですが、後釜だったのでしょうか・・。
チャイコフスキーは、劇的な音楽が得意です。冒頭パワーがあると書きましたが、曲そのものがパワーがあります。久々にオーケストラの大音響に酔いしれました。
オケの実力ですが、ホルンがいただけなかったです。
会場へ行く途中、原爆ドームがあり、数枚写真撮影を行いました。曇り空で条件は良かったです。
原爆ドームの上空600mで原子爆弾が爆発し、20万人が死にました。20万人という数字は中々イメージが湧きませんが、1日一人死んで、約550年かかります。
この日、観光客は、豪雨の後で少なかったです。
当時の原爆はまだ破壊力が強くなかったので、最新の水爆では建物そのものも消滅するのではないでしょうか。
原爆ドームの後ろは、無粋な商工会議所ビルです。景観を損ねるので、新築の際から反対意見があったのですが、いずれ撤去される予定です。
大雨により、川が濁っています。
慰霊碑です。
後方に、平和の灯、原爆ドーム、商工会議所ビルが見えます。
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰り返しませぬから」とあります。よく「主語」がないと問題にされますが、私は「主権者」だと思います。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/bdba1273b5fdd4e1fe58e896cdd118bb
大学の入学案内が置いていました。
このオーケストラですが、指揮者が凄いです。
最初は、斎藤秀雄、続いて、森正、尾高忠明、円光寺雅彦等が振っています。
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